W杯にイギリスが4チーム出場できるのはなぜ? 人に話したくなるサッカートリビア

次の2022 FIFA W杯の日本代表チームの活躍を早くもワクワクしながら待っている人も多いですよね。アジア予選も始まりました。観戦しながら皆で盛り上がれる、サッカートリビアをまとめてみましたよ

ラグビーW杯が日本で開催され、盛り上がっていますよね。そして2022年の FIFA W杯出場へ向けてアジア予選も始まり、日本代表の試合を楽しみにしている人も多いのでは。
今回の記事では、サッカーにまつわる豆知識をご紹介。観戦しながら友達や家族に披露して「へぇ~!」「そうなんだ」「でもさ」などなど、皆で盛り上がるネタにしていただければ幸いです!

なぜイギリスはW杯に4代表で出場できるの?

イギリスは、サッカーW杯に「イングランド」「スコットランド」「ウェールズ」「北アイルランド」の4代表が出場しますよね。言われてみれば不思議だよな・・・と思った人、多いのでは。
もともと、この4つは別々の国でした。そして、今現在「イギリス」もしくは「英国」と呼ばれる「United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland」は、4つの国(country)で成り立っている連合王国です。つまり、今でもこの4つは別の国だとも言えるのです。
ちなみにラグビーの場合は、「イングランド」「スコットランド」「ウェールズ」と、北アイルランドとアイルランドが一つになった「アイルランド代表」の4チームが結成されます。
また、FIFA(国際サッカー連盟=Federation International de Football Association)の創立は1904年ですが、世界最古のサッカー協会であるイギリスのサッカー協会の創立は、それより約40年も早い1863年。4つの国の協会はそれぞれ個別に活動しており、FIFAへの加盟も4協会個別での加盟を主張したそう。
当時のFIFAは、1国1協会(代表)での加盟が原則。しかし、サッカー発祥の地であり圧倒的な強さを見せていたイギリスにはぜひとも加盟してもらいたかったので、4協会(代表)での加盟を認めたそうです。
以降、FIFAは、一定の自治が成されていれば一代表として認めており、たとえば中国も「中国」「台湾」「香港」「マカオ」での4代表で成り立っています。なるほど!

観客席に出てくるビッグユニフォームって誰が持ってきてるの?

サポーター有志が業者に依頼して作り、試合に持参しているようです(たとえばコチラのように、ビッグフラッグやビッグユニフォームを制作する専門の業者があります)。それを周りの観客にも協力してもらって皆ではためかせているようです。
また、アディダス・ジャパンもクラブチームや日本代表のビッグユニフォームを制作し、サポーターに貸し出しているそう。
ユニフォームの下にいる人たちは試合が見えないんじゃ?と心配になってしまいますが、あくまでも試合開始前のセレモニーなどで使うモノであり、試合が始まる前には片付けるのだそう。
知らずにその席に座った人はビックリするかもしれませんが、皆で一緒にあのユニフォームを支えれば、団結力も高まって観戦の楽しさも増しそうですよね!

サッカーのフィールドの大きさは場所によって違うってホント?

本当です。というのも、サッカーのフィールドの大きさは、タッチライン(長い方)とゴールライン(短い方)が下記のように定められています。
・タッチライン:90~120m
・ゴールライン:45~90m
国際試合においては、
・タッチライン:100~110m
・ゴールライン:64~75m
サッカー場はスタジアムの大きさで左右される部分もあり、上記の範囲内であれば認められるので、フィールドの大きさはまちまちのようです。ただ、国際試合では縦105m×68mが一般的で、日本でもこのサイズが基準とされているそう。
90mと120mじゃえらい違いでは、という気がしますが、自分も相手チームの選手も同じ条件だと考えると、さほど気にすることではないのですかね(笑)。

フォーメーションに流行り廃りはあるの?

ディフェンダー、ミッドフィールダー、フォワードの人数を示す、いわゆるフォーメーション。結論から言うと、流行り廃りはあるようです。
では、何が流行り廃りを生むのか、調べてみたところ・・・
トレンドを大きく左右する理由の一つは、ルールの変更。たとえば、サッカーが生まれた当初は、自分より前にいる選手にパスを出すだけでオフサイドになるというルールでした。ゆえに自然とドリブル中心の戦術となり、フォーメーションは1-2-7が主流だったそう(フォワード7人!)。
ところがその後、1866年にルール改正。ボールとゴールラインの間に、相手選手が3人(キーパー含む)がいれば、ボールより前にいる選手にパスを出してもよいという、「3人制オフサイド」が導入されました。それにより、パス中心のサッカーが主流となり、1-3-6のフォーメーションが流行ったそう。つまり、ルールの改正によってフォーメーションのトレンドも変わっていったわけです。
また、一つのフォーメーションが流行ると、それに対抗するフォーメーションもしくは欠点を改善するフォーメーションが発案され、成功するとそのフォーメーションが流行る・・・という側面もあるよう。
たとえば、現在4-2-3-1が流行っているのも、その前に流行した4-4-2の中盤でトライアングルを作りにくいという短所と、3-5-2での3バックによるサイド攻撃への弱点を補い、攻守両面で安定しているから、なのだそう。
サッカーのフォーメーションは、時代に応じて変わっていく「生き物」と言えそうですね。

サッカーのユニフォームには、なぜ縦縞が多いの?

確かに、横縞のユニフォームってあまり見たことないですよね。かつて中村俊輔が所属したセルティックFC(プレミアリーグ)のユニフォームは緑と白の横縞ですが、レアケースかもしれません。
一方、サッカーと同じくイギリスで生まれたスポーツであるラグビーのユニフォームは日本では横縞が多いですよね。これについては、「ラグビーは大柄な選手が有利であり、横縞は大柄に見えるから」という説があるそう。
確かに、「横縞は(縞の太さによっては)太って見え、縦縞はやせて見える」というのは、ファッションにおいてもよく言われること。
ただ、諸外国のラグビーチームが既にユニフォームで単色を採用していたため、苦肉の策で横縞にした、という説もあり、真偽のほどはさだかではありません。
サッカーのユニフォームに縦縞が多い理由はさらに不明のようですが、ラグビーの説に当てはめて「縦縞は俊敏に見えるから」との意見もあります。
確かに、横縞を着たサッカー選手と縦縞を着たサッカー選手が走ってきたとき、どちらを驚異に感じそうかというと・・・縦縞、かも? 
最後は結論が出ないトリビアで恐縮ですが、よかったらこのネタについては、皆さんで議論してみてください!(笑)
※一部記事を2019年9月に更新しました。

関連記事

スポーツファン注目のDAZNとは?オススメの視聴方法も紹介
2020年には「スポーツの日」に。「体育の日」の由来って何?
「eスポーツ」を知ろう!競技の種類は?部活や全国大会も?

ダヨリン(ヨダエリ)

パソコン通信からネットに親しみ、ユーザー視点に立ったデジタル活用術の記事を『日経新聞』『日経ネットナビ』など多数の媒体で手がける。「イマ・ヒト・ココロ」が執筆テーマで、恋愛アナリストとしての著書も。思春期はドイツ在住。好物はお茶とROCK。 ⇒ダヨリン普通日記