5月の第2日曜日は、日頃の感謝の気持ちを込めてお母さんに贈り物をする「母の日」です。日本でも一般的な行事ですが、どのようにしてできたのでしょうか。
この記事では「母の日」の由来と、主にカーネーションが贈られる理由を調べました。
「母の日」ができた由来
「母の日」ができた由来を調べてみると、アメリカをはじめ、様々なお話が見つかりました。諸説あり、確かなことは現在ではわかっていませんので、どれも「一つの説」として読んでくださいね。
神々の母リーヤに感謝する春祭り
古代ローマでは春になると、神々の母リーヤに感謝するお祭りを催していました。これが次第にかたちを変え、今の「母の日」になったと考える説があります。
イギリスの「マザーズ・サンデー」
17世紀ごろのイギリスではイースター(復活祭)の40日前の日曜日に、出稼ぎ労働者がお母さんと一緒に過ごせるよう里帰りさせていました。これが「マザーズ・サンデー(mother’s Sunday)」と呼ばれる日で、まさにイギリス版の「母の日」です。
もっとも有名!アンナさんのお話
1908年5月10日、アメリカ・ウエストバージニア州のアンナ・ジャービスさんは、フィラデルフィアの教会で亡き母の追悼のために、お母さんが好きだった白いカーネーションを配りました。この習慣は少しずつ各地に広がり、1910年には当時の州知事が5月の第2週を「母の日」に宣言、1914年に大統領が祝日に制定したのです。
これを日本でも広がった「母の日」の始まりとしている説が、もっとも有名かもしれません。
日本での始まりは明治末期ごろ
古代ローマからはじまり、イギリスに、アメリカと世界各地にある「母の日」。
では、日本での始まりがいつなのかというと、明治末期ごろとされています。
明治末期にキリスト教から「母の日」が伝わると、大正初期から教会や日曜学校を中心に普及しました。なお、この頃はまだ一般的な広がりはありませんでした。
その後、1931年に当時の皇太后の誕生日(3月6日)が「母の日」とされ、1937年に森永製菓が告知をしたことで、一般的な習慣として全国に広まっていきます。
そして大戦を経て、1947年に日本でも5月第2日曜日が「母の日」となりました。
贈り物が主にカーネーションの理由
今回は、5月の第2日曜日の「母の日」の由来についてまとめてきました。
- 神々の母リーヤに感謝する春祭り
- イギリスの「マザーズ・サンデー」
- アンナ・ジャービスさんのお話
など、いろいろな由来があるようですが、もっとも有名なのはアンナさんのお話。
そのため、今でも「母の日」にはカーネーションを贈るのが一般的です。
ちなみに、「母の日=赤いカーネーション」のイメージですが、これはお母さんが存命の場合。亡くなっている場合には「白いカーネーション」を贈るそうです。
ただ、最近ではカーネーション以外にも、いろいろな贈り物がされています。
例えば、スイーツやお酒、バッグや財布、旅行券などなど。大切なのは「日頃の感謝を伝える」ことなので、お母さんが一番喜びそうなものを贈りたいですね。
「母の日」の贈り物の記事もあるので、ぜひそちらもチェックしてみてください!