今回は、デフラグとは何か、実行方法や注意点、メリット・デメリットを解説します。
「デフラグなんて聞いたこともない」「なんとなくはわかるけど…」という方はぜひ参考にしてください。
デフラグとは?
「デフラグ」とはデフラグメンテーション(defragmentation)の略であり、一言で言うとファイルの断片化(フラグメンテーション)を解消することです。
パソコンはハードディスクにデータを書き込んだり読み込んだりしています。ハードディスクでは何度もデータの読み書きや消去を繰り返すうちに、1つのファイルが連続した領域に収まらず、複数の領域に分断されていきます。
これを断片化(フラグメンテーション)といいます。
断片化が起こると、ファイルを開くのに複数領域を読み込む必要があるため、処理が遅くなり、パソコンの動作が重くなります。
この断片化したデータを、可能な限り連続して配置・整理し直すことを「デフラグ」といいます。
デフラグのメリット・デメリットは?
デフラグを行うことで期待できる効果は以下の4点です。パソコンの処理速度が上がり、作業を快適にすることも可能です。
<メリット>
- ファイルの読み込み、書き込み速度が上がる。
- パソコンの起動が早くなる。また多くのプログラムの動作が快適になる。
- ハードディスクの残り空き容量が増加する。
逆に、デフラグにはデメリットもあります。
<デメリット>
- 大容量のハードディスクでは、デフラグに長時間を要する。
- デフラグを行っている間は他の作業ができなくなる。
- 古くなって寿命が近いハードディスクや壊れかけたハードディスクにデフラグを行うと、負荷がかかり「最後のトドメ」になってしまう恐れがある。
※パソコンの調子が悪いときは、まずチェックディスクを行うことをオススメします。
デフラグの実行方法と注意点
デフラグはWindowsの標準機能で実施することができます。
※ここではWindows 7での方法をご説明します
操作は簡単。
- スタートメニューから、[すべてのプログラム]→[アクセサリ]→[システムツール]→[ディスク デフラグ ツール]の順にクリック。
- [ディスクデフラグ ツール]の画面で[ディスクの分析]をクリックすると、現状のハードディスクの状況を自動で分析してくれます。
- 分析結果表示後、[ディスクの最適化]を選択すれば、デフラグが始まります。
なお、デフラグを行う際の注意点は以下の通りです。
- デフラグ中はパソコンに負荷をかけられないため、他の作業を行うことは控えます。デフラグを行う前に起動しているプログラムは全て終了させること。
- 頻繁にデフラグを行うとハードディスクに負荷がかかり、ハードディスクの寿命を縮める原因にもなるため、2カ月に1度程度の実行がオススメ。
メリット・デメリット、注意点をきちんと把握した上で、適切な「デフラグ」を心がけましょう。