皆さんはスマホでの通話料金が安くなるアプリ、使ってますか?
通話にお金をかけるなんてもったいない!・・・そんな声すら聞こえてくる昨今。これまで、携帯キャリア各社は時間帯によって同じキャリア同士の通話が無料になるプランなどを提供してきましたが、たとえば無料通話アプリなら、24時間いつでも無料で通話できるんですよね。
また最近では、固定電話や携帯電話(ガラケー)への通話を安くするアプリも登場し、注目を浴びています。
いずれにせよ、通話料が安くなるのは我々ユーザーにとっては、ありがたい話。アプリによって、どこがどう違うのか、ポイントをまとめてみましたよ!
今回はこのアプリを比較!
今回、比較してみたのは、以下のアプリです。各アプリの料金・使いやすさ・メリット/デメリットをまとめました。
これらのアプリは、大きく二種類に分類できます。
- 同じアプリを使う者同士で、無料通話ができる
・・・LINE、カカオトーク - 固定電話や携帯への通話を安くできる
・・・050 Plus、Skype、楽天でんわ
スマホ同士での通話を無料にしたいだけであれば1のアプリを。固定電話や携帯への通話も安くしたいという人は2のアプリも選択肢に入れて、利用を検討するのがいいかと思います。
では、それぞれの違いを見ていきましょう!
【1】「アプリ同士で無料通話ができるアプリ」編
まずは、同じアプリを使う者同士で無料通話ができるアプリ、LINEとカカオトークを比較していきましょう。
料金は?
LINE、カカオトークともに、月額利用料、通話料、は無料です。
つまり、料金面では、どちらがお得ということはありません。同じアプリを使ってさえいれば、通話は無料。どちらもお得!
始めやすさは?
LINEは、アプリをインストール後、電話番号かFacebookのアカウントで新規アカウントを作成後、すぐに使えます。
カカオトークも、アプリをインストール後、電話番号を入力して新規アカウントを作成後、すぐに使えます。
どちらも、かなり簡単にアカウントを作成できるので、始めやすさに大差はないと言えそうです。電話番号で登録する場合は、その番号宛にSMSが送信され、そこに書かれている暗証番号を入力して認証し、アカウントが作成される仕組みです。
LINEはFacebookのアカウントからもアカウントを作成できるので、電話番号を登録することに抵抗がある人には良いかもしれません。
メリットとデメリットは?
LINEとカカオトークの特徴として、電話帳を通じて友達が紐付けされる、という点が挙げられます。
電話帳に登録している人がLINEやカカオトークを使っている場合、自動的に友達リストに表示されるのです。(友達リストに表示させない方法もあります)
LINEの場合、Facebookのアカウントからも新規アカウントを作成できますが、作成の途中で「友達自動追加」を「ON」にすると、Facebookで繋がっている友達が自動的に友達リストに表示されることになります。
これを知らずにアカウントを作成し、「友達の名前がズラリと並び仰天した」という声はよく見聞きします。特に、端末の電話帳には今はまったく連絡を取っていない相手も登録されていたりするので、抵抗がある人は注意した方がいいかもしれません。
ただ、この仕組みは「むしろ繋がりたい」という人には便利な機能とも言えます。「長く連絡を取っていなかった友人知人の安否が分かる」という声もあるので、メリットと取るかデメリットと取るかは人それぞれでしょう。
ちなみに、カカオトークとLINEではLINEの方が利用者が多い分、アカウント作成時に自動表示される友達の数はLINEの方が多くなると思います。
と考えると、とにかくいろんな人と無料通話できる方がいい!という人は、LINEを選ぶのが無難かもしれません。友達をアプリに招待しなくても、既に友達リストに並んでいる可能性が高いので。
あれ? じゃあカカオトークはいいとこ無し? と思うかもしれませんが、ところがどっこい、カカオトークには「5人まで一緒に通話できる」という画期的な機能があるのです!
バイクでツーリングなど多人数で音声通話する必要があるときに使う、という人も。ボイスチェンジャー機能もあるので、飲み会感覚でワイワイおしゃべりしたいときも楽しそうです。
通話の使い勝手は?
通話時の環境や使っている端末にもよるとは思いますが、両方を使ってみて、LINEもカカオトークも、普通に通話する上で問題ない音質だと感じました。
使い勝手に関しても、通話したい相手のアカウントをタップして、相手が通話開始するのを待てばいいだけ。使いやすさの上で差はありません。
ただ、カカオトークは着信音が可愛い! 自分がかけるときも相手からかかってきたときも、流れるメロディに心がなごみます。電話恐怖症の人も、この着信音ならビクッとしないのではないでしょうか(笑)。
【2】固定電話や携帯への通話を安くするアプリ編
続いて、固定電話や携帯への通話を安くできるアプリを見ていきましょう。こちらは無料通話アプリと違って情報が込み入っているので、ところどころ箇条書きで示していきます。
料金は?
