AIやIoTが身近なオモチャに! 注目の次世代トイ3選

音が鳴ったり光ったりするオモチャが魅力的だった昭和の時代から、オモチャは劇的に進化を遂げ、今ではAIやIoT(Internet of Things)が当たり前のように活用されている。今回はそんな最先端なオモチャを紹介!

音が鳴ったり光ったりするオモチャが最先端だった昭和の時代。
誕生日やクリスマスにそんなオモチャを買ってもらえたら、一躍クラスの人気者になれたものだ。
そんな時代からオモチャは劇的に進化を遂げ、今ではAIやIoTが当たり前のように活用されている。

そこで今回は、注目の最先端トイをピックアップ。遊ぶことがもっと楽しくなる進化したオモチャを紹介していこう!

感情豊かな小型ロボット「COZMO(コズモ)」

SF映画の世界から飛び出してきたようなかわいいルックスの小型ロボット「COZMO」。このロボットにはAIが搭載されていて、環境を認識して自分で状況を判断することができる。その状況に応じて感情を表現し、人とコミュニケーションをとることも可能だ。

手のひらに乗るほど小さなボディながら360個のパーツで作られており、160万行以上のプログラミングで構成されている。遊んでいる最中にはオーケストラで収録したオリジナル音源が流れるので、独特な世界観が楽しめる。

遊び方は、まずスマホやタブレットに専用アプリをダウンロード。そして、あらかじめドックで充電しておいたCOZMOをアプリで起動する。すると覚えている人の顔を認識して名前を呼んだり、指にじゃれてきたり、パワーキューブで遊んだりと自由に動きまわるのだ。

さらにアプリには「しぐさコンテンツ」と「ゲームコンテンツ」がある。「しぐさコンテンツ」は、COZMOにしぐさを指示する遊びモードで、パワーキューブを積み上げたり、グータッチなどをしたりして遊ぶことができる。「ゲームコンテンツ」では、COZMOを相手にさまざまなゲームで遊ぶことが可能だ。
直観的な操作でCOZMOの動きをプログラミングできるゲームもあるので、子どもたちの創造力を刺激してくれること間違いなし!?
▼タカラトミー「COZMO(コズモ)」
価格:26,980円
公式ホームページ http://www.takaratomy.co.jp/products/cozmo/ 

子どもの想像&創造力を掻き立てる「toio(トイオ)」

「toio」は、子どもたちの創意工夫で楽しさが広がる体感型のトイ・プラットフォーム。テレビゲームと同様、本体に別売りのタイトルに含まれるカートリッジを読み込ませることによって、さまざまな遊びができるようになるというオモチャだ。

toioを構成するのは、本体の「toioコンソール」、モーター内蔵で動きまわれる「toioコアキューブ」2台、キューブの動きをコントロールする「toioリング」。これに遊びのタイトルと各タイトルに必要なパーツがそろえば遊ぶことができる。

現在toioに対応したタイトルは2種類。「トイオ・コレクション」は、レゴや文具などを使って工作したキューブ同士を戦わせる「クラフトファイター」をはじめ、シューティング、パズルなど5種類の遊びが楽しめる。

「工作生物ゲズンロイド」は「ピタゴラスイッチ」でおなじみのクリエイター集団「ユーフラテス」監修のタイトル。工作したものをキューブに取り付けると生き物のように動き出す不思議な遊びだ。
発売は12月1日を予定。さらにたくさんのタイトルを開発しているということなので、子どもたちの知的好奇心はもっと膨らむはず!
▼ソニー「toio(トイオ)」
価格:オープン(市場推定価格:20,000円前後)
公式ホームページ https://first-flight.sony.com/pj/toio

リアルすぎるおままごとキット「ままデジ」

一見、普通のおままごとセットのような「ままデジ」だけれど、実はコレ、IoT技術を盛り込んだ次世代型おままごとキット。「いつかは自分も料理をしてみたい……」という子どもの夢をかなえてくれるオモチャだ。

 
もちろん本当に調理するわけではないが、できる体験はかなりリアル。本物そっくりの食材を包丁で切ると「ザクッ」という気持ちのいい効果音が聞こえてくる。これは、センサーが包丁とまな板が当たったときの波形を検出して、リアルな効果音を出しているのだ。

フライパンで食材を炒めるときには「ジュージュー」という音が聞こえてくる。これはフライパンに食材やしゃもじが触れることで、フライパン底面のセンサーが反応して効果音を出している。

さらにリアルなのが、すべての食材を鍋に入れたとき。鍋のフタを閉めると光センサーが反応し、仕上げの準備に取りかかる。そしてフタを開けると、鍋の中から湯気とカレーの香りが出てくるという”超リアル”な演出をしてくれる。
視覚・触覚・聴覚・臭覚を刺激して、よりホンモノの料理を作ったかのように感じさせるおままごとキット。
残念ながらまだ商品化されていないが、将来的にはさらに拡張が可能。
タブレットに「肉じゃが」「シチュー」「ラーメン」などのレシピをダウンロードすることで、さまざまな料理を疑似体験できるようになれば、子どもの食育はもっと身近になりそうだ。
▼au未来研究所「ままデジ」
価格:発売未定
公式ホームページ http://aufl.kddi.com/mamadigi/

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牛島義之(うしじまよしゆき)

アウトドア雑誌の副編集長職を経て、フリーランスとして独立。以降、アウトドアをはじめ、遊びにまつわる数々の原稿を雑誌やWEBサイトにて執筆している。 ⇒今日も明日も『ゆる~い生活』