Excel(エクセル)のデータを集計したい場合に「特定のセルだけ数値を合計したい」ことはないでしょうか? そんなときに便利なエクセルの関数がSUMIF関数です。
今回は、SUMIF関数の使い方と、実作業で使えるさまざまな条件指定の方法を紹介します。
SUMIF関数の使い方
SUMIF関数は、表としてデータを持っているときに、特定の条件にあてはまるセルに対応する数値を合計できる関数です。記述は以下のとおりです。
=SUMIF(範囲,検索条件,[合計範囲])
具体例を紹介します。以下の表は、とある会社の営業部の年間売上表です。月ごとにデータが集計されています。
上半期の合計売上だけを集計したい場合「月」で条件付けを行い、数値を合計します。この場合、関数は以下のように記述します。
=SUMIF(B6:B17,”<=6″,C6:C17)
処理を実行すると、結果は以下のようになります。
SUMIF関数で気をつけなければならないのは、最初の引数は「検索条件の列」を指定し、最後の引数に「合計する数値の列」を指定することです。逆にしないように注意してください。
SUMIFのさまざまな条件指定
先ほどは「月が6以前のもの」という形で指定しましたが、SUMIFの条件指定には、ほかにもさまざまなものが存在します。
特定の値に一致する
メジャーな使い方の一つが「特定の値に一致する」という条件指定です。この場合、記述は以下のようになります。
=SUMIF(A1:A20,”指定したいセルの値”,B1:B20)
たとえば、特定の月に対応する数値だけ合計したい場合などは「=SUMIF(A1:A20,”1月”,B1:B20)」などと指定できます。
特定の数を超える、未満
特定の値に対し、それより大きい、または小さいという指定をするとき「<」または「>」を使います。たとえば、以下のような記述です。
=SUMIF(A1:A2,”<1″,B1:B2)→1より小さい
=SUMIF(A1:A2,”>1″,B1:B2)→1より大きい
特定の数値を含む、以上・以下と指定したい場合は「<=」「>=」を使い、記述はこのようになります。
=SUMIF(A1:A2,”<=1″,B1:B2)→1以下
=SUMIF(A1:A2,”>=1″,B1:B2)→1以上
数字と演算子(記号)の順序を間違えないよう注意してください。
なお、数値以外に日付(〇日以降、以前)などもこの方法で指定できます。
特定の値以外
特定の数値や文字列、日付に対して「○○以外」という指定方法も可能です。この場合は「<>」の演算子(記号)を使い、以下のように記述します。
=SUMIF(A1:A2,”<>月曜日”,B1:B2)→月曜日以外
ワイルドカードと合わせて使う
SUMIF関数を活用するときに知っておくと便利なものにワイルドカードがあります。
ワイルドカードは、特定の値を指さず、不明な文字や文字列を指定するときに使用する特殊記号のことで、「*」で表記します。例えば、特定の文字で始まる文字列だけれど、それ以降の文字や数字がわからない、指定できない場合に「A*」といった使い方ができます。
=SUMIF(A1:A2,”1234*”,B1:B2)→1234で始まる文字列すべて
SUMIFはデータ集計の強い味方
大量データを集計したいときなど、SUMIF関数は非常に便利なツールです。指定の方法もさまざまで対応できる内容も多いため、ぜひ使ってみてください。