「ウイルスを検出しました」スマホで突然現れる画面に注意!

スマホでサイト閲覧中に突如現れる「ウイルスを検出しました」という警告画面。待って!慌てないで!それは悪質広告の可能性大ですよ!

サイト閲覧中に現れる「ウイルスを検出しました」

スマホでインターネットをしていたら、突然「ウイルスを検出しました」というポップアップが出ることがあります。
ビックリしますよね。
iPhoneの場合はこのようなポップアップ画面が出ます。

さらに、
「放置しておくとスマホに保存されている画像や連絡先が盗まれて削除されますよ」
「そうならないためには、セキュリティアプリをインストールして対策しましょう」
という内容の、ほとんど脅しのような文言が続き、タップをすると「APPStore」に飛んで、アプリのインストール画面に移行します。
焦って思わずアプリを購入してしまいそうになりますが、これは本当にウイルスに侵されていたり、不具合が起こっていたりするわけではなく、アプリをインストールさせるための悪質な広告なんです。
この他にも、「iPhoneが乗っ取られました」「バッテリーが損傷しています」などと不安を煽るような警告文があらわれ、アプリをインストールさせたり、フィッシング詐欺サイトに誘導して個人情報を抜き取られたりするケースがあるそうです。

iPhoneもAndroidもニセ警告画面は存在する

iPhoneのみならず、Androidでも同様の警告文のポップアップが出現します。
「◎◎◎◎(お使いのAndroid端末の機種)でウイルスが(2)個検出されました。
あなたが最近アダルトサイトを閲覧したからです。
対応策をとらないと、SIMカード、写真、及び連絡先がまもなく破損します」
このようなメッセージが表示され、Google Playからウイルス除去アプリを購入させようとします。アプリ自体が悪質なものとは限りませんが、ウイルス除去をうたっておきながら実はスマホを最適化するだけのアプリだったりします。
アダルトサイトを見ていようが見ていまいがこの文言は表示されますし、この文章どおりでなくても、類似した文言でユーザーに警告し、アプリの購入や個人情報の抜き取りを狙う悪質な広告や詐欺は後を絶ちません。
Twitter(ツイッター)のハッシュタグを使って「#悪質広告」「#詐欺広告」などと検索してみると、こういった話題がたくさん出てきます。

警告文が出ても慌てないで無視すること

iPhoneやAndroid自体に、ウイルスを検知する機能はありません。
ですから、このような文言が表示されたら、警告に従ってインストールをしたり、個人情報を入力したりしないこと。すぐに画面を閉じてOKです。
データの破損までのカウントダウンが始まり、ゼロになったとしても、何も起こりません。
とにかく無視!これが一番です。
「とはいえセキュリティも心配……」という人は、広告経由でアプリを購入するのではなく、信頼できるウイルス対策アプリをインストールする、キャリアのセキュリティサービスに申し込むなど、スマホの安全を強化することをおすすめします。
最近は指紋認証機能でワンタッチでアプリ購入ができてしまうため、日頃から画面に表示された内容をよく確認し、安易にタップをしないように気をつけることが大切ではないでしょうか。

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Kana.mM(かな)

編集プロダクション勤務を経てフリーライターとして独立し、そろそろ10年。旅行、不動産、広告、生活系のジャンルで執筆活動中。趣味は野球観戦と戦争ゲーム。アナログ心を忘れないデジモノ好きを目指しています。