【iOS 13】イヤホンの音量は適正か「ヘルスケア」で確かめてみた

iPhoneにある「ヘルスケア」アプリに、iOS 13から新たに「ヘッドフォンの音量」を計測できる機能が搭載。音楽や映画を爆音で流してしまう筆者は、早速そのログを確かめてみました。果たして大きすぎるのか?!

iPhoneをイヤホンやヘッドフォンで聴いていると、ついつい大音量になってしまっていませんか? かくいう筆者もその一人。特にAirPodsを購入してからというもの、コードレスという使い勝手の良さからイヤフォンを装着する時間そのものも増えました。
映画やドラマをiPhoneで観る際には、迫力を出すために音量を上げたり、大好きなアーティストの音楽を聴くときには、自分自身でも「ちょっとやりすぎだ」とわかっていながらも爆音で聴いてしまうことがあります。
ただ、自分の聞き方がどれだけ耳に悪影響があるのかはわかりませんよね。そんなときに参考にしたいのが、iOS 13から「ヘルスケア」アプリに追加された新機能です。

音量をモニタリングしてくれる「ヘッドフォン音量」

この新機能はその名も「ヘッドフォン音量」というもので、iPhoneに連携したEarPodsやAirPods(およびその他の互換性のあるヘッドフォン)を通して、その音量レベルを自動的に計測し、頻度や時間をログとして残してくれます。あまりに音量が大きすぎる場合には、「大きすぎる」という警告も表示してくれるのだそうです。

自身の音量レベルは、普通? 異常? 早速確かめてみた

ということで、大音量が大好きな筆者は早速ヘルスケアから自身の音量を確かめてみました。

「ヘルスケア」アプリを開くと、TOPページに「ヘッドフォン音量」という項目があります。見てみると「過去7日間のヘッドフォン音量の平均はOKでした」の文字が。
いつも大きな音で聴いているつもりでしたが、「OK」という言葉にほっと一安心です。ただ、「平均」とも書いてあるので最高値がどれくらいだったのかも気になるところです。
そこで「ヘッドフォン音量」というところをタップしてより詳しく見てみることにしました。

日ごとや月ごとのデータが見られる。

すると、日ごとや月ごとでのログが見られるようになっていました。
左上には「OK」という表示がありますが「i」というアイコンをタップするとその説明が見られるようになっています。「OK」であれば聴覚への影響はないでしょう、とのことです。

ちなみに、直近1週間のログを見てみると最大音量は95dbでした。Appleの公式サイトによると、80dbを超えると一般的に大きな音とされるとのことで、たとえ平均値がOKだったととしても、やはり気を付けなくてはいけないなという気持ちが生じました。

大きくない音でも、長時間聴くと悪影響の場合も

画面内に「曝露」というなんだかゾクっとする項目名があったのですが、これは世界保健機構の推奨による「騒音曝露限度」というもので、簡単に言えば音量別の1週間の時間限度数です。例え大きくない音量でも、長時間聴くことで大きな音とみなされてしまうため、この指標もぜひ参考にしましょう。

警告が出る場合は「大」というマークが出る

「日」ごとのログをさかのぼってみると、ずっと「OK」という表示が出ていたのが突如「大」という警告マークに切り替わった日が見つかりました。
振り返るとその日は筆者がインフルエンザと診断された土曜日。高熱で寒気もひどく寝込むしかなかったのですが、気を紛らわせるために確かにAirPodsを耳にして音楽を聴いていました。それがまさか大音量を記録していたとは。そんなつもりがなかっただけに、とても驚きでした。

設定の変更の仕方

最後に設定についてお伝えします。設定はiPhone標準の「設定」アプリから行いましょう。
「設定」>「プライバシー」>「ヘルスケア」>「ヘッドフォン音量」と進むと、上記の画面が登場します。
ここでは

  • ヘッドフォン音量の測定のオン/オフ
  • 測定時にその他のヘッドフォンを含むか含まないか

の2点を設定することができます。
少しわかりづらい場所に設定があるのですが、毎回設定を変更しながら利用するという使い方は基本的にないと思いますので、特に覚える必要はないと思います。今のうちに設定を変更したい方は上記の通りで設定画面に行ってみてください。
筆者としては、ほぼ「OK」という表示が出ていたので現状は安心しました。これからも、ヘルスケアアプリでログを確かめながら聴覚へのいたわりを忘れないようにしたいと思います。

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うえやま

競馬カメラマンからWEB業界へ異色の転身後、WEB制作に加えて大手メールマガジンやツイッターキャラクターの中の人までこなす。三度の飯より件名を考えるのが好き。