コロナ禍で、自宅で過ごす時間をいかに楽しむかを考えるようになった2020年。
特に食事面では、自炊をするようになったり、テイクアウトを活用するようになったりした人も多いのではないでしょうか?
筆者宅にも、ワインセラーやヨーグルトメーカーなど、おうち時間を充実させるためのアイテムがいくつか仲間入りしましたが、なかでもダントツにおすすめなのが電気圧力鍋です!
料理が苦手な人も、毎日忙しくて料理をする時間がない人でも、スイッチポンで勝手に調理をしてくれる電気圧力鍋。メリットと知っておきたいデメリット、簡単レシピを紹介します♪
メリット1:圧力鍋がニガテな人でもカンタン操作!
「ガス用の圧力鍋はもっているけど、ピー!やシュー!などの音が怖い」「使い方がよくわからない……」こんな話をよく聞きます。
筆者も圧力鍋を持っていますが、同じ理由で一度も使わずキッチンで眠っています……。
その点、電気圧力鍋は操作がカンタンで、大きな音が出ることもないので圧力鍋ビギナーでも安心して使えます。
しかも価格帯も1万円前後からあるので、導入しやすいのも嬉しいポイント。
メリット2:短い加熱時間で、肉や具材が柔らかくなる
これぞ圧力鍋の醍醐味! 圧力をかけて調理するため、普通の鍋ではコトコト煮込まなければならない角煮やかたまり肉も、高圧力で煮れば15分くらいで柔らかくなり、手間も時間もガス代もググッと節約できます。煮魚の骨もやわらかくなりますよ~。
メリット3:コンロがひとつ空く&他の作業ができる
電気圧力鍋は火を使わないので、火にかけるのに比べてコンロが一つ空きます。また、火加減を調整するなど、つきっきりになる必要がありません。スイッチを押して調理をしている間、ほったらかしにして他の作業ができるのがメリットです。
リモートワークの合間に材料を切って鍋に入れてスイッチを押しておけば、仕事をしている間に美味しいご飯が作れますよ~。
デメリット1:予熱と圧力を下げる時間がかかる
電気圧力鍋を検討する際に知っておきたいのは、圧力をかけている時間だけでは調理が完了しないということ。
機種にもよりますが、具材に圧力をかける時間が15分だったとすると、その前の圧力をかけるための予熱時間や、圧力をかけたあとに徐々に圧力を下げていく時間も含めてトータルで30~50分はかかります。
調理後は圧力が上がっていることを示す「ピン」が上がっているので、このピンが下がるのを待ってフタをあけます。
もちろん普通に火を使って調理するよりもググッと時間は縮まりますが、「超時短!10分でカレーができる!」というよりは、「他のことをしている間にご飯を作ってくれる便利な鍋」というニュアンスですね。
デメリット2:水加減にはコツが必要
電気圧力鍋は、中の水分が蒸発していかないので、普通の鍋で調理するよりも水分が飛びにくいです。
電気圧力鍋用のレシピなら問題ありませんが、カレールウの紙箱に書いてあるレシピなど、一般的に火にかけることを想定しているレシピを実践するときは、少し水加減を減らすのがおすすめ。
とはいえ、水加減も、調理を重ねていくうちにだんだんコツがわかってきますので大丈夫です!
実践!超絶カンタン「牛すね肉とキャベツの塩煮込み」
ここからはおすすめのレシピをご紹介。
今回は、とにかく工程を少なくして美味しいご飯を作ることを目的にレシピを選定しました。
「牛すね肉とキャベツの塩煮込み」2~3人前の材料はこちら。
・シチュー用の牛スネ肉…適当(写真では700g超ですが、お好みで)
・キャベツ…写真ではひと玉ですが、1/2玉もあればボリュームたっぷり。あとはお好みで)
・焼肉のタレ(塩味)…適量
お肉の下準備は焼き肉のタレで簡単
まずは肉を適当に切ります。
一口大にしましたが、柔らかくなるので大きめでもいいですし、もっと小さい方がお好みなら小さくてもOK。自由です。
次にキャベツを半分に切り、その内の半分を1/4くらいにくし切りします。
キャベツのボリューム感がほしい人は、1/3でも、1/2でもOK。
次に、食品保存袋に切った肉を入れ、焼肉のタレを入れてモミモミします。
このあと冷蔵庫に30分くらい置いておくと肉に味が染み込みやすくなりますが、
この工程すら面倒な人は、飛ばしても大丈夫。
焼き肉のタレには野菜のうまみが凝縮されているので、タレや炒めものの味付けに使うだけではなく煮込み料理にもアレンジできるんです。銘柄によって味の濃さが違うため、調理前に味を見てみて、どれくらい使うかを調整してくださいね。
今回は塩味を選びましたが、タレ味の方が好きな人はそちらでもOK。
とにかくカンタンなのでいろいろ試してみるのがおすすめ!
