世界中で利用されているWebブラウザ「Google Chrome」。
その名のとおりGoogleが提供するサービスであり、AndroidスマートフォンではデフォルトのWebブラウザとして設定されています。操作性も良く、PC・スマホを問わず「ずっとChromeを使っている」という人は多いのではないでしょうか。
本記事では、そんな「Google Chrome」について改めて説明します。
Chromeの特徴をはじめ、他のブラウザと比較して劣っている部分はあるのかどうか、Googleアプリとの違い、さらにはよく聞く「Chromebook」との関係など。これまで「なんとなく使っていた」という人も、ぜひ参考にしてみてください。
「Google Chrome」とは
Google Chromeは、Googleが開発・提供しているWebブラウザ。
最初はWindows用のブラウザソフトとして公開されましたが、その後さまざまなデバイスに対応。LinuxやmacOSを搭載したパソコンに加えて、iOS/Androidアプリとしてスマートフォン向けにもリリースされています。
Webページにアクセスする「Webブラウザ」といえば、ほかにはSafari、Firefox、Microsoft Edge、Internet Explorerなどのサービスが有名。そのなかでもChromeは、60%以上というシェア率を誇っています(※2019年)。
Chrome以外の有名なブラウザはどれも6〜8%ほどですので、そのシェア率は圧倒的。不動のNo.1ブラウザとして、世界中で利用され続けています。
補足:ChromeとGoogleアプリは何が違うの?
ところで、Androidスマホでアプリの一覧を見てみると、「Chrome」とは別に「Google」という名前のアプリがインストールされていることがわかります。
どちらも開くと検索欄が表示されるため、一見すると大きな違いがあるようには見えません。にもかかわらず、なぜか別のアプリとして存在している両者。このことを少し不思議に感じたことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。
両者の違いを簡単に説明するなら、Googleは「いろいろな情報を調べるのに特化した検索アプリ」であり、Chromeは「Webの閲覧ができるブラウザアプリ」だと言えます。
詳しい違いについては下記記事でスクリーンショットを交えつつ説明しておりますので、興味のある方はあわせてご覧になってみてください。
Google Chromeの特徴
では、他のWebブラウザと比較した際に、Google Chromeにはどのような特徴があるのでしょうか。
① シンプルで操作性が良い
まずは何と言っても、「シンプルで使いやすい」こと。
「Webブラウザに使いやすさとかあるの?」と疑問に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、「それまでインターネットを使ってこなかった人にもわかりやすい」というのは大きなポイントです。
それに、Google検索の検索精度の高さは、多くの人が認めるところでしょう。
間違った言葉を入力しても、自動で予測して検索してくれる。天気やニュースといった最新の情報を、目立つ形で表示してくれる。検索に慣れていない人にとっては、いずれも嬉しい仕様です。
② Googleの関連サービスとも連携している
①でふれた「天気やニュース」もそうですが、検索ワードに適した情報をGoogleの関連サービスから参照して表示してくれるのも、Chromeの魅力。
たとえば、目的地までの詳細な経路も検索できるGoogleマップや、海外のWebページをまるまる翻訳してくれるGoogle翻訳などですね。
また、Chrome上でGoogleアカウントにログインすれば、ブックマークやパスワードなどの情報を一括で管理することも可能。
このデータはGoogleアカウントに保存されますので、別のデバイスでChromeにログインすれば即座にブックマークを呼び出せるわけです。ショッピングサイトなどのID・パスワード情報も連携されますので、自動入力で簡単にログインできます。
③ 便利な拡張機能が使える
「シンプルで操作性が良い」と好評なChromeですが、同時に拡張性の高さも人気です。
パソコン版のChromeには、ブラウザにさまざまな機能を追加できる「拡張機能」があり、Chromeウェブストアからインストールして自由にカスタマイズできます。
たとえば、おなじみのメッセージアプリ「LINE」にもChrome版があります。通常のLINEのようにメッセージのやり取りができるほか、メモやショートカット機能も搭載。専用ソフトのインストールは不要で、パソコンの画面上でLINEが使えます。
他にも、Gmailの新着メッセージを通知してくれる拡張機能や、Webページごとにメモを残せる機能、広告ブロック、緊急地震速報など、拡張機能の種類は多岐にわたります。ぜひ自分好みにカスタマイズしてみましょう。
ちなみに拡張機能を追加できるブラウザは他にもありますが、種類の豊富さではChromeに軍配が上がるようです。
「Chromebook」「ChromeOS」とは何?
ところで、WebブラウザであるGoogle Chromeとは別に、「Chromebook」「ChromeOS」という単語を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
「Chrome」の文字が入っていることからもわかるとおり、これらはGoogle Chromeと関わりがあります。
簡単に説明すると、ChromeOSはGoogleが開発したOSであり、ChromebookはそのChromeOSを搭載したノートパソコンのこと。「OS」とは、MacOSやWindowsOSのようなコンピューターを動かすシステムを指します。
Chromebook上で使うブラウザは、もちろんGoogle Chrome。安価で使いやすいノートPCとして評判が高く、近年は教育の現場でも採用されています。
Google Chromeを使うデメリットは?
他のブラウザではなく「Google Chrome」を選んで使うことについて、目立ったデメリットはないと言えます。
もちろん、他のブラウザを使い慣れていて「合わない」と感じる人も少なからずいらっしゃるでしょうし、Googleのサービスを利用していないのであれば、Chromeを選ぶメリットもあまり感じられないかもしれません。
強いて注意点を挙げるなら、稀にChromeだと閲覧できないページがあります。
ページ自体が古いか、あるいはセキュリティの問題によってGoogle側でブロックしているか。頻繁にそのようなサイトにアクセスして不便に感じるようでしたら、他のブラウザを選んだほうがいいかもしれません。
いずれにしても、最終的にはその人の好み次第、と言えそうです。普段からGoogleの関連サービスを使っている人におすすめできるブラウザであることは間違いありませんので、まずは試しにインストールしてみてはいかがでしょうか。