スタンプラリーをしたことがある人も多いと思いますが、じつは英語じゃないってしっていましたか? 今では子どもたちはもちろん、幅広い世代の人が楽しんでいるスタンプラリー。ここでは、スタンプラリー豆知識をご紹介します。
スタンプラリーの豆知識、こんなこと知ってた?
スタンプ集めはすでに明治時代にもあった
スタンプラリーは、スタンプを集めてゴールを目指すことを楽しむもの。この”スタンプを集めて楽しむ”という習慣は、明治時代からあったのだそう。明治時代には、鉄道や郵便制度が整い、スタンプを集める「スタンプ収集家」が登場しました。今でも鉄道の駅や切手の消印を収集して楽しんでいる方も多いですよね。
さらに時代をさかのぼってみると、室町時代の霊場巡拝では、社寺を訪れ御朱印や納経印をいただく、という行為がありました。江戸時代には大衆文化に「四国遍路」が根付くなど、スタンプラリーの原点を見いだすことができます。
スタンプラリーは日本で作られた和製英語
スタンプラリーは英語で「Stamp Rally」と書きますが、そのままでは外国の人に伝わりにくいかもしれません。じつは、スタンプラリーは日本独自のもので、和製英語です。
ゲーム感覚で各所のスタンプを集めていくのはとても楽しいものですが、スタンプを押すといった習慣が、広く受け入れられやすい背景は、日本のハンコ文化にありそうです。欧米のサイン文化に対して、日本はハンコ文化。重要な書類には、必ずハンコを押しますよね。
日本では、”ハンコを押す”ことが自然と生活になじんでおり、スタンプを集めることに”楽しみ”を見いだしたのも、日本独特のハンコ文化があったからこそではないでしょうか。
スタンプラリーが広まるきっかけは大阪万博の「スタンプコレクション」にあった!
多くの人にスタンプラリーの楽しさが伝わったのが、1970年に開催された大阪万博の「スタンプコレクション」でした。このとき、各パビリオンには記念に押すスタンプが設置され、専用のスタンプ帳に集めて回るのが大人気になりました。
今では観光地などですっかりおなじみのスタンプラリーですが、スタンプ台を使わずに何度押してもインクがにじまずにキレイに押印できる「Xスタンパー」を開発し、改良を重ねてきたシヤチハタの努力によって、スランプラリーが広く普及し、多くの人に親しまれるようになりました。
「スタンプラリー」という言葉は1983年の日経流通新聞に登場
スタンプを集める、という楽しみ方は、すでに明治時代から親しまれてきたことですが、「スタンプラリー」という言葉が最初に使われたのは、1983年1月10日の日経流通新聞でした。その後、1985年のつくば科学万博でスタンプラリーが開催され、幅広い世代の人が参加しました。
現代でもスタンプラリーはみんなで楽しめる!
現代版スタンプラリーの楽しみ方いろいろ
スタンプラリーは、1つ1つ独立したスタンプを集めるのがベーシックですが、現在では版画のように重ね押しして、カラフルな絵が出来上がる「重ね捺(お)しスタンプラリー」や、アプリを使ってスタンプを集めるデジタルスタンプラリーなどの楽しみ方も増えています。スタンプラリーには、すべてのポイントを回って収集したくなる、不思議な魅力がありますね!
スタンプラリーで訪れた場所が2倍楽しい
訪れた場所でスタンプラリーが開催されていると、ついつい参加してしまいます。スタンプラリーには、ただ単にスタンプを集めるだけでなく、クイズを通してさまざまな知識が得られたり、すべて集めるとプレゼントがもらえたりといった楽しみもあります。日本を訪れる外国人観光客にも、日本独自の面白いイベント企画としてスタンプラリーを紹介してみてはいかがでしょう。
取材・資料協力/シヤチハタ株式会社
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