家の屋根に設置するソーラーパネル、ソーラー充電できる携帯バッテリー、太陽光発電ウォッチなど、ソーラーパワーを使ったモノが一般的になってきた。
ソーラー○○なんて、だんだん珍しくなくなってきたな~、なんて思っていたら、こんなモノを発見! なんと、太陽の熱で調理をする「ソーラークッカー」だ!
ウワサに聞いたことはあったけど、実際に市販されているんだね。しかもこのソーラークッカー、名前は「ソーラークッカー ダンパラボ DP-900」。
段ボールのパラボラの内側が鏡のようになっていて、これで太陽光の熱を集めて調理ができるソーラークッカーなのだ。
でもコレ、ホントに使えるのかな? というわけで、実際にカレーを作ってみました~!
ソーラークッキングは準備が大事
じゃん! コレが「ダンパラボ DP-900」です。
説明書を読みながら、段ボールのパーツを組み立てていくと、こんな感じにできあがります。でも、組み立てるのに小1時間かかってしまうので、あらかじめ家で作っておいたほうが無難です。
そして、もうひとつ準備しなければいけないのが鍋。黒い鍋を持っている人は、それを使えばOK。でも持っていない人は、付属のビニールテープを貼って、鍋を黒くしなければならない。
貼る温度計も付属しているので、コイツを鍋に貼り付ける。
あとは、銀色の集熱板が太陽を向くように調整。「高度照準器」を水平な位置に置いて、ボルトの影が見えなくなるように角度を調整する。その角度と同じになるように、集熱板の角度を合わせればOKだ。
ではさっそく、水と野菜を入れた鍋をゴトクに置いて、クッキングスタート!
日差しと雲に、一喜一憂のクッキング
10分ほどすると、温度計が65℃くらいになった。順調、順調! そして20分後、85℃くらいまで上がってきた!・・・と思ったら、急に雲が出てきて、一気に65℃に逆戻り。
う~む、ちょっと雲がかかっただけで、こんなに温度が下がっちゃうのか・・・けっこうシビアだね。
30分経過。80℃くらいまでしか上がってないけど、そろそろ肉を投入しちゃおう!
しかし、雲が多いな。朝は雲ひとつない快晴だったのに、気がつけば雲がいっぱい漂っている。調理を始めてから、かれこれ1時間が経つけれど、太陽がしっかり出てるのって、実質30分くらいかも。
1時間経ってもまだ野菜が硬いので、さらに30分放置・・・もとい、調理!
この間、太陽の動きに合わせてソーラークッカーの角度を調整したり、向きを変えたりするので、退屈だからといって居眠りしてはいけません。
そして、調理開始から約2時間経ったころ、待ちに待った雲ひとつない空に! 一気に加熱が進んで、鍋からいい香りもしてきた~!
そして調理開始から2時間20分後、ルー投入! あとは少し加熱すれば完成だ。と思ったら、だんだん空が雲に覆われてきた。え~、また~?
太陽が雲に入ったり、出てきたりを繰り返して約30分。本格的に雲が広がってきたので、このへんで調理終了。
鍋のフタを開けてみると・・・おっ、それっぽくできてるじゃないですか! 調理開始から約2時間50分、カレーの完成で~す!
子どもと一緒に楽しんでみたい!
このソーラークッカー、快晴なら40分ほどでご飯も炊けるみたいだけど、この天気じゃいつ炊き上がるかわからないので、持参したご飯でいただくことに。
ちょっと汁っぽいけど、なかなかイイ感じでしょ?
ジャガイモやニンジンは、ちょっと硬いかな? 火の通りは7割程度といった感じ。でも、おいしくいただきましたよ!
作り始める前までは、燃料がなくても調理できるから、災害時なんかでも役に立つかな、と思っていたけど、日差しにだいぶ左右されるので、災害時はあまり実用的ではないかな。
でも、太陽の動きや雲の流れをじっくり観察できたので、子どもと一緒に自然のお勉強はできるかも。実験的な楽しみもあって、けっこう楽しめると思います!
参考価格で4,500円と値段もお手頃。興味のある人は、amazonでも購入できますよ!
▼ソーラークッカー ダンパラボ DP-900