SNSを使っていてよく見かける単語のひとつに、「タイムライン」があります。
特にTwitterユーザーにとっては、とても身近な言葉なのではないでしょうか。もちろんTwitterに限らず、FacebookやLINEでも「タイムライン」という表現が登場します。Instagramでは「フィード」と呼ぶことのほうが多いでしょうか。
本記事で取り上げるのは、この「タイムライン」という言葉について。
もともとはどのような意味の言葉なのか。SNSではどのように使われているのか。どういった機能があるのか。以上の点をまとめて説明します。
「タイムライン(timeline)」のもともとの意味は?
「タイムライン(timeline)」は、「予定」または「予定表」を意味する英単語。
他には歴史の「年表」の意味もあり、もともとはSNSとは関係のない単語でした。しかし一方で、近年はSNSでも当たり前に使われるようになったことから、そちらの意味も定着しつつあります。英和辞典サイトで確認してみましょう。
1. 予定(表)、スケジュール(表)
2. 〔歴史の〕年表
3. 〔ソーシャル・メディアの〕タイムライン◆自分の投稿やそれに対するコメントなどの履歴を、時系列に表示したもの。
(英辞郎より引用)
3つめの項目に書かれている説明が、SNSにおける「タイムライン」の意味です。初めてこの表現を使ったサービスがどこかはわかりませんが、TwitterやFacebookをはじめとする数多くのSNSで採用されています。
それぞれのSNSではどのように使われている?
では、SNSによって「タイムライン」の使われ方に違いはあるのでしょうか。
先に結論を書いておくと、基本的にはどのSNSでもほぼ同様の意味で使われています。「自分の投稿やそれに対するコメントなどの履歴を、時系列に表示したもの」という、上の辞典サイトの説明にもあるとおりですね。
ただし、表示される項目はSNSごとに若干の違いがあります。ここでは、タイムラインに表示される履歴について、サービスごとに確認してみましょう。
① Twitter
Twitterのタイムラインには、主に以下の投稿が表示されます。
・自分のツイート
・自分がフォローしている人のツイート
・自分がフォローしている人が、いいねやリツイートをしたツイート
・自分がフォローしているトピックのツイート
基本的には「自分のツイート」と「自分がフォローしている人のツイート」が中心になりますが、その合間合間に上記のような投稿が表示されます。一部のツイートについては、設定で非表示にすることも可能です。
② Facebook
Facebookにおけるタイムラインは、Twitterのそれとは少々異なる立ち位置にあります。表示されるのは、主に以下の項目です。
・自分の投稿の一部
・学歴や職歴といったライフイベント
・その他プロフィール
ここで表示されるのは、主に自分自身のこと。Facebookのタイムラインはもともとの意味である「年表」に近く、過去の思い出や投稿を振り返ることのできる「自分史」のページである、と言い換えてもいいかもしれません。
他方で、フレンドの投稿やいいねしているページなどの情報が流れてくる場所は、「ニュースフィード」と呼ばれています。どちらかと言えばこの「ニュースフィード」が、Twitterで言う「タイムライン」に当てはまるイメージですね。
③ LINE
LINEのタイムラインは、FacebookよりもTwitterに近い機能を持っており、主に以下の項目が表示されます。
・自分と友達の投稿
・公式アカウントの投稿
・近況報告や位置情報
・誕生日などのイベント
LINE独自の機能としては、位置情報やLINE MUSICの楽曲などを投稿できる点が挙げられます。友達ごとに、個別に公開・非公開の設定をすることも可能。表示する投稿内容も細かく設定できるので、自分好みにカスタマイズしてみてください。
④ Instagram
公式に「タイムライン」とは呼ばれていませんが、Instagramの「フィード」についても簡単にご紹介。
Instagramのフィードはいわゆる「ホーム画面」を指すもので、自分とフォローしている人の投稿が表示されます。ストーリーズとは別の、通常の投稿が並んでいる場所ですね。
Instagramではかつて、フィードの投稿は時系列順(上から下へ向かうほど過去に遡る形)に表示されていましたが、現在はおすすめ順になっています。Instagramに限らず、現在のタイムラインは最新の投稿順にはなっていないサービスが多いようです。
まとめ
以上、各SNSの「タイムライン」の機能についての説明でした。
Instagramの項目でもふれたように、最近のSNSのタイムラインは、必ずしも「時系列順」で投稿を表示しているわけではありません。引用した英和辞典とは少し異なりますが、現在は「ユーザーの投稿を並べた画面」くらいの意味で覚えておけば問題ないかと思います。
それぞれのSNSにおいて「ホーム」となる場所であり、おそらくは最も多く見ることになる、「タイムライン」の画面。どのサービスもある程度は表示コンテンツをカスタマイズできるので、この機会に設定を見直してみてはいかがでしょうか。