織姫と彦星は恋人じゃなくて夫婦!知ってた?七夕あれこれ。

短冊に願いを込める「七夕」。織姫と彦星って実は恋人同士じゃないって、知ってました?七夕の雑学、ご紹介します♪

7月7日は七夕です! この日の夜に晴れたら「織姫と彦星が天の川を渡って再会できる」というロマンチックな伝説は有名ですね。国民的行事として知られる七夕ですが、織姫と彦星は実は「恋人同士ではない」ってご存知でしたか?
なんとなーく知っていると思っていた七夕について、実は色々な豆知識や雑学をご紹介します♪

そもそも七夕とは?

七夕とはもともと中国の行事「乞巧奠(きこうでん)」が奈良時代に日本に伝わり、日本の在来の「棚機女(たなばたつめ・織姫星のこと)」の伝説や、厄災を祓う神事「祓(はら)え」の行事と結びつき、民間にも普及して現在のかたちになったもの。現代では神事としてよりも、商業イベントとして行われることが多いですね。

織姫と彦星は恋人ではなく夫婦

「離れて暮らしている」ということから、「え?織姫と彦星は恋人同士じゃないの?」と思った人も多いのでは? 実はこの二人、恋人同士ではなく、夫婦なのだそうです。
しかも、離れ離れになってしまった理由はナント「彦星が働かなくなったから」。元々は揃って働き者だった二人ですが、結婚した途端、彦星は夫婦生活が楽しすぎて全く働かなくなってしまったそう。その様子を見た織姫の父である天帝が怒り、罰として天の川を挟んだ対岸に引き離してしまったのだとか。
彦星はいわゆるニートだったのですね・・・。

ちなみに、天の川の幅の距離は16光年。実に約150兆kmも離れた遠距離恋愛(単身赴任?)になってしまったのです。

短冊の願い事は「字がうまくなりますように」

「短冊に願いごとを描いて笹にぶら下げると叶う」という言い伝え。「年に一度だけ会える二人が、天から人々の願いを叶えてくれるのかな?」と思っている人は多そうですが、短冊のお願いごとと織姫と彦星は無関係のようです。
七夕の元となった「乞巧奠」は、元々女子が芸事・裁縫などの上達を祈る行事。さといもの葉にたまった露をすずりに入れて墨を摺り、「字がうまくなりますように」と書いたのが始まりだそう。
そして日本では、文字習得が盛んになった江戸時代に「七夕に短冊に願い事を書くと、文字の習得が早くなる」と言われ、それがいつのまにか「短冊のお願いごとが叶う」に変化していったという説があります。

七夕にはなぜそうめんを食べる?

地域や家によりますが、七夕にそうめんを食べる習慣があります。これは、七夕に食べるお菓子「索餅(さくべい)」が、「索麺(さくめん)」→「素麺(そうめん)」にいつのまにか移行していったという説や、「見た目が天の川に似てるから」「織姫の機織の糸に見立てて」「中国の疫病除けの行事でそうめんを食べる習慣があった」など諸説があります。
いかがでしたか? 意外な七夕の豆知識もありましたね! 大人になったらスルーしがちなイベントですが、今年の七夕は、織姫と彦星に思いを馳せて、夜空を見上げてみてはいかがでしょうか?

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Kana.mM(かな)

編集プロダクション勤務を経てフリーライターとして独立し、そろそろ10年。旅行、不動産、広告、生活系のジャンルで執筆活動中。趣味は野球観戦と戦争ゲーム。アナログ心を忘れないデジモノ好きを目指しています。