北国の人に学ぶ、雪道を転ばずに歩くコツ

「爆弾低気圧」という言葉を耳にするようになりましたが、今やいつ大雪が降るかわかりません。そんな時に備えて、東北出身の筆者が「雪道で転ばずに歩くコツ」をお伝えします!

突然ですが、皆さんは雪道を転ばずに歩けますか?

「爆弾低気圧」という言葉を耳にするようになりましたが、今やいつ大雪が降るかわかりません。そんな時に備えて、東北出身の筆者が「雪道で転ばずに歩くコツ」をお伝えします!

まずは雪道の特徴を知って、歩くルートを考えてみる

雪道で怖いのは、雪そのものよりもそれがとけて凍った状態の「凍結路面(アイスバーン)」です。

氷の塊が道路を厚みのあるアイスリンクのような状態にしてしまい、これでは普通のクツでは滑りやすくなりますよね。
この際に、歩く時のルート選択にちょっとしたコツが。
それは、少しでも雪が積もっている部分を歩く、ということです。
人通りの多いルートは雪が踏み固められてしまい、その表面がつるつるに凍りやすくなるため、前の人の足跡を辿って歩くとかえって危険な場合があるのです。

1枚目の写真のような道の場合、筆者は足跡の上は通らずに、右側の白い雪が残っている部分を歩きます。
ただし、その下にアイスバーンが隠れている可能性もありますし、すぐ脇を車道が通っている場合などは危ないので、その道路の状況に合わせて細心の注意を払ってくださいね!

転ばない歩き方にはコツがある! 雪道歩行のポイント

筆者は雪道をスタスタ歩いてしまうので、たまに東京で雪が降ると、そのたびに地方出身者だと見抜かれてしまいます。
そんなワケで、もはや身体に染みついてしまっている「転ばない歩き方のコツ」をみなさんにシェアしたいと思います。

1.小股で歩く

雪道を歩く時の鉄則です。必ず「小股で歩く」ようにしましょう。
大股で歩くと(あるいはいつもの歩幅で歩くと)、バランスが崩れやすくなるため、転びやすくなります。その際、足は上げすぎず、すり足のようなイメージで歩くのが効果的です。

2.重心を低くする

身体の重心を低いところに定めると、雪道では姿勢が安定します。
まずは「足腰をピンと張らずに、膝をわずかに曲げて腰を落とす」姿勢をとってみてください。そう、野球やゴルフ、サッカーなど、あらゆるスポーツでとる姿勢です。こうすると、下半身全体を使って歩くことができ、転びにくくなります。

3.足の裏全体を使う

雪道では、足の裏全体をしっかりつけるようにすると安定します。
つま先やカカトに重心を置くと転びやすくなって大変危険です。前の項では「重心を下に」と話しましたが、さらにその上で、「前がかり」で歩くのがベター。その際、両手でバランスをとれる状態にしておくことも重要です。
まとめると、「腰を落として小股で歩く」「前めに重心を置いて、手でバランスを保つ」「足は大きく上げないで、足の裏全体をつけて歩く」ということになります。

雪道を歩くときの「心構え」も重要!

ルート選択や歩き方について簡単に触れましたが、そうした技術的なことよりも、実はもっと大切なことがあります。それは、雪道を歩く際の「心構え」です。単純なことのようですが、これを意識しているか否かで、雪道を転ばずに歩けるかどうかも大きく左右されます。

1.急がない

急いでいると、足元が浮いてしまいがち。滑りやすい路面をクツ全体でとらえきれず、転倒してしまう可能性が高くなります。また、急いでいる分の勢いがついてしまい、転倒した時の衝撃は大きくなり大変危険です。時間より早めに外出するなどして、時間に余裕を持ちましょう。

2.足元以外のものに気を取られない

例えば、携帯電話を使用しながら歩いていたり、手荷物や着ている服などに意識がいっている場合、足元への注意がそれてしまい、転倒する可能性が高くなります。周囲の状況に気を配ることは大切ですが、肝心の足元が疎かになってしまわないようにしましょう。

3.両手を使えるようにしておく

両手に荷物を持っていたり、ポケットに手を入れて歩いている場合、バランスを失って転倒してしまう可能性が高くなります。また、転んだ時に手を使えないと、転んだ時の衝撃をやわらげることができなくなります。
雪道については、ここでは伝えきれないさまざまな危険や便利なグッズが多々あります。より詳しく雪道歩行について知りたい方は、「転ばないコツ教えます。(ウインターライフ推進協議会)」がよくまとまっていますので、ぜひ参考にしてみてください!

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大内 征(おおうち せい)

宮城県仙台市出身。元エンジョイ!マガジン編集部員。現在は「故郷・地方・地域社会・自然」をテーマにコンテンツ・プロデュースを行うとともに、コラムや原稿なども執筆している。 ⇒ローカライズ プロダクション(loca-rise production)