XPのパソコンから新しいパソコンへデータ移行する方法の中で、便利な方法をふたつご紹介します。
ひとつめは「Windows転送ツール」などの引越しソフトを使う方法
ドキュメントや写真、音楽などのデータだけでなく、アカウントやInternet Explorerのお気に入りなども移行できます。引越し作業には一定の時間を割く必要はありますが、ほぼ自動的に行われるので初心者でもスムーズにデータ移行ができるでしょう。
2013年3月24日に、マイクロソフトはWindows XPからデータと設定の移行が行える「ファイナルパソコンデータ引越し eXPress」を無料でダウンロード提供しています。
ファイナルパソコンデータ引越し eXPressはこちらからダウンロードできます(※)
⇒ Windows XP から 新しい PC へデータ引越し(Microsoft)
▼Windows XP、Vista、7 からのデータ移行方法を解説
⇒ [保存版]パソコンデータ 引越しマニュアル(サーイ・イサラ 2013年12月号)
※移行元の OS は Windows XP 限定となり、移行先の OS は Windows 8 または Windows 8.1 となります。
ふたつめはクラウドストレージを使う方法
古いパソコンのデータをクラウドへアップロードした後、新しいパソコンにデータをダウンロードします。新旧のパソコンを同時に操作できない方、データ移動のための周辺機器がない方、新しいパソコンは新たな設定で使いたい方などにおススメです。
そして、移行できるデータには次のようなものがあります。引越しソフトを使っても移行できるものとできないものがあるので注意しましょう。
<移行できるもの>
・ユーザーアカウント
・ドキュメント
・音楽ファイル
・画像ファイル
・電子メール
・お気に入りのサイト
・ビデオ
<移行できないもの>
・パソコン購入時に入っていたアプリケーションソフト
・ご自身で購入したアプリケーションソフト
・ご自身でダウンロードしたアプリケーションソフト
・セキュリティ対策のアプリケーションソフト
「Windows転送ツール」などの引越しソフトを使う
必要なもの
・「Windows 転送ツール」などの引越しソフト
データ移行の方法は以下の3つから選べます
・転送ツールケーブルを使う(通称・クロスケーブル)
・ネットワークを経由する
・外付けハードディスクかUSBメモリを使う
「Windows転送ツール」はマイクロソフトが提供している引越しソフトです。無料で使えますし、手順もシンプルなのでおススメです。
また、引越しソフトには市販のものもあります。「おまかせ引越 /ソースネクスト」など、多くの引越しソフトはクロスケーブルが同梱(どうこん)されています。
このケーブルを使うとパソコン同士をつないで直接データ移行ができます。とにかくかんたんに済ませたい、という方に向いています。
また、BIGLOBEでは「おまかせ引越」をご優待価格でご提供しています。詳しくは「Windows XP サポート終了とパソコン移行方法のご案内(BIGLOBE)」にてご確認ください。
「Windows転送ツール」の使い方
「Windows転送ツール」を使うと主に以下のデータを移行できます。
・ユーザーアカウント
・ドキュメント
・音楽ファイル
・画像ファイル
・電子メール
・お気に入りのサイト
・ビデオ
Windows 7 以降は「Windows転送ツール」が最初から入っているので、それを使います。XPは事前にマイクロソフト社のサイト「Windows 転送ツール」からダウンロードする必要があります。
データ移行の方法は3種類ありますが、それぞれ操作方法が変わります。
[外付けハードディスクまたはUSBフラッシュドライブ]を選んだ場合、転送するデータを指定します。なお、Windows 7では転送したいファイルを選べますが、XPでは選べません。
[転送ツール ケーブル][ネットワーク]を選んだ場合、新旧のパソコンで同時に[Windows転送ツール]を立ち上げて作業します。
クラウド経由のデータ移行
必要なもの
・Dropbox、Googleドライブ、SkyDriveなどクラウドストレージのアカウント
まず、古いパソコンのデータをDropbox、Googleドライブ、SkyDriveなどのクラウドストレージにアップロードします。続いて、新しいパソコンからクラウドストレージへのアクセスを設定します。
多くのクラウドストレージはログイン後に自動的にデータをダウンロードするので、引越しをあまり意識せずにデータを移行できるでしょう。また、この方法はデータがクラウドにも保存されるため、引越し作業と同時にバックアップもとれるのがメリットです。