昨年マイカーを購入した我が家。このコロナ禍において、公共交通機関に頼らずに家族だけでお出かけがしやすいということもあり、キャンプに出かけたりコテージに1泊しに行ったり、カーシェアリングで過ごしていたときよりも、おのずと外へ出かける頻度が多くなってきました。
となると、車内環境をもっと快適にしたい欲求がふつふつと沸いてくるもの。マイカー購入以来、頭のなかでちらちらと気になっていたAmazonのEcho Autoをこのほど買ってみたので、今回はそのレビューをお届けいたします。
Amazon「Echo Auto」ってなに?
Echo Autoとは、Amazonのechoシリーズのひとつで、スマートフォンと組み合わせることで車の中でもAlexaを利用できるようになるというものです。
スマートフォンのAlexaアプリに接続し、車内の外部入力端子、またはスマートフォンのBluetooth接続を介して車のスピーカーから音を出力。走行音などで騒々しい車の中でも、8つのマイクと音声認識技術によりハンズフリーで音楽再生や遠隔操作が可能となります。
内容物と設置方法
商品に含まれているものは以下の通りです。
- 本体
- 送風口用マウント
- シガーソケット用電源チャージャー
- 給電ケーブル
- AUXオーディオケーブル
- 説明書
給電はUSBからでMicro USB側の端子を本体へつなぎます。そのためにシガーソケット用のアダプターまで入っていたのは正直嬉しかったです(しかも2口分)。
エアコンの送風口に本体を固定するためのマウントが付属されており、このマウントに本体を乗せたうえでエアコンの送風口にマウントを差し込むことで、運転席から声のかけやすい位置にEcho Autoをセッティングすることができます。
なお、筆者の場合は送風口のマウントが車とあまり相性がよくなかったのと、声をかける距離などを考慮して、マウントは使用せずにハンドルのすぐ向こう側のダッシュボードの隙間に置くようにしています。それでも十分使えています。
どういう仕組みなの? Wi-Fiは必要ないの?
車内でAlexaを使うためには当然ネットワーク環境が必要です。筆者がこのEcho Autoを初めて知ったとき、車の中にWi-Fiが必要になるのでは?と思ったのですが、実はそうではありません。以下に接続の仕組みを図にしてみました。
図のように、このEcho AutoはスマホとBluetooth接続をすることで、Echo Autoが集音する音声をスマホのAlexaアプリが処理をしてくれます。そしてその処理結果が車のスピーカーから音となって返ってくるのです。
つまり、Echo Autoを超シンプルに説明しようとすれば「スマホのAlexaアプリへ音声入力を行うためのマイク」といったところでしょうか。
※ Echo Autoはすべての車やスマートフォンに対応しているわけではありません。互換性については、 Amazonの販売ページでご確認ください。
実際、スマホだけでもAlexaは使える。しかし、Echo Autoがある利点とは?
ここで気づく方もいるでしょう。Alexaアプリを立ち上げてスマホホルダーに固定しておけば、Echo AutoがなくてもAlexaを利用できるんじゃないの?と。
実際のところそうなのですが、それでもEcho Autoの導入に利点があると思います。大きな違いをもたらしてくれるのが「Alexaアプリはバックグラウンド起動でよい」という点です。
Google MapsとAlexaのダブル使いができる!
Echo Autoを利用する場合、Alexaアプリはバックグラウンドで起動しておくだけで良いということに先ほど触れました。
つまり、Alexaアプリを常に立ち上げている必要がないため、他のアプリを立ち上げられるのです。その一番の候補が移動中のカーナビとして使う方も多い「Google Maps」アプリです。
もし、Echo Autoがない場合、Google MapsとAlexaアプリの両立ができず、どちらかに絞るしかありません。
しかしながら、Echo Autoがあれば、スマホ画面でGoogle Mapsを立ち上げていながらに、裏で起動しているAlexaアプリに対してはEcho Autoから音声操作ができるようになり、Google MapsとAlexaのダブル使いが可能になるのです。
エンジン始動で自動接続。スマホをかばんにしまっててもAlexaを使える
さらには、一度セッティングを行ってしまえば、以降はエンジン始動とともにEcho AutoとスマホのBluetooth接続が開始されるため、毎回スマホを取り出してAlexaアプリを立ち上げる必要もありません。
言ってしまえば、スマホをかばんの中にしまったままでも、Alexaアプリがバックグラウンドで起動さえしていれば、エンジン始動後すぐにでもAlexaを使える状態が整っているのです。
車でAlexa、筆者の主な利用シーンは?
さて、そんなEcho Autoの仕組みがわかったところで、最後に筆者の主な利用シーンをお伝えします。
「Alexa、音楽かけて」で、Amazon Musicをハンズフリーで楽しむ
Echo Autoが操作するスマートフォンのAlexaアプリは各種音楽サブスク(Amazon Music、Apple Music、Spotify、AWAなど)のストリーミング再生に対応しています。デフォルトの音楽サブスクサービスをどれにするかはアプリ側で設定ができます。
「Alexa、ドライブに合う洋楽をかけて」や「キッズ向けのプレイリストを再生して」などと音声による音楽再生が可能になります。
ちなみに筆者はAmazon Musicを利用しており、気に入った曲があれば「Alexa、お気に入りに追加して」と伝えることでお気に入りプレイリストに追加したりなんてこともハンズフリーで可能です。
「Alexa、やることリストに〇〇〇を追加して」で、やることリストを管理
また、運転中に考え事をしていることも多く、何かを思いついたときにはやることリストに記録する、なんていう使い方もしています。
運転中にスマホを操作するわけにはいきませんから、ハンズフリーでこれができるのは非常に便利。わざわざ車をとめてスマホにメモをする必要もないし、メモを後回しにして運転を終えたころに忘れてしまうリスクもなくなり一石二鳥です。
「Alexa、エアコンをオンにして」で、家の到着前に部屋を涼しくしておく
夏に重宝したのが「Alexa、エアコンつけて」でした。自宅まであと30分くらいの道中で、Alexaにエアコンのオンをお願いしておくことで、帰宅時にはすでに涼しさに包まれた部屋にあやかることができ、「あーAlexa涼しいよありがとう」と思ったほどです。
ちなみにさまざまな家電リモコンのスマート化についてはこちら「格安スマートリモコン買ってみた。実際どうなの?徹底レビュー!」で紹介していますのであわせてご覧ください。
「Alexa、帰ります」で、自宅に自動メッセージを流す
外出先から帰宅するときなどには「Alexa、帰ります」と声をかけることで、自宅にあるecho dotが「今から帰ります」とメッセージを流すようにもしています。
これは「定型アクション」というAlexaアプリの機能で自分用にカスタマイズしたもの。例えば、「Alexa、おやすみ」と声をかけたら部屋の電気を消すといったように、「Alexa、帰ります」と声をかけたら、自宅のecho dotが指定したメッセージを読み上げるということを仕組化しています。
このメッセージをきっかけに妻が夕食を温め直してくれたりなどもしてくれ、いつ帰るかの目安として我が家では機能しています。
Alexaヘビーユーザの方にはおすすめ。セールを狙おう!
車内にWi-Fi環境がなくても、スマホのネットワークを介してAlexaを利用できるEcho Auto。価格は4,980円と、機能の割には少し割高感もあります。ですので、今すぐ必要というわけではないのであれば、ときどき開催されるAmazonのセール価格を狙いましょう!実際、筆者は3,000円引きの1,980円で買いましたので、この価格ならば購入もさほどためらわずにできるかなと思います。ドライブ中のAlexaをぜひ楽しんでみてください。