テレワークの普及にともない、”離れ(母家とは別にある建物)”で作業する人が増えてきています。
そこで、ひとつ問題となるのが、テレワークには欠かせない”Wi-Fi”をどうするのか、という点。離れにも回線工事をするとなると、少なくない費用がかかりますし、だからといって母家からLANケーブルを引いてくるのも大変です。
そう聞くと、「じゃあ、母家から直接、Wi-Fiを飛ばせばいいのでは?」と思うかもしれませんが、ここにも注意点があります。Wi-Fi(無線LAN)の野外利用は、法律違反になるケースがあるのです。
今回は、この”Wi-Fiの野外利用”について、法律違反になる理由と、その対策についてご説明します。
Wi-Fiの野外利用は法律違反の可能性が!
Wi-Fiに使われる周波数には、主に”2.4GHz帯”と”5GHz帯(5.2・5.3・5.6GHz帯の3つの帯域に分かれる)”があるのですが、それぞれ使用範囲が定められています。
- 2.4GHz帯:屋外利用可能
- 5.2GHz帯:屋外利用可能(中継機等の登録など条件が厳しい)
- 5.3GHz帯:屋外利用不可
- 5.6GHz帯:屋外利用可能(ただし、上空を除く)
5.2GHz帯は利用条件が厳しく現実的ではありません。つまり、一般の方が野外で使えるのは、実質2.4GHz帯と5.6GHz帯の2つです。それ以外の周波数を使うと、法律違反になる可能性があります。
これは、5.2GHz帯や5.3GHz帯など一部の周波数は、気象レーダーや衛生などでも利用されており、制限なく利用してしまうと悪影響を及ぼす危険があるためです。
離れや庭(野外)でWi-Fiを利用する方法
では、離れや庭などの野外でWi-Fiを利用するのは控えた方がいいのかというと、そうではありません。例えば、以下の方法ですと野外でもWi-Fiの利用が可能です。
2.4GHz帯のみでWi-Fiルーターを使用する
もし、今あるWi-Fiルーターを使うのであれば、野外(離れや庭)に近い窓際にWi-Fiルーターを設置し、2.4GHz帯のみで利用すれば法律に抵触しないでしょう。
「離れ家モード」搭載の中継機を使用する
また、最近ではエレコムのWi-Fi中継機「WTC-C1167GC」のように、野外利用に適した周波数を自動選択できる「離れ家モード」を搭載した製品も存在します。
WTC-C1167GCシリーズの公式ページはこちら
Wi-Fiの野外利用では電波法に注意しよう!
今回は、Wi-Fiの野外利用の注意点と、その対処法についてご紹介してきました。
2.4GHz帯と5.6GHz帯を利用するか、エレコムの「WTC-C1167GC」のように野外利用を前提とした製品を選択すれば、まず問題なく野外でもWi-Fiは利用できます。
それ以外で利用すると、法律違反になる可能性があるので、注意してください。
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*2 最大通信速度は光回線タイプによって異なります。最大通信速度はお客さまのご利用機器、宅内配線、回線の混雑状況などにより低下します。
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