工事不要でインターネットが利用できるようになる、WiMAXの通信サービス。
5G回線の提供も始まり、さらに高速通信が可能になったWiMAXですが、気になるのがサービス対応エリア。自宅や職場といった自分の生活圏でも快適にインターネットを使えるのかどうかは、あらかじめチェックしておきたいところですよね。
そこで本記事では、WiMAXのサービスエリアについて解説。自分の住む地域がWiMAXの対応エリアであるかどうかを確認する方法と、マップの見方を紹介します。
「WiMAX」はどんなサービス?
「WiMAX」は、UQコミュニケーションズが提供する無線通信サービス。2022年現在、5G回線も使える「WiMAX +5G」を看板サービスとして提供しています。「無線」なので、近所遠方問わず持ち運ぶことも可能。有線のサービスとは違った特徴と魅力があります。
WiMAXの特徴は、独自のWiMAX回線とauの回線を併用できること。そのため、「どちらかの回線が繋がりにくい場合は、もう一方に切り替えて接続できる」というメリットがあります。速度制限もないなど、ストレスフリーでインターネットを使えるのは嬉しいポイントですね。
ちなみに、使えるauの回線は、5Gと4G LTEの2つ。ですから、もし5Gの対応エリアに住んでいない場合でも、4G LTEで接続することで高速通信が可能です。大手キャリアの回線ということもあり、全国の広いエリアに対応している点もメリットだと言えるでしょう。
また、WiMAXの通信サービスは複数のプロバイダから販売されていますが、回線そのものは同一ですから、サービス内容や対応エリアはどこで契約しても変わりません。割引キャンペーンなどを利用すれば、より安く契約することもできるので、好きな通信事業者を選びましょう。
サービスエリアの確認方法は?
さて、ではここからは、WiMAXのサービスエリアの確認方法と、マップの見方をチェックしていきましょう。この記事では、BIGLOBE WiMAXのページを参照しながら確認していきます。
サービスエリアのマップの見方
マップのページを開くと、部分部分に色が塗られた日本地図が表示されます。
まずは電波の種類を「スタンダードモード」にした状態で地図を操作して、自分の住む地域が何色になっているかをチェックしましょう。この色によって、そのエリアがどの回線に対応しているかを判別できます。
また、電波の種類を「プラスエリアモード」にすれば、有料オプションの対応エリアも確認できます。オプションの利用を検討している人は、あわせてチェックしてみてください。
ピンク色「5G sub6」
ピンク色で表示されている部分が、5G通信に対応済みのエリアです。高速・大容量通信が可能なため、WiMAXサービスの恩恵を最大限に受けられる地域だと言えるでしょう。
オレンジ色「5G NR化」
オレンジ色で表示されているエリアは、5G化を進めている地域。地図上では「5G NR化」と記載されていますが、これは簡単に説明すると、「4G LTEの周波数帯を転用して、5G化を進めているエリア」を指すものです。
黄色「4G」
広範囲を占めている黄色のエリアが、4G回線に対応している地域です。ほぼ全国に広がっていることがわかりますが、山間部など一部非対応のエリアもあります。
ピンポイントエリア判定の見方
自宅や職場など、住所がはっきりしている場所がどのエリアに入っているかを調べたい場合は、「ピンポイントエリア判定」が便利です。
マップの左上の検索欄をクリックすると、「場所選択」の項目が表示されます。住所や郵便番号、キーワードを入力して検索すると、調べたいスポットをピンポイントで表示。その場所がどのエリアに当てはまるかがわかります。
結果を踏まえて、WiMAXを契約するかどうかを判断しよう
サービスエリアマップを確認した結果、人によっては判断に悩むケースもあるかもしれません。
5G対応エリアに含まれていれば何も問題はありませんが、ぎりぎりのラインで4Gエリアに入っているような場所だと、やはり悩みどころですよね。ここからは、WiMAXを契約するかどうかの判断基準を、エリアごとに見ていきましょう。
