格安スマホを作っているメーカーって、どんな会社なの?【アジア篇】

ジワジワと人気を集めている格安スマホ。コストだけでなく、性能や使い勝手においても満足できる端末を選ぶために知っておきたい”メーカーの基礎知識”を勉強しておきましょう!

大手キャリアよりも圧倒的に安く利用できる「格安スマホ」が人気を集めています。格安スマホとは、格安SIMで使えるSIMロックフリーのスマートフォンのこと。量販店やオンラインストアなどで購入でき、格安SIMとセットで購入することもできます。
「そろそろ格安スマホに乗り替えたい!」と思いつつ、どの機種を選べばいいのかを迷っている人も少なくないでしょう。
SIMフリースマホを製造・販売するメーカーの多くは、アジアのメーカーで、まだ日本での知名度が低い会社が多く、性能面で不安を感じている人もいるかもしれません。
そんな不安を払拭するべく、日本で買える格安スマホを手がけるメーカーが、どんな会社なのかを紹介していきましょう!

ASUS(エイスース)

台湾の電機・通信機器メーカーで、日本向けには、2014年11月に発売した「ZenFone 5」というSIMフリースマホがヒットを記録。その後、機能やスペックが異なるZenFoneシリーズを展開しています。BIGLOBEモバイルのラインナップにも加わったり、2015年度に日本のSIMフリースマホ市場でトップシェアを獲得しています。
ASUSは、SIMフリースマホを発売する以前から、パソコンやタブレットを製造・発売し、コストパフォーマンスの高さから、日本でも多くのファンを持つメーカーです。Googleが発売して大ヒットしたAndroidタブレット「Nexus 7」もASUS製です。他メーカーよりも早く、SIMフリーのタブレットに注力してきた実績もあり、「Androidにも、SIMフリーにも精通したメーカー」といっていいでしょう。

HUAWEI(ファーウェイ)

中国を代表するモバイル機器メーカーで、2015年のスマホの出荷台数は、サムスン電子、アップルに続き、世界第3位です。しかも、上位2社が徐々にシェアを下げていく中、いまなおシェア拡大を続けている、勢いのあるメーカーです。
日本では、当初、大手キャリア向けに端末を供給し、とくにモバイルWi-Fiルーターが人気が高く、圧倒的なシェアを占めています。その他、デジタルフォトパネル、マルチメディアボックス、ホームセキュリティー機器など、通信機能を搭載したさまざまなデバイスを製造・販売しています。
日本向けのSIMフリースマホは、2014年12月に発売した「Asend G620S」を皮切りに、現在は社名と同じ「HUAWEI」ブランドと、オンライン販売を主とする「honor」ブランドで、お手頃価格のモデルから、もはや”格安”とは呼べない高性能なモデルまで、多彩なラインナップを揃えています。また、Googleが販売する「Nexus 6P」もファーウェイ製です。性能面では、最も安心していいメーカーといえるでしょう。

ZTE

中国のモバイル機器メーカーで、世界市場でもシェアを拡大しているメーカーです。日本では従来、大手キャリア向けに、スマホ、モバイルWi-Fiルーター、子ども向けケータイなどを発売していましたが、メーカー名が強く打ち出されることが少なく、いわば、裏方的な存在でした。
日本向けのSIMフリースマホの第1弾は、2014年8月に発売された「Blade Vec 4G」。2015年には、NTTレゾナントと組んで「gooのスマホ」を製造・販売。最近は、セキュリティ機能を強化した「AXON mini」や、大画面フルHDディスプレイを搭載しつつ、2万円台を実現した「Blade V580」など、競争力の高い端末をリリースして、注目度を高めています。

LGエレクトロニクス

韓国の総合電機メーカーで、NTTドコモやauからも端末を発売しているので、ご存知の方が多いのではないかと思います。
Googleが発売して大ヒットした「Nexus 5」はLG製で、その後継機にあたる2015年10月に発売された「Nexus 5X」もLG製です。NTTドコモ、ワイモバイルが取り扱っていますが、Google PlayストアでSIMフリーモデルも購入できます。また、J:COM MOBILEが取り扱う、二つ折りのスマホ「LG Wine Smart」という個性的な端末もリリースしています。
LG製スマホは、ディスプレイの性能・画質に定評があり、LTE関連の特許を多く所有しているなど、品質面でも安心度の高いメーカーといえます。

HTC

台湾のモバイル機器メーカーで、日本の大手キャリアにも数多くのスマホを供給してきました。NTTドコモが2009年に発売した日本初のAndroidスマートフォン「HT-03A」はHTC製でした。auとのコラボレーションによる「HTC J butterfly」シリーズも人気を集めました。
従来は、キャリア向けの端末を供給していましたが、2015年秋からSIMフリー市場に参入。現在、「HTC Desire EYE」「HTC Desire 626」という2モデルを販売しています。どちらもポップなデザインで、防水に対応し、カメラ性能が高いことにも定評があります。

TCLコミュニケーションズ

「ALCATEL(アルカテル)」というブランドのスマホを製造・販売する中国のメーカーです。アルカテルは、そもそもはフランスの通信機器メーカーですが、その携帯電話部門がTCLグループの傘下に入り、現在は、TCLコミュニケーションズが「ALCATEL」ブランドを保有して、スマホを製造・販売しています。
日本で発売されているのは、まだ「ALCATEL ONETOUCH IDOL3」の1モデルのみで、「フランス発のスマートフォン」と謳われています。実際、デザインはフランスで行っているそうです。
まだ、日本では馴染みの薄いメーカーですが、デザインや音楽機能などに力を入れており、欧米では若い世代を中心に人気を集めている要注目ブランドです。

Acer(エイサー)

台湾のパソコン&関連機器メーカーで、日本では、コストパフォーマンスに優れた薄型のノートパソコン(ネットブック)を機に、本格的に市場に参入しました。パソコンユーザーにはすでに知名度も高く、タブレットも製造・販売しています。
日本向けのSIMフリースマホは、2015年11月に「Axer Liquid Z530」をリリース。実売価格2万円台ながら、自撮りがしやすいカメラや、パソコンとの連携機能などを搭載し、注目を集めています。
どの会社も、実はデジタル機器、通信機器で確固たる実績を持つグローバルメーカーなんですよね。
「安かろう、悪かろう」なんて思わずに、気に入ったスマホが見つかったら、買って損はないと思いますよ。
でも、日本メーカー製では当たり前の、防水・ワンセグ・おサイフケータイは、ほとんどの機種が対応していないので、その点は注意してくださいね!

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村元正剛(むらもとまさかた)

iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し続けているITライター。編集プロダクション「ゴーズ」を率い、雑誌、Webなどにさまざまな記事を寄稿している。趣味は演劇鑑賞と中国ウォッチング。