スマートフォンやタブレットからWi-Fiに接続しようとしたものの、どうにもつながらない。あるいはついさっきまで使えていたWi-Fiに、急につながらなくなってしまった。
今回はそんなWi-Fiにうまく接続できないときに役立つ対処方法を7つまとめて紹介します。焦らず試して見てください!
1.Wi-Fi機能をオフ→オンする
「Wi-Fiにつながらない」「おかしい」と思ったら、まずはWi-Fi機能をオフ→オンして再接続から試してみましょう。
何かの拍子に起きた小さなエラーが原因であれば、機能をオフ→オンしての再接続だけでも、状況が改善する可能性は十分にあります。
2.機内モードをオン→オフする
Wi-Fi機能のオフ→オンと同じく、機内モード(フライトモード)を切り替えてみるのも有効な対処方法です。
機内モードはWi-Fiを含むすべての通信機能を無効化するもの。機内モードをオン→オフすることで、すべての通信機能で再接続がおこなわれます。
ちなみに機内モードのオン→オフはWi-Fi以外の通信機能でも使える不具合の対処方法。
たとえばスマホでデータ通信がつながらなくなったときにも活用できるものなので「通信の不具合で困ったらまずは機内モードのオン→オフを試す」と覚えておくのがオススメです。
3.Wi-Fiスポットの利用条件(時間・回数)を確認する
外出先の無料Wi-Fiスポットに接続できない場合であれば、Wi-Fiスポットの利用条件も確認してみましょう。
とくに無料のWi-Fiスポットの場合、特定の一個人による通信の独占(使いすぎ)を避けるため「1回15分、かつ1日2回まで利用可能」「回数無制限だが1時間毎に接続認証が必要」など条件が設けられていることが珍しくありません。
最近ではカフェやコンビニでよく目にする無料のWi-Fiスポット。こういった場所のほとんどでは利用条件が設定されているので、利用前に表示される利用条件・規約は読み飛ばさず、しっかり目を通しておきましょう。
4.登録済みのWi-Fiスポット情報を削除・再登録する
Wi-Fi機能や機内モードの切り替えも試したし、利用条件にひっかかっているわけでもない。そんなときに続いて試したいのはWi-Fiスポットへの接続情報のリセット。
デバイスに登録されているWi-FiスポットのSSID(Wi-Fiスポット名)と暗号化キー(パスワード)を一度消し、再登録します。
公共のWi-Fiスポットを使う場合、前回使ったときのSSIDとパスワードは基本デバイス内に保存されます。しかし暗号化キー(パスワード)は定期的に更新されることも多く、これが原因で接続できないことも想定できます。
Wi-Fiスポットへの接続情報を削除・再登録する際の「再登録」方法は、新規でWi-Fiスポットに接続する場合と変わりません。
ここではその前に必要な「削除」方法をOS別(iOS/Android)に紹介します。
iOSで登録済みのWi-Fiスポット情報を削除する
iPhoneやiPadといったiOSデバイスでは[設定]→[Wi-Fi]を開き、削除したいWi-Fiスポット名の横にある情報アイコンをタップすれば、削除画面が表示されます。
Androidで登録済みのWi-Fiスポット情報を削除する
Androidデバイスでは[設定]→[Wi-Fi]と開き、削除したいWi-Fiスポット名をロングタップ(長押し)。表示されるメニューから削除をおこないます。
(機種により画面表示や項目の名称は異なります)
5.デバイスの電源をオフ→オンする
ネットワークへの再接続をひととおり試して解決しない場合、次は使っているデバイスの不具合を疑い、電源を再起動(オフ→オン)してみてください。
再起動により、スマートフォンの起動状態がリセット。一からシステムを立ち上げ直すことで不具合を解消できる場合があります。
何かの拍子に起きた小さなエラーが原因であれば、機能をオフ→オンしての再接続だけでも、状況が改善する可能性は十分にあります。
さきほど「スマホの通信不具合で困ったらまず機内モードをオン→オフ」と紹介しましたが、同じように「スマホの動作不具合で困ったらまず再起動」も、基礎知識として覚えておきましょう。
6.他のデバイスで接続できるか確認する
もし手元にスマホやタブレットなど複数台のデバイスを持っているのであれば、他のデバイスでは接続できるのか?を試して原因を絞り込むこともできます。