skype、楽天でんわ、050 Plusで基本使用料や通話にかかる料金は下記の通りです。
- Skype・・・月額利用料無料。固定電話への通話は、日本の固定電話への無制限プランが月額4.99ユーロ。世界中どこでもプラン(米国、英国、中国ほか60ヶ国以上。コロンビアの非都市部は含まれない)が月額10.49ユーロ。
- 楽天でんわ・・・月額利用料無料。固定電話や携帯への通話は半額。(※1)
- 050 Plus・・・月額利用料315円。固定電話への通話は3分8.4円(93%オフ)。携帯への通話は1分16.8円(60%オフ)。(※2)
・・・一体どれがお得なの?と混乱してしまうかもしれませんが、結局のところ、どこにどれだけ通話したいか、によるかもしれません。
たとえば、国内のみならず海外にいる相手とも通話したいならSkypeがお得。
国内で毎月めいっぱい通話したい人には割引率が高い050 plus、通話はほとんどしない月もあるという人は、月額利用料が無料の楽天でんわがいいかもしれません。
ただ、今どの携帯事業者でどのプランを契約しているかによって、ほとんどお得にならないケースもあるようです。
また、楽天でんわを使った場合、同じ携帯事業者同士の通話なら無料になるプラン(ドコモのXiトーク24など)が、楽天でんわを使った場合は適用されなくなり、かえって高くつくケースもあるそう。ただ、番号の頭に「0037-68-」をつけず発信するための「無料通話リスト」を作ることができるので、その設定を怠らなければ、今まで通り同じ携帯事業者同士でも無料通話ができるようです。
ちなみに、Skypeと050 Plusアプリは、同じアプリを使っている者同士の通話が無料です。050 Plusの場合は、050から始まるIP電話の番号とも無料通話ができます。
*1 通話料金が21円(税込)/30秒のプランを携帯事業者と契約中の場合で国際通話は除く
*2 通話料金が21円(税込)/30秒のプランを携帯事業者と契約中で同じ分数通話した場合
始めやすさは?
では、使いはじめる上でのハードルが高いかどうか、を見ていきましょう。
- skype・・・氏名やメールアドレス、住所や携帯電話番号、今後ログイン時に使うskype名などを入力して送信すると、その番号宛にSMSが届き、端末にアプリをダウンロードできるという仕組み。
- 楽天でんわ・・・クレジットカード番号を含む個人情報を入力して登録する仕組み。楽天会員の場合、登録しておいた情報をそのまま送信できるので、ほぼワンタッチで申し込みが可能。
- 050 plus・・・クレジットカード番号を含む個人情報を入力して送信すると、電話で音声ガイダンスによる申し込み確認があり、確認後、利用できるという仕組み。
skypeのみ、アカウント作成時にクレジットカード番号の入力が不要なので敷居が低い印象がありますが、固定電話への通話を安くするプランを申し込む際にはクレジットカード登録が必要となるので、結局あまり変わらないかもしれません。
楽天でんわは、楽天の会員であれば、かなり簡単スピーディーに申し込みができます。とにかく楽に使い始められるのがいい!という人に向いていますね。
050 plusは音声での確認があるという点にちょっとひるみますが、ガイダンスでの確認なので、SMSでの確認と実はあまり変わらないかもしれません。月額基本料が2カ月無料(2014年1月24日時点での情報)というのは、使い始めるにあたってありがたいサービスと言えそうです。
メリット・デメリットは?
skype、楽天でんわ、050 plus、それぞれに異なるメリットがあります。
- skype・・・「skype番号」を取得して、世界中の相手と通話できる(該当するプランを申し込んだ場合)。スマートフォンだけでなく、パソコンやタブレットなど様々な端末から通話できる。ビデオ通話ができる。
- 楽天でんわ・・・今の番号がそのまま使える。通話料100円につき楽天スーパーポイントが1円たまる。
- 050 plus・・・普段の番号とは別に、050から始まる番号を持つことができるので、一台の端末で、プライベート用・仕事用など、番号を使い分けられる。アプリ同士のみならず、050から始まるIP電話の番号とも無料通話ができる。
デメリットとしては、以下のような点が挙げられそうです。
- skype・・・仕組みが独特なので把握するまでに時間がかかる。相手から電話をかけてもらう場合、skype番号を伝える必要がある。料金体系が日本円じゃないので計算が面倒。
- 楽天でんわ・・・同じ携帯事業者同士の通話が無料になるプランが適用されなくなるので注意が必要(無料通話リストを設定することで対応可能)。
- 050 plus・・・別の番号を新たに持つことになる。
ただ、これらは裏返せば全てメリットに繋がる部分でもあるので、どこをメリット・デメリットに感じるかは、人それぞれと言えそうです。
通話の使い勝手は?
通話の使い勝手に関しては、さらに以下のような点が挙げられそうです。
- skype・・・番号が相手に通知されないため、相手が電話に出なかった場合、コールバックしてもらえない。アプリを起動してオンラインの状態でないと着信できない。
- 楽天でんわ・・・音声品質への評価が高い。「skypeや050 plusよりも良い」との声も。
- 050 plus・・・端末の種類によっては、050の番号で通話中に携帯電話番号に着信があった場合、携帯が優先され、050での通話が切断されるケースがある。ゆえに「大事な電話では使わないようにしている」との声も。
Skypeは、「何時に電話するね」と約束した上で使う場合には問題なさそうですね。
050 plusでの050通話切断は、切断されないケースの方が多いのかもしれませんし、そもそも話し中に着信するケースが頻繁にあるだろうかと考えると、よほどしょっちゅう通話する人以外は気にしなくていいのかもしれません。切断されるケースがありながらも使い続ける人がいるということは、そのデメリットを補って余りあるメリットを感じている、ということですよね。
通話品質は、自分と相手の通信環境によっても大きく変わってくるので、どのアプリを使うかを決める上で、さほど大きな決め手にはならないかもしれません。もちろん強いこだわりがある人もいると思いますが。
・・・いかがでしたか? どのアプリが自分に合うかを知るには、自分がいつ誰とどんな風に通話することが多いのかを、改めて見つめなおすことが大切かもしれません。その上で、この記事を参考に、よりお得で快適なスマホライフを送ってください!
※ エントリープランご利用の場合(「ベーシック」コース200円(税別)/月を含む)。別途ユニバーサルサービス料3円(税別)/月と、初期費用としてプラン申込手数料3,000円(税別)がかかります。
※2014年2月時点の情報です。料金など最新の情報は各公式サイトをご確認ください。