みかんが好きで、家に常備している人も多いのではないでしょうか?
食べるときにむいた皮をそのまま捨てている人、実にもったいないです!
みかんの皮はいろいろリユース(再使用)ができます。面倒くさがりの人も、手軽にできるのでぜひ今日から試してみてくださいね。
みかんの皮は、入浴剤として使える
みかんの皮にはリモネンという成分が含まれており、保温作用が期待できるそうです。さらに、クエン酸は体臭対策に、柑橘系の香りはリラックス・リフレッシュ作用があるといわれています。
東洋医学における漢方薬では、みかんの皮を干して粉にしたものは「陳皮(ちんぴ)」と呼ばれ重宝されているほど。
みかんそのものを味わったら、みかんの皮をお風呂に入れてリーズナブルな入浴剤として使うのがおすすめです!
入浴剤として使う場合、みかんの皮に含まれる成分を最大限に引き出す「陳皮」に近づけるため、みかんの皮をザルなどにいれて一週間くらい天日干しをするとさらに効果的だといわれています。
湯船に入れるものなので、ワックスなどは落としておきたいという場合は、お風呂のお湯くらいの温度のお湯に塩もしくは重曹を少し加え、その中にしばらくおいて、手でもみ洗いするだけでもだいぶ取り除くことができるそうです。食べる前に、ひと手間加えると洗いやすいですよね。
天日干が手間な場合は、電子レンジでもOK。耐熱皿にみかんの皮を広げて2分加熱し、裏返してさらに2分。カラカラになれば完成です。
柑橘系の香りがお風呂に広がって、ゆず湯に入っているような気分が楽しめますよ!
「レンジも面倒」という人は、そのまま浴槽に投げ込んでもOK。
ただ、みかんの皮に含まれる「ソラニン」という成分が肌についた直後に紫外線を浴びると、肌トラブルにつながるという説があります。
気になる人は、お風呂上がりにシャワー成分を落とすか、おでかけ直前の入浴は控えるようにしましょう。
また、肌が敏感な人は、刺激が強すぎてピリピリすることがあります。その場合はすぐ使用を中止してくださいね。
みかんの皮はお掃除にも大活躍!
ドラッグストアなどでは「オレンジ成分配合」の洗剤が売られていますよね。
なぜかというと、オレンジなどの柑橘類は、お掃除に役立つ成分を含有しているからなのです。
みかんなどの柑橘類に含まれるリモネンには油汚れを落とす作用があり、クエン酸には水垢などのアルカリ性の汚れを落とし、消臭対策にも効果的だといわれています。さらにペクチンには、コーティングする働きが期待できるのだとか。
というわけで、みかんの皮はお掃除にも役立つのです。
スプレーや液体で使いたい方は、鍋にみかんの皮がかぶるくらいのお水を入れて15分ほど煮立たせてザルなどで濾(こ)せば、みかん皮洗剤のできあがり。
100円ショップなどに売っている霧吹きに入れれば、お風呂やキッチンなど水回りのお掃除に使えます!
「いちいち洗剤を作るのが面倒くさい」というアナタ。洗ったみかんの皮で浴槽やシンクをゴシゴシ磨いてしまうのもアリです。筆者もよくやっています。
ただ、色移りしないかどうかは事前にテストしてみてくださいね!
みかんの皮を食べよう
みかんの皮をジャム(マーマレード)にして、食べるという方法もあります!
作り方はカンタン。みかんの皮を千切りにして鍋に入れ、皮の半量の砂糖と水でコトコト煮込むだけ。砂糖ははじめ分量の半分ほどを入れ、鍋の水が減ってきたら残りの半分を入れて水気がなくなるまで煮込みます。
ワックスや農薬が気になる人は、無農薬や低農薬のみかんを選んでくださいね♪
ただのゴミかと思いきや、かなりのマルチプレーヤーだったみかんの皮。
捨てるなんてもったいない!
「入浴剤も掃除も面倒くさい!」というズボラさんには……。柑橘系の香りはアロマオイルやコロンなどにもよく使用されています。
ゴミ箱にポイするついでにみかんの皮を思いっきり嗅いだら、気分転換になるかもしれませんよ!