ISDNはサービス終了間近。利用者は新しいネット環境に移行しよう

ISDNサービスは、2024年1月で終了します。そのため終了前に他の回線に乗り換える必要があります。どんなサービスがよいでしょうか。

NTT東西はすでに2018年11月30日に「フレッツ・ISDN」の新規受付を終了しています。そして、サービス自体も2024年1月に終了します。
家で使っている電話機に「ISDN」と書いてあったら要注意です。自宅のインターネットにISDNを利用しているかどうかを確認するためには、電話線と電話機あるいはパソコンの間にTA(ターミナルアダプター)という機器が設置してあるかどうか調べてください。TAがあればISDN回線を利用しています。

ISDNが利用できなくなると、どうなる?

ISDNは電話回線を使ってデジタル通信を行うサービスで、ひとつの電話番号に対し、回線を2つ持つことができます。そのため電話しながらファクシミリを送信したり、インターネットを利用できました。インターネットとの接続速度は64kpbs(2回線分契約すれば倍の128kbps)と、いまとなっては信じられないほどの低速ですが、テキスト中心の時代にはそれなりに有効でした。

ネットにつなげない

ISDNサービスが終了した場合にどういう影響が出るかというと、大まかには、次のふたつです。

  • G4規格のファクシミリがつかえなくなる(G3規格に関しては影響なし)
  • パソコンや専用端末からインターネットに接続できなくなる

いまや個人でISDN回線を利用している人は少数でしょうが、ISDN回線を利用している企業はそれなりのボリュームで残っていると考えられます。POS(販売情報管理システム)やCCT/CAT、EDI(電子商取引)もISDN回線を用いているものがあるので、要注意です。サービス提供終了日までに他の回線に乗り換える必要があります。

次の契約はどうする?

ISDN回線を解約するということは、電話、ファクシミリ、インターネットの環境を失うことですから、次のサービスに乗り換えなければなりません。

スマートフォンも選択肢になる

解約を行う前に、次のインターネット回線をどうするか考え、契約しておく必要があります。
多くの人はすでにスマートフォンを持ち、スマホからネットの閲覧を行っていることでしょう。この場合、ネットと電話はスマホから行うことができます。ほかにネット接続したいパソコンやタブレットがなく、スマホだけで十分だという人はとくに新しい回線は必要ないでしょう。

高速回線を利用したい場合は光回線を選ぶ

パソコンからネットを使う必要がある場合は、一定金額で高速な回線が使い放題になる光回線がお勧めです。光回線の場合、月額料金は税込4,000~6,000円程度。ISDNの月額料金は6,300円ですから、料金的にはむしろ少し安くなるでしょう。インターネットへの接続速度は劇的に速くなりますし、無線LANルーターを利用すれば、家の中でスマホやタブレットがネットにつなぎ放題になります。

注意事項として、光回線は申し込んですぐに開通するわけではないので、数ヶ月の余裕をみて申し込む必要があります。

ほかの選択肢

ISDN回線から光回線に乗り換えることができれば理想的ですが、なかには光回線がない地域や、対応していない共同住宅もあります。自宅であっても環境次第では光回線の引き込みができないケースも。そのようなときは、ホームルーター、モバイルルーターなどをレンタルする、ケーブルテレビ回線と契約する、スマートフォンのテザリングを利用するなどの手段があります。

ADSLはどうなの?

ISDLと並ぶもうひとつの選択肢であったADSLは、2024年3月でサービス終了が決まっています。いまから選ぶメリットはありません。詳しくは「ADSLが終了するのはいつ?光回線に乗り換える方法!」を参照してください。

ファクシミリを引き続き利用したい

自分に必要なくても、仕事相手などにファクシミリを送らなくてはならないといった場面があるかもしれません。そんなときでも、インターネット回線を確保していれば、ネット上のファクシミリサービスを利用できます。別途料金は発生しますが、クラウド上で簡単にファクシミリの送受信を行うことができるので安心です。

ISDNの解約手続き

ISDNの解約手続きは簡単です。工事費は無料です。新しく契約する回線が開通次第、解約手続きを取りましょう。

ISDNの解約手続きはこちらから

お勧めの光回線は?

乗り換え先はいくつか候補がありますが、もっとも適しているのは、光回線です。毎月定額で、通信容量無制限のサービスを受けられるのが最大のメリットといえるでしょう。

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*1 IPv6に対応していないサービス/サイトはIPv4接続となります。

*2 最大通信速度は光回線タイプによって異なります。最大通信速度はお客さまのご利用機器、宅内配線、回線の混雑状況などにより低下します。

 

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深川岳志

1960年、兵庫県生まれ。大学時代はSF大会(Daicon3、4)の運営にのめり込む。卒業後、編プロを経てITライターに。ショートショートを書くのが趣味。note:https://note.com/fukagawa