毎年11月の第三木曜日はボジョレー・ヌーボーの解禁日です。
時差の関係で日本は世界で一番早く解禁されるため、注目度が高く、季節の風物詩となっています。毎年楽しみにしている人も多いハズ。
2021年の解禁日は、11月18日の木曜日です。
2021年は大規模な霜害がフランスに発生。ボジョレーの畑も約半分が影響を受けており、そのせいで2021年のボジョレーの生産量は例年より少ない見込みです。
今年も購入を考えている方は、早めの手配をおすすめします。
近年のボジョレー・ヌーボーの評価
ところで、ボジョレー・ヌーボーといえば、毎年「当たり年」と言われている印象がありますよね。実際に調べてみると年表はこんな感じでした。
年号 | キャッチコピー |
---|---|
1998 | 「10年に1度の当たり年」 |
1999 | 「品質は昨年より良い」 |
2000 | 「出来は上々で申し分の無い仕上がり」 |
2001 | 「ここ10年で最高」 |
2002 | 「過去10年で最高と言われた01年を上回る出来栄え」
「1995年以来の出来」 |
2003 | 「100年に1度の出来、近年にない良い出来」 |
2004 | 「香りが強く中々の出来栄え」 |
2005 | 「ここ数年で最高」 |
2006 | 「昨年同様良い出来栄え」 |
2007 | 「柔らかく果実味が豊かで上質な味わい」 |
2008 | 「豊かな果実味と程よい酸味が調和した味」 |
2009 | 「50年に1度の出来栄え」 |
2010 | 「2009年と同等の出来」
「今年は天候が良かった為、昨年並みの仕上がり。爽やかでバランスが良い」 |
2011 | 「2009年より果実味に富んだリッチなワイン」
「出来が良く、豊満で絹のように滑らかな味わい」 |
2012 | 「ボジョレー史上最悪の不作」
「糖度と酸度のバランスが良く、軽やかでフルーティーな仕上がり」 |
2013 | 「みずみずしさが感じられる素晴らしい品質」 |
2014 | 「2009年の50年に一度のできを超える味わい」
「エレガントで味わい深く、とてもバランスがよい」 |
2015 | 「今世紀で最高の出来」 |
2016 | 「エレガントで酸味と果実味のバランスがとれた上品な味わい」
「豊満で朗らか、絹のようにしなやか。しかもフレッシュで輝かしい」 |
2018 | 「2017年、2015年、2009年と並び、珠玉のヴィンテージとして歴史に刻まれるでしょう」
「理想的な条件の下、すばらしいヴィンテージへの期待高まる」 |
2019 | 「天候などの条件は厳しかったが、有望で生産者のテクニックが重要な年」
「バランスのとれた味で、適度な量と高い品質のワイン」 |
2020 | 「極めて早い成熟と乾燥した夏による、究極のミレジム(ヴィンテージ)」
「非常にバランスが取れた爽やかさのある仕上がり」 |
確かに過去さかのぼってみると高評価なキャッチコピーが続いていますね!(笑)
ボジョレー・ヌーボーの解禁日が11月の第3木曜日のワケ
当初、解禁日は11月15日の固定だったようですが、土日にあたるとワイン運搬業者がお休みになってしまうことから、1985年より11月の第3木曜日に改定されたそうです。
そもそも、解禁日が設けられた理由は早出し競争による品質低下を防ぐためとのこと。
▼解禁日は、なぜ11月の第3木曜日なのですか?(サントリー)
ボジョレー・ヌーボーに年代物は?
「ヌーボー」はフランス語で「新しい(酒)」を意味します。
ボジョレー・ヌーボーは、その年に採れた葡萄で作られる出来立てのフレッシュさが魅力のワインです。熟成をさせずにフレッシュな味を楽しむのが一般的ですが、遅くとも翌年の春までならおすすめのようです。
せっかくなら、購入後はなるべく早いうちに飲んだ方が良いみたいですね!
▼いつ頃まで美味しく飲めますか?(サントリー)
ボジョレー・ヌーボーの美味しい飲み方
フレッシュさが特徴なので冷蔵庫で1時間くらい冷やすのがオススメ!
普通のワインの場合、冷やしすぎるとタンニンによる渋みが強調されますが、ボジョレー・ヌーボーは渋みが出ない造り方のため冷やしても心配がないんだそう。
以前、解禁日にお店でいただいた際、グラスに氷を入れて出してくれて飲みやすかったのですが、背景にはそんな理由があったんですねー!
以来、自宅で飲むときは氷を浮かべて飲むのが恒例となっています。
<ボジョレーヌーボー関連リンク>
▼ボジョレーヌーボーを知ろう(サントリー)
▼ボジョレーの購入はこちら