最近、街中でも設置してあるのを見かけることが多くなった「AED」。
でもコレ、一体どうやって使えばいいんだろう?
街にたくさんあっても、いざという時に使えなきゃ意味ないよなぁ・・・
そんなワケで、AEDの使い方を含め、応急手当の方法を教えてくれるという東京消防庁主催の『救命講習』に参加してみました!
今回受講するのは『普通救命講習』。
『救命講習』って聞くと、医療現場で働く人が受けるイメージだけど、実際に行ってみると、老若男女、フツーの人がたくさん参加していた。
さっそく受付を済ませると、テキストと人工呼吸用マウスピースが配られた。
感染を防ぐため、人工呼吸する際はケガ人の口や鼻には、直接触れないほうがいいんだって。
へぇ~、なんて感心しているうちに、始まりました『救命講習』。
座ったままで先生のお話を拝聴。まずは、「心肺蘇生」のお話から。
救急車の到着までに「心肺蘇生」をするのが重要!?
ナゼすぐに心肺蘇生をしなくちゃいけないのかというと、
- 「心臓」が止まってから3分経つと、死亡率が約50%になる
- 「呼吸」が止まってから10分経つと、死亡率が約50%になる
で、119番通報してから救急車が到着するまで、かかる時間は6~7分。
その間、黙って救急車を待っているだけじゃ心肺停止している人が助かる可能性は、どんどん低くなっちゃう。
だから、倒れている人を見つけたら、できるだけ早く救命処置を始めなければいけないそうだ。
さらに心肺蘇生の手順の説明を受け、いよいよ実習開始!
心臓マッサージは、思った以上にハイテンポ!
普通救命講習では、人形を使って実際に心肺蘇生を行います。
倒れている人がいたら、まずは声をかけて意識があるかを確認。そして、まわりの人に声をかけて助けを求め、気道を確保します。
気道を確保したら、次は呼吸を確認。
普段通りの呼吸がなければ、人工呼吸の開始だ。
最初に配られたマウスピースを人形の口にセット。
そして、息を吹き込むんだけど、ちゃんと空気を送り込むコツがある。
まずアゴを持ち上げ、鼻をつまむ。そして、口を大きく開けて、倒れている人の口全体を覆うようにして、息を吹き込む。こうすれば、息が外に漏れず、きちんと肺に入れられるのだそうだ。
そして、心臓マッサージのための胸骨圧迫を開始!
両手を添えて、胸骨を30回押す。
1分間に100回押すペース(0.6秒に1回)で行う必要があり、思った以上にハイテンポ。そして、胸はかなり強く押さなければならない。
人工呼吸を2回 → 胸骨圧迫を30回
が1サイクル。
これを5サイクルやったんだけど、結構な運動だ。
エアコンがかなり効いた部屋でも、体が火照ってくる。
それと、気になったのはヒザ。グリグリと地面に押しつけるようになるので、ちょっと痛い。
アスファルトの上だったりすると、けっこう痛いんじゃないかな?
意外と簡単! AEDの使い方
10分ほど休憩して、今度は『AED』の講習。
心肺蘇生と同様、講義を30分ほど聞いてから実習開始!
ただ手順を習うのではなく、心肺蘇生を行いながらAEDを使う。
コレもまた、実践的な講習だ。
心肺蘇生を行いながら、AEDを使うなんて、難しいんじゃないの?
なんて思っていたけど、実際にやってみると、意外と簡単。
胸骨圧迫の合間に、AEDの電源を入れて、電極パッドを貼る。
あとはAEDから聞こえてくる音声の通りにすればいいのだ。
しかも、電気ショックが必要かどうかも、機械が判断してくれるから間違えて電気ショックを与えてしまうこともない。
AEDは使い方を知っている人しか、使えないのかと思っていたけど、これなら誰でも使える。いや~、よくできてるねぇ。
公的資格が交付される!
AEDを使った実習のあとノドに詰まった異物をとる方法や止血の方法などを教わって、無事に講習終了!
『救命技能認定証』も交付してもらいました!
れっきとした公的資格です!
救命講習の中でいちばん短い、3時間の講習だったけど体験してみた率直な感想は「受講してよかった」です。
プロのようなスキルが身に付いたわけではないんだけど、「誰かが倒れていたら、自分が助けなきゃ!」っていう気持ちは
今までより、強くなっている。
コレはやっぱり、受講しておいたほうがいいと思いますよ!
救命講習って、どうやって受けるの?
東京都にお住まいの方は、東京防災救急協会 救急事業本部から、講習内容や講習会場、講習日などを確認して申し込もう。
東京都外の方は、「救命講習 ○○県/府/道」で検索するか、最寄りの消防署へ問い合わせてみよう!
受けるに越したことはない!
『救命講習』を受講して、難しそうだと思っていたAEDの扱いも思った以上に簡単だと言うことがわかった。
そんなことを知るだけでも、受講する価値はあると思うよ!