「こんな公園があるの、知ってましたぁ?!」
先日の編集会議で提案された、ちょっと変わった公園。
その名も「みみのオアシス」。
なんでもこの公園”聴覚”をテーマにしたもので、独特な装置を使って、音を楽しむことができるらしいのだ。
コイツを体験しないワケにはいかないでしょ!
五感を刺激する「すぎなみ 知る区ロード」とは?
東京都杉並区の全域を巡るルート「知る区ロード」。
もともとは、災害時に安全な避難ができるようにと考えられた道なのだとか。
そして、その知る区ロード上に造られたのが、「オアシス」と呼ばれる休憩所。
「みみのオアシス」「ときのオアシス」「はだしのオアシス」「はなのオアシス」の4種類があって、そのすべてが、人の”五感”をテーマに造られている。
なんだかおもしろそうなので、さっそくその中のひとつ「みみのオアシス」を編集部で体験!
不思議な装置がズラリ、7種類!
公園の一角にある竹林の脇にこぢんまりとある「みみのオアシス」。
7種類の装置があると聞いて、勝手に「耳のテーマパーク」的な規模をイメージしていたんだけど・・・あれ、想像以上に狭い。
でも、装置自体はすごく楽しそうなので、さっそく端から順に、体験してみることにしよう!
ちなみに、どんな音がするかは、ご想像におまかせします。
気になる方は、ぜひ公園に行ってみてください。
※後編の最後に動画があります。雰囲気は伝わるかも!
その① ぶらさがるみみ
お~、なんだか遠くの音だけを切り取ったように聞こえる。
ザワザワと揺れる竹林の音に臨場感がなくなって、なんだか音がモノラルっぽい。フシギだ・・・
その② のぼるみみ
コイツは、ビジュアル的にもイイ感じでしょ!
風の音がよく聞こえるし、意外と遠くの音が聞こえてくる。
あ、飛行機だ。けっこう近くに聞こえるモンだな~。
その③ かがむみみ
虫のような気分で音が聞けるのかな、なんてちょっと期待していたのがコレ。
編集部 Sさんと一緒に、膝を付いて聞いてみると・・・
編集部 S「・・・ん~、よく聞こえませんね」
確かに。なんだか耳が詰まったみたいで・・・アレ?
まさかと思い、編集部 Mさんが棒で装置の中を突いてみると
土がぎっしり詰まってました・・・残念。
その④ ひろがるみみ
コレはでっかいダンボの耳が付いた感じ。
想像通り、前の音が集まって耳に入ってくる。
でも、コレに座っていて一番楽しいのは、音よりも竹林の眺めかな。
なんだか、すご~く癒されます。
その⑤ みないみみ
スーツ姿でドームに入る編集部 Sさん。
なかなかシュールなビジュアルだけど、どーですか?
編集部 S「なかなかおもしろいですよ。このなかでゆっくり本を読みたいです」
その⑥ すますみみ
これは、地下水が流れる音を聞く装置らしいんだけど、イベント時にしか地下水が流れないので、普段は聞けないんだって。水の音、聞きたかった!!
その⑦ くつろぐみみ
そして最後の装置がコレ。
早い話が、休憩用のベンチです。
でも、背中に当たるコブの部分で指圧効果が得られるし、背もたれの鉄板が冷えてて、後頭部が気持ちいい~。
“音”を満喫した編集部。で、ナニが楽しかった?
ただただ、音に耳を傾けているだけで遊び方としては、とっても地味なんだけど、体験してみると、けっこう楽しい。
普段、視覚ばかりに頼って生活をしているので聴覚をフル稼動させるっていうのは、なかなか新鮮な体験だ。
ところで編集部のみなさん、どれが一番のお気に入りでした?
編集部 K「やっぱり『のぼるみみ』ですね~。目を閉じてジ~っと聞いていると、右から左に風が流れていくのがわかるんです。海みたいで気持ちいい~」
編集部 S「『のぼるみみ』も楽しいですけど『ひろがるみみ』もいいですよ。
座った瞬間、空気が変わるんです。後ろの音が聞こえないからですかね?」
ちなみに、ボクのオススメは『みないみみ』。
狭いトコ好きなせいか、席に着いた途端、肩の力がス~っと抜けてものすごく落ち着けた。
で、どの装置にも言えることは、できるだけ長い時間1カ所でジッとしているほうが楽しいということ。
ちょっと聞いて「へ~、楽しいね」じゃ、ホントのおもしろさはわからない。
身近な公園で”音”を楽しんでみては?
家の近くにこんな施設がなくっても静かな公園で耳を研ぎ澄ませてみると、同じような気持ちよさが味わえるはず。
今までになかった感覚に包まれたり、芝生の匂いから童心が蘇ったり・・・。
春の穏やかな風の中で、まわりの音に耳を傾けてみると、きっと新しい発見ができるはずだ!
【動画】 最後に、気持ちのいい「のぼるみみ」の音はコチラで!