ライターという仕事柄、プロにおいしいコーヒーの淹れ方などを教わることもあるので、フツーの人に比べれば、ちょっとは淹れ方を心得ているつもり。
なので、よく「コーヒーがおいしく淹れられないんだけど・・・」と、友人に相談を受けたりする。で、淹れ方を教えてあげると、抑えておきたいポイントが、ちょっと間違っていたりする。
というわけで、ペーパードリップでのコーヒーの淹れ方を紹介させていただきます! コツを知るだけで、けっこうおいしく淹れられるのですよ!
ペーパードリップには、こんなものを用意
ペーパードリップで、コーヒーを3杯分淹れる方法を紹介。
必要なものは・・・
・ドリッパー
・サーバー
・細口ドリップポット
・ペーパーフィルター
・コーヒーメジャー
それに、お好みのコーヒー粉を用意する。挽き方は「中細挽き」。
お湯を注ぐ前の下準備も重要
まず、ヤカンでお湯を沸かす。沸騰したら、細口ドリップポットにお湯を注ぐ。こうすることで、沸騰したお湯の温度が、コーヒーを淹れるのに適した95℃前後にまで下がる。
ドリッパーを載せたサーバーに、ヤカンに残ったお湯を注ぐ。そしてサーバーに注がれたお湯をカップに注ぐ。こうすることで、使う器具やカップが温まるので、コーヒーが冷めずにおいしく淹れられる。
次に、ペーパーフィルターの側面と底面にあるシール部分を折る。このとき、前後互い違いに折ると、ドリッパーにフィットしやすい。そして、ペーパーフィルターをドリッパーにセット。
コーヒー粉をコーヒーメジャーで人数分入れる。今回は3人分なので、入れるのは3杯。そして、コーヒー粉を平らにならしてサーバーにセットする。
淹れ終わったカスでウマさがわかる?
コーヒー粉に少量のお湯を注ぐ。粉全体に均一にお湯が含まれるように、中心からゆっくりとまわし入れる。サーバーにお湯がポタポタと落ちてきたら注ぐのをやめ、15~20秒ほど蒸らす。
蒸らすことで粉がふやけて、コーヒーのおいしい成分が出やすくなるのだ。これは絶対に必要な工程なので忘れずに。
蒸らし終わったら、細口ドリップポットでお湯を注ぐ。中心から円を描くようにゆっくりと注ぐのがポイントだ。注ぐ範囲は、500円玉よりもひとまわり大きいくらい。
お湯がペーパーフィルターに直接かかると、お湯だけがサーバーに落ちてコーヒーを薄めてしまうので注意して注ごう。
お湯を注いでいるとき、コーヒー粉がドーム状に膨らむので、このドームを崩さないようにお湯を注ぐのもポイントだ。
大きく膨らんできたら注ぐのをやめ、1/3程度しぼんできたら、再びゆっくりと注ぐ。これを繰り返して、サーバーの目盛りにある3杯分までコーヒーを淹れる。
淹れ終わったペーパーフィルターを見てみよう。コーヒーのカスが側面と底面に同じ厚さで残っていれば、上手に淹れられた証拠。
また、表面に残っている細かい泡はコーヒーのアク。雑味のもとなので、残っていればクリアな味になっているはず!
最後に、抽出したコーヒーの上のほうと底のほうでは濃さが違うので、味が均一になるように軽くかき混ぜる。これでおいしいコーヒーの完成だ!
もっと簡単に淹れたい人にはコレ!
おいしく淹れられるかもしれないけれど、面倒くさい! そんな人には、カリタの「ニューカントリー102」がおすすめ。
適温にしたお湯を一気に注ぎ、あとは何もしないでコーヒーが抽出されるのを待つだけ。蒸らしもドリップもすべておまかせなので、お湯さえ沸かせれば、おいしいコーヒーが味わえるぞ!