コロナ禍によって音楽ライブや対面でのイベント開催が減り、オンラインに移行しつつある現在。
ジャンルを問わず数多くのイベントがオンラインで開催されるようになり、「ネットでライブを見るのにも慣れた」「コメントで盛り上がるのも結構楽しい」と感じている人も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
そんななかでにわかに注目を集めているイベントのひとつに、「オンライン読書会」があります。オンラインならではの参加のしやすさもあって、これまではあまり本を読んでこなかった人も参加し、あちらこちらで盛り上がっているのだとか。
本記事では、そんな「オンライン読書会」の特徴と魅力を紹介します。
「オンライン読書会」とは
オンライン読書会とは、文字通り「オンライン」で開催される「読書会」のこと。Zoomに代表されるオンライン会議ツールを使って、複数人で「本」について話すイベントを指します。
「読書会」と聞くと、少しハードルの高さを感じる人も多いかもしれません。「難しい古典を読み込む必要があるんでしょ?」とか、「自分は知識がないから何も話せなさそう……」とか。たしかに、そのような読書会もあるにはあります。
ですが、ネット上で開催されている読書会の多くは、もっとカジュアルなものです。
人気の小説についてお互いに感想を話し合ったり、参加者各々がおすすめの本を持ち寄って紹介したり。その場で一緒になって本を読んでから感想を話す形式や、「本を読まずに想像で内容を語る」というユニークな形の読書会もあります。
特にここ1年くらいで話題になっているオンライン読書会は、そのようなカジュアルなイベントが多め。出版社が運営しているイベントだけでなく、読書好きの個人が仲間を募って開催している場合もあり、誰でも気軽に参加できます。
オンライン読書会に参加するメリット
では、「読書会」にはどのような魅力があるのでしょうか。参加することで得られる主なメリットとあわせて紹介します。
① 本を読むきっかけになる
まずは何と言っても、「本を読むきっかけになる」こと。
読書会に興味がある人の中には、「普段はなかなか読書の時間が取れなくて……」という人もいらっしゃると思います。仕事が忙しかったり、時間があってもなかなか手が伸びなかったり。読書の習慣のない人が急に1冊の本を読むのは、かなり大変ですよね。
そんなとき、「読書会」の存在は本を読むモチベーションになります。
参加する以上は本を読まないわけにはいきませんし、開催当日までに読み終えられるよう、自然と計画を立てて読もうという気になります。人間、慣れない活動に対しては腰が重くなりがちですが、読書会はその重い腰を上げるきっかけになります。
② 自分が知らない本と出会える
また、読書会に参加することで「自分が知らない本と出会える」というメリットもあります。
普段から読書をしているという人でも、好みのジャンルは偏りがち。特に未知のジャンルの本にふれる際には、下調べが必要な場合もあります。そのような時間をなかなか確保できず、特定の作家さんの本ばかり読むようになったとしても不思議ではありません。
読書会は、そのような人の興味関心を広げる手助けをしてくれます。というのも、読書会のテーマになる本には「名作」や「古典」と呼ばれるものが多く、本探しに迷う時間を削減できるからです。
もし読み方がわからなかったり、難解に感じたりしたとしても大丈夫。その「わからない」も立派な感想ですし、他の参加者さんに聞いてみることだってできます。せっかくの「読書会」なのですから、積極的に質問してみましょう。きっと快く答えてくれるはずです。
③ 他の人の感想を聞くことで、読み方を深められる
②でも軽くふれたように、「他の人の意見を聞ける」というのも読書会の大きな魅力です。
本のレビューはインターネットでも読むことができますが、面と向かって感想を話し合える機会はそうそうありません。リアルタイムで、同じ本について、人それぞれに異なる感想を聞ける読書会は、きっと刺激的な体験となるはずです。
「間違ったことを言ったらどうしよう」と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、読書会において「正解」はありません。そもそも本には十人十色の読み方があり、その各々に違った「読み方」を知ることができるのが読書会の魅力です。
中にはディベート形式のイベントもありますが、読書会の多くは「感想」や「意見」を交換する場所として機能しています。「本を読んで終わり」ではなく、自分では思いもしなかった視点からの感想や、他人の個性的な読み方を知ることができる。
そのような体験は、「読書」という営みそれ自体をさらに意義のあるものにしてくれるはずです。
オンライン読書会を見つけられるサイト
以上の3点だけでなく、読書会の魅力と参加するメリットは枚挙に暇がありません。
他の人の話を聞いて、知的好奇心を刺激される。自らも発表することで、プレゼンテーション能力を身につけられる。普通に過ごしているだけでは出会えなかった、「読書好き」の仲間とつながれる――などなど。
とはいえ、それでもなおハードルの高さを感じている方も、中にはいらっしゃるかもしれません。
そんな人におすすめなのが、「おすすめの本を持ち寄って紹介する」形式の読書会です。自分が好きな本であればプレゼン慣れしていなくても話しやすいはずですし、他の人の「おすすめ」も知ることもできます。
少しでも「参加してみようかな?」と感じた方は、以下のサイトからも読書会を探すことができますので参考にしてみてください。初心者向けのイベントも開催されているので、まずはそちらから参加してみてはいかがでしょうか。
また、オンライン読書会ではZoomなどの会議ツールを使うため、途中で接続が切れないようにネット環境を整えたうえで参加したいところ。BIGLOBEが提供している「ビッグローブ光」の導入も合わせてご検討ください。