【更新】2014年11月14日 「BIGLOBE SIM」の月間通信容量を拡大に伴い、記事の一部を見直しを行いました。
はたして、スマホ利用者のうち、何人が月額の利用料金に納得できているのだろうか?
月間のデータ通信を7GBどころか1GBも使っていないのに、月々6,500円前後の料金を払っている。筆者のまわりにはそんな人たちが多い。
2014年6月25日に、KDDIが新料金プランを発表した。これによってNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの主要3キャリアの新料金プランが出揃ったわけだが、基本的には、自分の月間の使用データ通信量を2GB・5GB・10GBなどから選べるようになる。
それでも高い!月額の利用料金
各キャリア、使用するデータ通信量にあわせてプランを選択できるようになるのは嬉しいが、それでも月額の利用料金は高い。
利用データ使用量を最低の2GB/月にしたとしても、6,200円~6,500円(※1)はかかってしまう。
新料金プランでは電話がかけ放題になるとはいえ、LINEを主に使っていて電話をほとんどしない人にとっては、データ使用上限が下がるのに、月額の利用料金はほとんど変わらない、ということになってしまう。
※1 キャンペーン価格は除く。また機器代は含まれません。
そこそこ使う程度なら2GBあれば十分
自分の利用スタイルにあわせてプラン設定をしようとしても、キャリアのプランでは安くできるのには限界があることになる。そこでオススメするのがMVNO(仮想移動体通信事業者)だ。
MVNOで通信サービスを提供している業者が提供する通信サービスであれば、同じ2GBでも安い通信プランを選ぶことができる。
2GBだと、さすがに足りなくなるのではないか? と思うかもしれない。
ただ、NTTコムリサーチの「スマートフォンのデータ通信量と月額料金に関する調査」によれば、月間のデータ通信量は70.4%の人が1GB未満しか利用していないという結果がでている。
筆者の場合でも、以下のような使い方をして月間のデータ通信量は1.5GBという結果だった。(使用端末:iPhone 5、iOS 7.1。キャリアはau)
⇒ iPhoneの正確なデータ通信量(パケット通信量)を確認する方法
- 通勤時間に、主にニュース・Twitter・Facebookを見ていた(往復2時間程度)
- 自宅、外出先でもWi-Fiはほとんど使用していない
- スマホのゲームはしない
- LINE・SMSは頻繁に使った
- アプリのダウンロードは行わなかった
モバイル回線でゲームをしていないということもあるが、家や外出先でWi-Fiを有効活用すれば、2.0GBあれば十分にやりくりはできる。
オススメのSIMとは?
キャリアからMVNOに乗り換えるときに注意したいのが、「090・080の番号で電話ができるかどうか」と「MNP(モバイル・ナンバー・ポータビリティ)ができるか」の2点。
SIMにはデータ通信専用と音声通話対応の2種類がある。データ通信専用SIMだと、050電話アプリなどを使わないと通話ができない。また110番や119番といった緊急番号への通話ができないことが多い。音声通話対応SIMであれば、キャリアの携帯電話と同様に(※2)通話できるため、そちらを選ぼう。
※2 キャッチホンなどの一部サービスが使えない場合があります。
また、今使っているキャリアの携帯電話/スマホの電話番号を引き続き使うのであれば、MNPができるかも重要になるので確認しておこう。
モバイル回線が利用できる音声対応SIMを扱っているMVNOには、下記のような業者がある(※3)(※4)。4社ともNTTドコモのエリアで使用ができ、MNPにも対応している。
■ビッグローブ株式会社
BIGLOBE SIM「音声通話SIM」・2GB/月
- プラン名:エントリープラン
- 月額料金:1,800円(税別)/月
- 通信速度:上り最大50Mbps 下り最大150Mbps
- Wi-Fiスポットを追加料金不要で利用可(※5)
■日本通信株式会社
スマホ電話SIM フリーData・2GB
-月額料金:1,900円(税別)/月
-通信速度:上り下りともに最大200kbps
■株式会社 U-NEXT
U-mobile「ダブルフィックス」・1GB以下/月
- 月額料金:1,580円(税別)/月
- 通信速度:上り最大50Mbps 下り最大150Mbps
■株式会社インターネットイニシアティブ
IIJmio「みおふぉん ミニマムスタートプラン」・2GB/月
- 月額料金:1,600円(税別)/月
- 通信速度:上り最大50Mbps 下り最大150Mbps
※3 申し込み手数料・ユニバーサルサービス料が別途かかります。また、SIMが使用できる端末・解約料・オプションなどについては、各サイトにてご確認ください。
※4 通信速度は規格上の最大通信速度です。最大通信速度はお客さまのご利用機器、電波の状態、回線の混雑状況、利用される場所などにより低下します。
※5 全国のマクドナルド、スターバックスなどのコーヒーショップ、東海道新幹線(東京~新大阪間)のN700系車内、羽田空港や中部国際空港などの主要空港、丸ビルや六本木ヒルズ、横浜中華街など商業スポットでご利用いただけます。
最適なプランを選ばないと損をする
2014年6月30日に、総務省は「SIMロック」解除を義務づける方針を正式に示した。これにより来年度からは、ユーザ側でモバイル機種と回線を別々に選べるようになる。
自由度が広がる分、これからは自分のライフスタイルにあった通信業者やSIMを選べる目を持つことが、いっそう重要になるだろう。
※2014年7月4日時点での情報となります。最新の情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。