おいしい注ぎ方徹底検証! 缶ビールは注ぎ方で味が変わる!?

「缶ビールはお店で飲む樽生ビールに比べると味がイマイチ」なんて聞くけれど、実は中身は同じもの。違いは注ぎ方だけなのだ。そこで缶ビールをおいしく飲むための注ぎ方を検証してみた!

「お店で飲む樽生ビールのほうが、缶ビールより断然おいしい」と感じる人が多いようだけど、実はビール自体、お店の樽生ビールと缶ビールは同じものなのだ。
ならば、味が違うと感じるポイントは何なのか?
それはきめ細かい泡を作り出す注ぎ方にあるようだ。
そこで、缶ビールも樽生ビールと同じように味わえないかと調べてみたところ、代表的な注ぎ方「三度注ぎ」のほかにも、泡を上手に作る注ぎ方を発見。
その三つの注ぎ方で実際に缶ビールを注ぎ、どれが一番おいしいのかを検証してみよう!

注ぎ方の王道「三度注ぎ」

缶ビールの上手な注ぎ方の代表と言えば、やっぱり「三度注ぎ」。
ビールメーカーなどが、おいしく飲める注ぎ方として紹介している方法だ。
注ぎ方にはちょっとしたコツがいるので、初めてのチャレンジでうまく注げるかどうかはわからないが、瓶ビールでも同様に注げるので、仲間との外食時に披露すればウケること間違いなし!?

注ぎ方のポイントは最初の泡作り

注ぎ方のポイントは、その名の通り3回に分けて注ぐこと。
まず、ビールを少し高い位置からグラスの底に当るように注いで泡を立てる。

泡がグラスの半分ぐらいまできたら注ぐのをやめる。
そして上のほうにある粗い泡が消え、きめの細かい泡だけになるまで待つ。

粗い泡が消えたら、次はゆっくりと注ぐ。
グラスの9割ほどまできたら注ぐのをやめ、再び粗い泡が消えるのを待つ。

きめの細かい泡だけになったら、さらにゆっくりと注ぐ。
泡がこんもりと盛り上がれば完成だ。

一気に注ぎ切る「逆さ注ぎ」

こちらはビールの缶にグラスをかぶせ、そのままひっくり返して一気に注ぐという方法。外国産の瓶ビールを使ってこのような注ぎ方をするお店もあるけれど、缶ビールでも同じような注ぎ方ができる。

缶切りの穴は大きく開けるのがポイント

缶の口を開けたら、缶切りで2カ所に穴をあける。
空気が抜けやすいように少々大きめに開けるのがポイントだ。

缶にグラスをかぶせる。
グラスはビールの容量より大きいサイズを準備するように。
グラスやビールの温度によっては、泡があふれてしまうことがある。

そしてグラスごと缶をひっくり返す。
ビールが一気に注がれるので、それに合わせて缶を持ち上げていく。

すべてのビールを注ぎ終えたら完成だ。

誰でも簡単!「泡付け注ぎ」

最後は、ビールを注いだグラスに泡を載せる方法。
お店の樽生ビールも、ビールを注いでから泡を載せる「泡付け」を行うビールサーバーが使われていることが多いので、もしかしたら樽生ビールにいちばん近い注ぎ方になるかも?

注ぎ方のポイントは最初の泡作り

まず350mlのペットボトルにビールを1cmほど注ぐ。そしてキャップを閉めたらペットボトルを振り、ビールを泡立てる。

グラスを斜めにして、泡立てないように残りのビールをゆっくりと注ぐ。
注ぐビールはグラスの7分目ほど。

ビールを注いだグラスに、ペットボトルで作った泡を載せるようにして注ぐ。

ふっくらとした泡が載れば完成!

3通りの注ぎ方で一番おいしかったのは……

3通りの注ぎ方をしたビール、パッと見はどれも変わらないように思えるけれど、実は意外と差があったんです!
飲み口が樽生ビールに一番近かったのは「泡付け注ぎ」
炭酸が抜けないようにゆっくり注いだビールの上にきめ細かい泡を付ければ、まさに樽生!
ふわっとした泡が唇にあたり、あとから流れ込んでくるキリっとしたビールがノドを刺激する。もう最高です!
でも、ペットボトルがないとできないから、いつでもどこでも手軽に味わえるって感じではないかな?
次においしかったのは「三度注ぎ」。泡は「泡付け注ぎ」ほどきめ細かくはないけれど、モコっと膨れ上がった泡は”ビール欲”を掻き立てられる。

こちらは何も使わずに注げるので、いつでもどこでも実践できるけれど、最初の泡立てがうまくいかないと泡の層が少なくなるので、写真のようにちょっと寂しいビジュアルになっちゃうかな?
3番目となってしまったのは「逆さ注ぎ」。これはちょっと泡の立て方が乱暴なので、ほかの注ぎ方に比べて、少々炭酸が抜けてしまっていたかな? 決しておいしくないわけではないんだけどね。

あと、誰もが懸念していたコト、起こります(笑)。
350mlのビールに対して400mlのグラスを用意したのですが、見事にこぼれました……。
缶切りも必要になるし、総合的に見ても手軽とは言い切れないかな?
というわけで、みなさんもチャレンジして、実際に味わってみてください!

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牛島義之(うしじまよしゆき)

アウトドア雑誌の副編集長職を経て、フリーランスとして独立。以降、アウトドアをはじめ、遊びにまつわる数々の原稿を雑誌やWEBサイトにて執筆している。 ⇒今日も明日も『ゆる~い生活』