毎年、桜の花を撮影しているんだけど、写真が暗くなったり、光がヘンに入ったりと、どうにも上手に撮れない。
一眼レフカメラなら、きれいに撮れるのかもしれないけれど、そこまでお金もかけたくないしなぁ・・・
そんな人のために、今回は手持ちのコンパクトデジカメやスマホで、気軽に桜の花をきれいに撮る方法をご紹介しましょう!
逆光にならないように撮影しよう
桜を撮るとき、花のうしろに太陽が来ると「逆光」になってしまい、きれいに撮ることができない場合がある。
これが失敗例。陰影がつきすぎてしまって、あまり美しくない。
また、花が暗いからといって、フラッシュをたいてしまうのも失敗のもと。
このように、のっぺりと平面的な写り方になってしまい、花びらが重たく見えてしまう。
上手に撮るためには、太陽を背中にして「順光」で撮影するのが基本。花びらの色が得やすく、自然な雰囲気で撮ることができる。
「露出補正」を使って、思い通りの明るさに
順光でも、桜を撮るとどうしても暗くなってしまうことがある。原因は桜の花が白っぽくて、光をよく反射するからだ。
そこにピントを合わせると、カメラはその場所を測光して「明るい」と判断。そして暗めに調整してしまうのだ。
そこで覚えておきたいのが「露出補正」という機能。簡単な操作で、写真を明るくしたり、暗くしたりできる機能だ。
露出の数値は補正しない状態を「±0」として、「+」に動かすと明るくなり、「-」に動かすと暗くなる。
これが何もしないで撮った状態。ちょっと暗い。露出補正は「±0」。
1段階明るくして、露出補正を「+1/3」に。
さらに明るくすると、少し明るすぎな感じ。露出補正は「+1」。
たいていのデジカメには、露出補正の機能が備わっているので、ぜひ使ってみよう。
スマホでも簡単に写真の明るさを変えられる
スマホで撮影するときはどうにもならない・・・なんて、あきらめるのはまだ早い!
スマホでも撮影後に画像編集メニューから自動露出補正がかけれる機種は多いし、もし明るさ調整機能がない場合でも、画像編集アプリで簡単に調整することが可能なのだ。
iPhoneの場合は撮影時に露出補正がかけられる。画面をタップして調整してから撮影しよう。
画面上で暗い場所をタップすると明るめに写るので、桜を明るめに撮りたいと思ったら、影になっている部分をタップしてから撮影するといい。
普通に撮った場合の桜がこれ。やっぱりちょっと暗い。
暗い部分をタップしてからシャッターボタンを押すと、こんなに明るく撮影できる。
こんなちょっとした方法を覚えておくだけで、結構きれいな写真が撮れる。面倒な操作は一切ないので、さっそく今年のお花見で試してみて!