テレワークの推奨により、オフィスではなく自宅で仕事をする人が多くなりました。しかし、自宅での仕事は環境やPCスペックの違いなどがあり、職場と同じパフォーマンスを発揮するのは正直難しいですよね。
中には、「職場ではWindowsだけど自宅はMacなので仕事がしづらい」という方もいるのではないでしょうか。ネットサーフィンをするレベルでは支障がなかった自宅のMacも、資料をつくったり複数のアプリケーションを開いて作業するのには画面が小さかったり、マウスの必要性を感じたりしますよね。
そこで今回はMacのノートPCであるMacBookユーザの方のために、作業を少しでもスムーズに行うべく、MacBookのトラックパッドのテクニックをお伝えします。スマホやiPadを使う感覚で大丈夫です。決して難しいことはありません!
システム環境設定の「トラックパッド」で設定
まずは、使いやすいように少しカスタムしましょう。MacBookの「システム環境設定」>「トラックパッド」を開きます。
「トラックパッド」の設定内では、以下の3分類に別れています。
・ポイントとクリック
・スクロールとズーム
・その他のジェスチャ
それぞれ1つずつ筆者のおすすめの設定をお見せしたいと思います。
「ポイントとクリック」でのおすすめ設定
「ポイントとクリック」におけるおすすめの設定は、以下の通りです。
1 | 調べる&データ検出 | (無効にする) |
2 | 副ボタンのクリック | 2本指でクリックまたはタップ |
3 | タップでクリック | 1本指でタップ |
2と3はいずれも、本来トラックパッドを押し込む「クリック」でおこなう操作を、押し込まずに「タップ」するだけでも反応するようにさせるための設定です。
アバウトに優しくタップしても反応するので、押し込む手への負荷を減らせるのでおすすめです。
1を無効にしている理由について、この機能は選択した文字の意味を調べることができるもので一見便利そうなのですが、調べても良い結果を得られる確率が低く、結果的にブラウザを開いてググったほうが良い結果を得られることがほとんどです。だったら最初からこの機能は使わずにググったほうが早いため、無効にすることをおすすめしています。
「スクロールとズーム」のおすすめ設定
次は「スクロールとズーム」です。
4 | スクロールの方向 | お好みで(筆者は無効に) |
5 | 拡大/縮小 | 2本指でピンチ |
6 | スマートズーム | 2本指でダブルタップ |
7 | 回転 | (無効にする) |
4のスクロールの方向は、筆者はチェックをはずしています。マウスのスクロールボタンの動きからすると、どうにも上下の移動が個人的には逆に感じられるため、こうしています。
しかし、Macユーザの方と出会うと筆者とは逆の設定の人が多い印象があるため、おそらく筆者はマイナーな意見だと思います。
5と6については、まさにスマホのような使い勝手で操作できます。iPhoneで何かを拡大したいとき、2本指でグワっと拡大したり、ダブルタップして拡大したりしますよね? まさにあれと同じです。
7の回転は筆者は無効にしています。このトラックパッドの操作で画像を回転させたいシーンがあるという人は、少ないと思っています。必要な方はもちろんオンにしましょう。
「その他のジェスチャ」のおすすめ設定
最後は「その他のジェスチャ」です。
ここはかなりカスタマイズ性が強いカテゴリになりますが、筆者のおすすめ設定は以下の通りです。
8 | ページ間をスワイプ | お好みで(筆者は「3本指でスワイプ」) |
9 | フルスクリーンアプリケーション間をスワイプ | 4本指で左右にスワイプ(使わない人は無効でもOK) |
10 | 通知センター | (無効にする) |
11 | Mission Control | 3本指で上にスワイプ |
12 | アプリケーションExpose | 3本指で下にスワイプ |
13 | Launchpad | 親指と3本指でピンチ |
14 | デスクトップを表示 | 親指と3本指で広げる |
8の「ページ間をスワイプ」は、iPhoneのSafariでページを「戻る」「進む」をするのと同じ操作感です。それを2本指でやるか3本指でやるか、またはその両方でやるかから選ぶことができます。
9はアプリケーションをフルスクリーンで利用している際や、デスクトップを複数作ったときなどに、4本指でそれらのアプリをまたぐことができる操作です。もしかしたら使わない人も多いかもしれないので、無効にしてもいいかもしれません。
10の「通知センター」は、筆者は別の方法で開いているためここでは無効にしています。
11と12は3本指のスワイプを「上」に向けるか「下」に向けるかで操作が変わります。なお「Mission Control」と「アプリケーションExpose」についてはちょっとややこしいので後述します。
13の「Launchpad」はiPadのホーム画面のようにアプリアイコンをずらりと並べてくれ、開きたいアプリにアクセスしやすくなります。
14の「デスクトップを表示」はMacで仕事をする以上は絶対に必要になってくるのでマスター必須です。
「Mission Control」「アプリケーションExpose」ってなに?
さて、最後にさきほど後述するといっていた「Mission Control」と「アプリケーションExpose」についてです。いずれも開いているウィンドウを俯瞰的にみせてくれるものですが、そのとき表示するウィンドウに違いがあります。
「Mission Control」は現在開いている全てのアプリケーションのウィンドウを見せてくれるのに対し、「アプリケーションExpose」は、現在アクティブ(使用中)になっているアプリケーションのみに限定し、そのアプリでのウィンドウだけを表示してくれるのです。
Windowsでわかりやすくいうと、Excelって複数のファイルをひらくとウィンドウもその分増えますよね?そのExcelを編集しているときにアプリケーションExposeを行うと、Excelで開いているウィンドウだけに絞って俯瞰できるということです。
これは直感的に身につけるまではなかなか鍛錬が必要なのですが、うまく使い分けられるようになるとMacでの仕事も捗ると思います。そういう筆者もまだ完全習得とまではいっていませんが……。
Windowsでの仕事に慣れてしまってMacでは作業がやりづらいという方は、ぜひこの機会に自分なりの設定を見つけてMacBookの操作性をあげてみてくださいね。
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