Wordの怪現象。「消せない罫線の怪」をご存知でしょうか?
Wordではハイフンを3つ続けて入力(—)して改行すると一本の罫線に変わります。この罫線・・・消そうとしても消えないことがあるんです。
例えば、下のように文章間の罫線を消そうとした場合。罫線の上にある文末でDeleteを押せば消えると思いますよね。ところが・・・。
なんと、罫線の下にあった文章が罫線の上に移動!
それならば、罫線の下の文頭でBackSpaceを押せばいいのでは?と思いますよね。
BackSpaceを押してみると・・・。
また、罫線だけ残して文章が上に移動!
頑として罫線が消えてくれません。
罫線が消えないワケと消す方法
では、なぜ罫線が消えないのか。それは、罫線は段落に引かれているから。
各行の文末には、非表示になっていますが改行記号が隠れています。DeleteやBackSpaceで消したのはこの改行記号。罫線は消せないんです。
そのため、文頭や文末の空白を消したとしても、罫線はそのままで文章だけが移動したように見えるわけです。
ですので罫線は、段落を選択して罫線を消す処理をすればOK。
例文の場合、2段目に罫線が引かれているので、その段落を指定して[段落の設定]から[枠なし]を選びます(ショートカットは[Ctrl]キー+[Q]キー)。
きれいに罫線が消えました。段落を指定してDeleteでも消すことができますが、その方法だと文章も消えてしまうので、できるだけ[段落の設定]を使うことをおすすめします。
それでも消えない罫線がある不思議
罫線が引かれた段落を選択して[段落の設定]から消してみた・・・けど、罫線が消えない!それどころか罫線が移動した!
こういう怪現象に見舞われた人もいるのではないでしょうか?
そうなんです。「消せない罫線の怪」において本当に不思議なのは、[段落の設定]で罫線を消しても罫線が移動する場合があること。
あらためて例文を見てみます。罫線は2段目に引いてあります。
「すぐにRSS~」と「Googleリーダー~」の文章の間に、新たに文章(青いボーダーの箇所)を追加したとします。
これで罫線を消すには、「情報を上手に~」の文章を指定して[枠なし]を選べばいいと思いますよね。
[枠なし]を選んでみると・・・。
罫線は消えずに上に移動!
筆者も何度かこの現象に見舞われたことがあるのですが、このように執拗に消えない罫線があった時は、罫線が消えるまで一行ずつ指定して消していくよりも、指定範囲を広くとって[枠なし]を選んだ方がてっとり早いです。
※記事ではWord 2013を使用
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