1. 黄色の4Gエリアのみに含まれていた場合
おそらく大勢の人が当てはまるであろう黄色の「4G」エリアでは、残念ながら5G通信は利用できません。
とはいえ、黄色のエリアはWiMAX 2+とau 4G LTEの両回線に対応しています。WiMAX回線の速さには定評がありますし、4G LTEは現在主流の通信規格。大きな問題もなく、快適にインターネットを利用できることでしょう。よって、契約しても支障のないエリアだと言えます。
加えて、5G対応エリアはまさに今が拡大の真っ最中。マップの右上にある「冬以降の予定」をクリックしてみると、オレンジ色の「5G NR化」の占める割合が今後増えることが確認できます。お住まいの地域によっては、5Gを使える日もそう遠くないかもしれません。
2. 4Gエリアとエリア外の境界部に当てはまる場合
悩みどころなのが、黄色の4Gエリアと、非対応エリアの境界部分に当てはまる場合。ちょうど電波が届くか届かないかが曖昧な境目の地域なので、状況によってはインターネットに接続できないケースも考えられます。
また、もし接続はできたとしても、回線が不安定になりやすい可能性も。この場合は、まずWiMAXのレンタルサービスを利用して、問題なく繋がるかどうかを試してみる方法がおすすめです。
3. プラスエリアモードのエリア内だった場合
「スタンダードモードではエリア外だったが、プラスモードエリアには入っていた」という場合も、2と同様です。
有料オプションを利用することでインターネットには接続できるかもしれませんが、あくまでも利用するのは「オプション」の回線。普段使いにはあまりおすすめできません。
確実に接続できれば良いですが、通信の安定性を確認できないまま契約するのは、やはりリスクがあります。あらかじめレンタルサービスで試してみるか、ほかに対応している通信サービスがないか探してみましょう。
4. エリア外の場合
完全にエリア外だった場合は、残念ながらWiMAXのサービスを利用するのは困難だと言わざるを得ません。ほかのサービスを検討するか、WiMAXの対応エリアになるまで待ちましょう。
利用可能エリアは日々拡大しています。定期的に確認するようにしていれば、意外と早く使える日が来るかもしれません。
BIGLOBE WiMAX +5Gとは?
ここまで、WiMAXのサービスエリアの確認方法について説明してきましたが、参照していた「BIGLOBE WiMAX」もWiMAXを契約できるプロバイダのひとつです。
「BIGLOBE WiMAX」は、その名の通りBIGLOBEが提供しているWiMAX回線のサービスです。実はBIGLOBEはKDDIのグループ会社。プロバイダ歴25年以上の実績があり、通信品質とサポートにも定評があります。
サービス内容自体はほかのWiMAXと同じですが、BIGLOBE WiMAXには最低利用期間と契約解除料がありません。また、クレジットカード決済はもちろん口座振替にも対応しているなど、契約・解約ともにハードルの低いサービスである、という特徴があります。
WiMAXの契約を検討されている方は、選択肢のひとつとして考慮してみてはいかがでしょうか。
▼「BIGLOBE WiMAX」の詳細はこちらから
順次拡大中の5Gエリアに期待!
以上、WiMAXのサービスエリアについて解説してきました。お住まいの地域がWiMAXに対応しているかどうかをチェックする際の参考になりましたら幸いです。
もしかすると、マップを見て「5Gの対応エリア、まだぜんぜん少ないじゃん」と感じた人もいらっしゃるかもしれません。たしかに、対応エリアは都心部や一部の施設に限られていますから、まだ5Gを使えないエリアが多いのは事実です。
しかし、そもそも5Gは今まさに普及中の通信規格です。
対応エリアも徐々に拡大しつつありますし、本領を発揮するのはこれから。それにWiMAXには現時点でも「WiMAX回線と4G LTE回線の2つを使える」という大きな利点があります。それだけでも、十分に選択肢に入れる価値があると言えるでしょう。