鍋に入れてスイッチオン!
電気圧力鍋の内鍋に肉とキャベツを入れて、肉がかぶるくらいまで水を入れ、そこへさらに焼肉のタレをまわしかけます。
この量も適当なのですが、はじめから味をしっかり決めたい場合は、肉より前に水と焼き肉のタレを鍋に入れ、混ぜ合わせて味見をしましょう。
「ちょっと薄いかな?」くらいの味で煮込むと、ちょうどよい味になると言われています。
筆者の電気圧力鍋はKOIZUMI製の「KSC-3501/R」。
圧力レベル5段階中の「4」で、20分圧力をかけました。
これは機種によって圧力レベルが異なるので、時間があるのなら何段階かやってみるのがおすすめ。ネット上にある圧力鍋用のレシピなども参考になりますよ。
電気圧力鍋には「密閉」と「排気」を切り替えるボタンがあるので、「密閉」に合わせて調理スイッチを押すと、圧力をかけるための予熱時間が始まり、圧力がかかります。圧力がかかっているときはピンが上がっています。
調理中、鍋はたまに「ミシッ」くらいの音がしますが、大きな音はしないし湯気も出ないのでとても穏やか……。
調理時間が終わっても、圧力が下がるまで鍋を開けない
圧力時間が終わると通知音で知らせてくれます。
この機種は、圧力ピンが下がる前にふたをあけてしまうと蒸気が吹き出してやけどをする危険があるので、必ずピンが下がったのを見届けてからフタを開けます。
黄色いマルで囲んでいるのがピンです。
調理が終わってもピンが下がるまでに20分くらいかかります。これが上記で述べた電気圧力鍋が「超時短」とは言い切れない理由です。
慣れないうちは何度もキッチンにピンが下がっているか見に行っていましたが、慣れてくると別の部屋にいても、ピンが下がる「カタッ………」というかすかな音を聞き取れるようになりました(笑)。
濡れふきんをかけて手動で蒸気を出す、という方法も説明書に載っていますが、ビビリの筆者はピンが下がるまでおとなしく待ちます。
完成!肉がやわらかく、味もGOOD!
ピンが無事下がり、フタをあけると、20分の圧力時間で柔らかくなったお肉が。
キャベツもかなりゆるふわに……かためがいい人はカットサイズを大きくするほうが好みに近くなるかも。
スープを味見してみると、肉とキャベツの甘み、タレに凝縮されている野菜のうまみが感じられます。
ちょっと写真でおいしさが伝わりにくいかもですが……美味です!
肉を割ってみると、けっこうスジのある肉ですがカンタンに切れます。20分でこの柔らかさはスゴイ。
「もっとホロホロがいい!」という人は、ここから追加で圧力調理してもよいと思います。
また、圧力鍋は時短調理のため、もっと味をしみこませたい場合は、一度保温を切って冷まし、再び煮込みボタンで煮込むと味がしみこみやすくなります。
材料を切るところから完成まで約1時間でやわらかい煮込み料理ができました!
電気圧力鍋を買ってから、牛すじや豚軟骨、かたまり肉など、煮込みがいのありそうな食材ばかり探すようになりました。
電気圧力鍋があれば、角煮やローストビーフ、煮魚などもカンタン。
料理のバリエーションも広がりますし、何より料理が不得意な人でもカンタンに調理ができるのでおすすめですよ~♪