Webページにある情報を切り取って資料に貼り付けたり、デスクトップに表示された画面を画像にしてメールしたり、何かと便利な画面キャプチャ機能。
しかし「PrintScreen」キーを使ってキャプチャを撮った場合、グラフィックソフトを使って必要な部分を切り抜かなければならないので、そのひと手間がちょっと面倒だなぁ、なんて思っている人もいるはず。
でも、Windows 10に標準装備されているソフト「切り取り&スケッチ」を使えば、任意の範囲で簡単に画面キャプチャが撮れるんです!
というわけで「切り取り&スケッチ」をまだ知らないという人のために、その機能と使い方を紹介しよう!
※この記事ではWindows 10バージョン1909を使用して解説しています。
「切り取り&スケッチ」って、何ができるの?
「切り取り&スケッチ」は、Windows 10バージョン1809(October 2018 Update)以降に搭載された機能。それ以前のWindowsに搭載されていた「Snipping Tool」の後継に当たる。
ディスプレイに表示されている画面全体を画像として取り込む「PrintScreen」と違い、「切り取り&スケッチ」では、キャプチャを撮る範囲をあらかじめ指定することができる。
選択できる切り取りの種類は全部で4種類。
四角形の領域切り取り
任意に選択した四角形の範囲をキャプチャできる
フリーフォーム領域切り取り
フリーハンドで自由に選択した範囲をキャプチャできる
ウィンドウの領域切り取り
選択したウィンドウのみをキャプチャできる
全画面表示の領域切り取り
ディスプレイに表示されている画面の全面をキャプチャできる
ショートカットキーで操作も簡単!
できることがわかったところで「切り取り&スケッチ」の操作手順を見ていこう。
「切り取り&スケッチ」の起動は、ショートカットキーでワンタッチ。キーボードの[Windows]+[Shift]+[s]を押せば、画面の上部中央にメニューが開く。
メニューが開いたら使いたい切り取りの種類をクリック。
左から順に、「四角形の領域切り取り」、「フリーフォームの領域切り取り」、「ウィンドウの領域切り取り」、「全画面表示の領域切り取り」になっている。
あとはマウスで範囲を指定するだけでクリップボードに保存される。これなら、あとからグラフィックソフトを使って、切り抜き作業を行う必要がないので楽チンだ。
撮ったキャプチャを保存するには……
キャプチャを撮った画面はクリップボードに保存されているので、そのままほかのソフトを開いて貼り付けることが可能。しかし、この時点で画像ファイルとして保存はされていないので、きちんと保存する必要がある。
キャプチャ画像をファイルとして保存する場合は、キャプチャが終了すると画面右下に通知ポップアップが表示されるので、それをクリック。
ポップアップをすぐにクリックしなくても、タスクバーの右端にある吹き出しマークのような「アクションセンター」ボタンをクリックすれば、通知画面が表示されるのであわてなくてOK。
画面をクリックすると「切り取り&スケッチ」の画面が立ち上がり、キャプチャを撮った範囲が表示される。右上のあるフロッピーマークをクリックすれば「名前を付けて保存」することができる。ちなみにこの画面では、さまざまなペンによる書き込みやトリミングといった編集も可能だ。
「名前を付けて保存」が表示されたら、ファイル名を入力して保存場所を選択。そして、ファイルの種類を一覧から選ぶ。
最後に「保存」ボタンをクリックすれば完了だ。
この一連の操作手順を動画でおさらいしてみよう。
操作が簡単で、誰でも気軽に使える「切り取り&スケッチ」。使いこなして趣味や仕事に活用してみよう!