空前の相撲ブームが来ています!
相撲ブームといえば90年代の若貴フィーバーを思い出しますが、最近の人気はそれを思い起こさせる勢い。イケメン力士の遠藤が注目されたり、初場所では横綱・白鵬が史上最多優勝を更新したりと、トピックが多いことも影響しているでしょう。
特に女性ファンが増えているのが特徴で、彼女たちは「相撲女子」が転じて「スージョ」などと呼ばれています。ちなみに去年、日本相撲協会が企画した「遠藤にお姫様抱っこしてもらえる権」には8,000人以上の応募があったらしいですよ・・・!(驚)
そんな相撲ですが、テレビで中継を観ていて「これってどういうこと?」とソボクな疑問を感じること、ありませんか? そこで、知っておくと、より相撲への理解が深まるルールや基礎用語を紹介します!
「制限時間いっぱい」って?
土俵の上で力士がお互いを何度か見合ったあと、「制限時間いっぱいです」とアナウンサーが言いますよね。でも、そもそも制限時間て何分なのでしょう?何か基準があるのでしょうか。
相撲は、力士たちが見合い、呼吸が合ってから取組を開始します。かつては、それが合うまで何度もやり直していたようですが、ラジオ放送が開始されてから制限時間が設けられるようになりました。現在は、幕内4分、十枚目3分、幕下以下2分以内と設定されています。
ちなみに行事に時間を合図するのは、東寄りの行司溜赤房下(テレビで見た場合、行事の後左側)にいる「時計係審判」。全体の進行を見極め、制限時間を調節する役割を勤めます。よく見ると行事も時計係審判の方を見て確認しているようですよ!
懸賞金で力士はいくらもらえるの?
勝った力士が行事から受け取る懸賞金。あれっていくらもらえるのでしょう?
それは、その取組にどれだけ懸賞が懸けられたか、つまりどれだけスポンサーがついたるかによります。懸賞金は1本62,000円。大勢のスポンサーがつけば、勝ったときにもらえる金額はそれだけ高くなります。
しかし力士は懸賞金の全てをもらえるわけではありません。1本62,000円のうち、勝ち力士の手に渡るのは30,000円。残りは本人名義の積立に26,700円、事務費として相撲協会に5,300円が渡るそうです。
ちなみに、これまでの懸賞で過去最多は、2015年1月場所千秋楽の白鵬VS鶴竜で61本だそう。
懸賞って誰でも出せるの?
取組前に土俵の上をカラフルな旗(懸賞旗)が巡りますよね。あの旗に縫い込まれているのが、懸賞を出した企業や団体の社名や商品名。その日の入場者全員に配られる取組表にも印刷され、取組直前には場内放送でも読み上げられます。
1場所15回分からの申込となるため、費用は合計93万円から。懸賞旗は持ち込みなので別途費用がかかります。
→詳しくは「懸賞について(日本相撲協会)」に明記されています
では懸賞は誰でも出すことができるのでしょうか?
どうやら企業や団体は出すことができますが、個人は不可だそう。ただ、団体を作ればOKなケースもあるようです。また、以前、お笑い芸人のはなわさんが懸賞を出したときには、CDのタイトル名が旗に縫い込まれていたそうですよ!
大相撲の番付別の人数は?
力士の順位とランクを表す、番付(ばんづけ)。横綱から序の口までありますが、それぞれ人数は決まっているのでしょうか?
回答から言うと、地位によって定員が決まっていたり、決まっていなかったりします。横綱から前頭までの幕内は42人、以下、十両が28人、幕下が120人+幕下付出、三段目が200人、序二段と序ノ口は定員なし。
幕下付出とは、学生相撲で特に優秀な成績をおさめた力士に与えられる優遇制度。また、最も力士が多いのが序二段だそう。
ちなみに幕内の人数内訳はというと。横綱は空位でもよいですが、大関、関脇、小結、前頭は東西に最低1名ずつはいます。ただ横綱がいる場合は、横綱に大関を兼務させることができるので、大関は空位でもよいそう。無理に誰かを大関に昇格させることはないそうです。なるほど・・・!
いかがでしたか?他にも気になる用語や知識はいっぱいありますが、今回はこのへんで!仕組みが分かると、さらに興味がわいてきますよね。
ちなみにワタシは、佐藤タカヒロ先生の漫画『バチバチ』を読み始めてから、相撲への興味が増しました。現在シリーズ最終章の『鮫島、最後の十五日』が週刊少年チャンピオンで連載中なので、気になった方はぜひ。ストイックな勝負の世界に引き込まれること請け合いですよ!
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