特定のデバイスでのみつながらないのであれば、原因はそのデバイスにあると考えられます。一方ですべてのデバイスでつながらないのであれば、個々のデバイスでなく、Wi-Fiスポットやその機器側に原因がある、と考えることができますね。
7.Wi-Fi接続のDNS設定を「8.8.8.8」に固定する
Webサイトを閲覧する際は「http://enjoy.sso.biglobe.ne.jp/」などのようにURLを入力しますが、このURLの文字列はこのあとDNSサーバ(ドメインネームシステムサーバ)と呼ばれるものにより「111.112.113.114」のような数字だけの情報(IPアドレス)に置き換えて検索されます。
この「置き換え」を担当するDNSサーバに不具合が起きると、インターネットにつながらなくなるケースがあります。
使うDNSサーバは初期設定では自動で設定されますが、これは手動で設定することも可能。安定感にすぐれる、Google提供のDNSサーバ(アドレス「8.8.8.8」)に一時的に固定して、不具合の原因がどこにあるのか絞り込むのも有効です。
DNS設定を「8.8.8.8」に固定して問題なく動作するようになれば、自動で接続されていたDNSサーバに問題が発生していたということ。相変わらず動作がおかしければ、不具合の原因はDNSサーバ以外にあると考えられます。
参考までにスマホ・タブレットでDNS設定を固定する方法をOS別(iOS/Android)に紹介します
iOSでDNS設定を固定する
iPhoneやiPadといったiOSデバイスでは[設定]→[Wi-Fi]を開き、DNS設定を固定したいWi-Fiスポット名の横にある情報アイコンをタップ。DNS設定を手動にした後にDNSサーバのアドレスを入力し、保存します。
AndroidでDNS設定を固定する
Androidデバイスでは[設定]→[Wi-Fi]と選び、DNS設定を固定したいWi-Fiスポット名をロングタップ(長押し)。表示されるメニューからネットワーク設定の管理画面を開き、IP設定を[静的]に固定の上でDNSサーバアドレスを入力します。
(機種により画面表示や項目の名称は異なります)
これで問題が解決できる場合はとりあえずそのまま使いましょう。
なお以降ずっとDNS設定を「8.8.8.8」に固定して使い続けても問題はありませんが、筆者としてはしばらく経ったら設定は再び「自動」に戻しておくことがオススメです。
理由は「情報を調べてDNS設定を変更した」ことを自分自身で忘れてしまう恐れがあるから。
一般的には「自動」で問題なく動作しますし、初期設定が「自動」になっている=問題がなければ推奨は「自動」とも理解できます。
なんとなくいじったことを忘れ、別の機会にその設定変更が原因で不具合が起きてしまう。こういったケースも考えると、いったん素の状態に戻しておくほうが後々に発生した問題をよりシンプルに解決できる可能性は高いはず。
解決しない場合はルーター側の問題かも
ここまでに紹介した内容をあらためて整理しておきます。
- Wi-Fi機能をオフ→オンする
- 機内モードをオン→オフする
- Wi-Fiスポットの利用条件(時間・回数)を確認する
- 登録済みのWi-Fiスポット情報を削除・再登録する
- スマホの電源をオフ→オンする
- 他のデバイスで接続できるか確認する
- Wi-Fi接続のDNS設定を「8.8.8.8」に固定する
これらをひととおり確認したが、それでも解決しない。
そんなときは次にWi-Fiスポット側、すなわち”ルーター機器”の問題を疑ったほうがよいかもしれません。
もし接続できないWi-Fiスポットが自宅のものなど、不具合への対処を自分自身でおこなわなければならない場合は、以下の記事(「エンジョイ!マガジン」内)もあわせてチェックしてみてください。
▲「Wi-Fi(無線LAN)が途切れる、遅い、つながらない・・ときの対処法まとめ」
どういった対処方法があるのか、なんとなくでも覚えておけば、いざというときにもネットで詳細な手順を調べやすくなります。もちろん「つながらない場面にわりとよく遭遇する」なんて場合には、この記事自体をブックマークに登録してもらうのもよいでしょう。
ぜひ問題解決の参考にしてみてください。
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