UPSとはUninterruptible Power Supplyの略で、無停電電源装置のこと。

この装置にパソコンの電源を接続しておけば、急な停電など電源に異常が起きたときでも、一時的にバッテリーから補助電力を供給してくれるため、機器やデータの破損を防ぐことができます 。

無停電電源装置BY50S(オムロン)

ただし注意してほしいのは、UPSはあくまでも停電があった時などにパソコンを安全に終了させる時間を稼ぐのが目的ということ。自ら発電をするわけではないため、補助電力でパソコンを動かせる時間はせいぜい3~10分程度です。

UPSには3つの方式がある

  1. 常時商用給電方式
  2. 通常はコンセントからの商用電源をそのまま供給し、トラブルがあった時にバッテリーの給電に切り替える方式。構造がシンプルなため小型で価格も安い。ただし、外部電力からバッテリー給電に切り替わる際に、瞬断が発生する恐れがあります。

  3. ラインインタラクティブ方式
  4. 基本的には常時商用給電方式と同じですが、商用電源を供給する時でも自動電圧調整器を介するため、電圧変動に対応ができます。こちらも常時商用給電方式と同じく、切り替え時には瞬断が発生する恐れがあります。

  5. 常時インバータ給電方式
  6. 通常の商用電源から供給されている時でも、バッテリーを充電しながら電力供給を行います。他の2つとは違い、トラブルがあった際に回路を切り替える必要がないため、瞬断が発生しません。一方で、構造が複雑になることもあり価格は高め。

選ぶなら迷わず「正弦波」出力できる製品を

UPSの製品紹介では、出力が「矩形波」と「正弦波」のどちらかが明記されています。これは、バッテリー運転の時に出力される電力波形を「矩形波」と「正弦波」のどちらにするかということを意味しています。

一般家庭に供給されている電源は100Vです。下記のような波線を描くような波形をしており、これを正弦波(せいげんは)と呼びます。

正弦波

一方UPSでは、バッテリーから出力される直流電力を、交流に変換するためにインバータと呼ばれる回路を使っています。

インバータできれいな波線を描く正弦波に変換するには、複雑な回路が必要です。そこでコストを抑えるために、安価なUPSでは下記のような矩形波(くけいは)という、疑似的な正弦波に変換するインバータを使っているものがあります。

矩形波

最近のパソコン用電源はPFC回路というのが内蔵されており、これが矩形波とは非常に相性が悪く不具合が起こることがあります。多少、値段が高くても正弦波で出力される機器を選ぶことをおすすめします。

必要最小限の「出力容量」を選ぶ

UPSはバッテリーから供給できる出力容量とコンセント数が決まっており、当然ですが、出力容量が増える分だけ価格は高くなります。UPSに接続する機器の消費電力の合計がUPSの出力容量以内に収まっていればよいので、出力容量にゆとりを持たせすぎると高くつきます。

パソコンの場合、仕様書に最大消費電力(W)が書かれていますので、それを目安にしてください。ただし、常に最大消費電力でパソコンを使うことはまずあり得ないので、例えば最大消費電力が65Wだとしたら、60Wくらいで換算しても問題ありません。

UPSは本当に必要なの?

まず、本当にUPSを導入する必要があるのかを検討してください。
UPS自体は決して安い商品ではありません。また、内蔵のバッテリーも5~6年程度で交換しないといけないため保守コストもかかります。

サーバを構築していて日中は勤務している人はUPSを導入しておいた方が安心ですが、ふだん家にいる人や、デスクトップパソコンはたまにしか触らないようなら無理に購入しないでもよいかと思います。

UPSは各メーカーサイトやAmazonなどでも購入ができます 。

おすすめのUPS

最後に入門者でも使いやすいUPSを2つ紹介。どちらも価格.comの人気ランキングのベスト3に入っています(2014年6月時点)。

無停電電源装置BY50S(オムロン)

<スペック>
・常時商用給電方式
・正弦波出力
・出力容量 500VA/300W
・サイズ(mm)奥行き285 ×幅 92 ×高さ165


CP1200SW_JP(CyberPower)

<スペック>
・ラインインタラクティブ方式
・正弦波出力
・出力容量 1200VA / 720W
・サイズ(mm) 奥行き337 ×幅 100 ×高さ249

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すずき

1976年生まれ。東京の田舎ですくすく成長。小学校3年の夏、子供会の肝試しで、好きな子を置きざりにして逃げだした経験を持つ。 記事執筆、編集など色々とやってます。

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