体育の日と言えばやはり10月10日……と思いがちな昭和生まれの方も多いのでは。
でも、知ってのとおり、現在の体育の日は10月の第二月曜。
2000年にハッピーマンデー制度が施行され、1月15日であった成人の日などとともに、体育の日も月曜日に移動しました。
祝日と土・日の週休2日制がつながり、3連休以上の期間が増えたのです。
あれから、20年が経ちましたが、筆者は現在の体育の日が10月の第二月曜だということを、この記事を書くにあたってきちんと認識したレベルでした。2000年から時が止まっている……。
その「体育の日」がさらに変っているのです。どういうことなのでしょうか。
10月10日は「あのイベント」の開会式だった!
そもそも、体育の日が、法律によって国民の祝日として10月10日に制定されたのは1966年のこと。
なぜこの日になったのかというと、1964年に行われた”あるイベント”が関連しています。
そのイベントとはズバリ、東京オリンピック開会式。台風一過で澄み渡った青空の下、90か国以上の選手たちが国立競技場に集まり、ブルーインパルスが空に五輪マークを描くのを見つめました。
アジア、ひいては有色人種国家として初めて開催された世界的な祭典を記念し、「国民がスポーツや体育に親しみ、さらなる振興をはかる」という目的で制定された休日が体育の日なのです。
2020年から「スポーツの日」に!
56年のときを経て、2020年には再び東京でオリンピックが開催される予定でした。残念ながら新型コロナウイルスの影響で1年延期になりましたが、2020年から「体育の日」は「スポーツの日」と名称を改めました。
そして、東京オリンピックの開会を行われた7月23日の金曜日に「スポーツの日」は移動しました。「10月10日」の由来にならう形となりますね。
スポーツが本来が持っている「娯楽」「レクリエーション」という意味に、教育的意味合いの強い「体育」という言葉がそぐわないと取り沙汰される昨今、時代の流れとしても、名前の変更は自然なのかもしれません。
2022年はどうなるの?
東京オリンピックが7月23日(金)にスタートするのに合わせて、2021年に限っては、スポーツの日は7月23日に、「海の日」も7月22日(木)に移動になり、閉会式が行われた8月8日(日)に「山の日」が移動しましたね。テレビの前で各選手の活躍に盛り上がった方も多いことではないのでしょうか?
2022年は従来通り10月10日(月)がスポーツの日となります。10月は他に祝日がないので、忙しい社会人にとっては有難いかもしれません(笑)
10月は過ごしやすい気候でもあり、運動をするにはうってつけの季節。最近は自粛続きで運動不足という方も多いことでしょう。
おうちで出来るちょっとしたエクササイズ情報や、フィットネスを行うゲームなども話題です。2021年の「スポーツの日」は7月に移動しましたが、これを新しいスポーツを始めて気分転換をしてみるのもおすすめですよ。