iPhoneやiPadでテレビが見られる「Slingbox」を試してみた

自宅のレコーダーに接続すると、スマホやタブレットでテレビが見られる「Slingbox」って知ってる? その最新モデル「Slingbox M1」を実際に使ってみました!

自宅にあるレコーダーに接続すると、テレビ番組や録画した番組をインターネット経由で視聴できる「Slingbox」って知ってる?
簡単に言うと、自宅のレコーダーで見られる映像のすべてをパソコンやスマホ、タブレットで見られちゃうってモノだ。
ウチのレコーダーは、ケーブルテレビのチューナーに内蔵されているから、「Slingbox」をつなげば、地デジ・BS・ケーブルテレビ・録画番組が、いつでもどこでも見られちゃうってワケ。
そんなSlingboxに、Wi-Fi接続が可能になった最新モデル「Slingbox M1」が登場。その進化したSlingboxを、さっそく使ってみました!

接続はとってもカンタン!

「Slingbox M1」を楽しむには、「固定インターネット回線」「Slingbox対応レコーダー」「視聴用端末(スマホ、タブレット、パソコン)」が必要。
Slingbox対応レコーダーは、パナソニック、シャープソニー、東芝などかなりの機種に対応しているそうだ。公式サイトには対応機種一覧があるので、事前に確認しておこう。
ウチは利用環境が整っていたので、さっそく接続開始!

「Slingbox M1」には、D端子を使って接続する「単体版」と、HDMIを使ってつなげる「HDMI SET」がある。ウチのレコーダーにはD端子があるので「単体版」を接続!
HDMI出力しかないレコーダーの場合は、専用HDMIコンバーターがセットになった「HDMI SET」のほうを購入しよう。
というわけで、まずはレコーダーの映像・音声出力と、Slingboxの映像・音声入力を接続。そして、赤外線リモートケーブル(レコーダーのリモコン操作を安定させるモノ)、電源アダプターを接続。これで配線は完了だ。
従来モデルは、Slingboxとルーターを有線接続する必要があったから、ルーターが離れた場所にあると設置できなかった。けれど「Slingbox M1」はWi-Fi接続できるので、LANケーブルでつなぐ必要はないのだ(※LANケーブルでも接続可)。
ウチはテレビが2階でルーターは1階にあるから、従来モデルじゃ設置できなかったな。NEWモデル、便利!

初期設定はパソコンかスマホで!

次にSlingboxをつないだルーターに接続できるパソコンで初期設定を行う。
スマホ・タブレットの場合は公式サイトのセットアップページにアクセスして、設定&操作に必要な専用アプリ「Slingplayer」をダウンロード。
iPhone用、iPad用はそれぞれ1500円、Androidスマホ用は1099円。パソコン用はWindows用、Mac用ともに無料だ。
今回はパソコン用アプリをダウンロードして、設定を行ってみた。

指示通りに、まずは「Slingアカウント」を取得。これは本体の設定とテレビを見るときに必要になるのだそうだ。
アカウントを取得したら、インターネットの接続方法を選択。もちろんWi-Fi接続を選択し、Wi-Fiパスワードなどを入力。

で、接続成功の画面が表示されれば、インターネット接続の設定は完了だ。あとは表示される指示に従って操作を行っていけば・・・

おめでとうございます!
設定完了、あとはテレビを見るだけ!

リモコン表示を選べば、家で使っているのと同じリモコンが表示されるので、これを操作すれば好きな映像を見られる。普段使い慣れているリモコンを操作するだけなので、何にも難しいことはない。

※画面はフルスクリーン表示時

スマホでの視聴も快適!

Slingboxでいちばん魅力的なのは、スマホやタブレットなどで、いつでもどこでも視聴できること。なので、iPhone用アプリをiPhoneにインストール。
で、スマホでの使用感はどんなモノかというと・・・

これがなかなか快適です! パソコン利用時のフルハイビジョン画質とまではいかないけれど、まったくストレスのないキレイな画像。一般的なワンセグの4倍以上の画質なのだそうだ。
実際に、高校野球を見てみるとスコアもクリアに見られます。画像を貼ることができないが、2回のウラ1-0で浦和学院のリードです(笑)。ワンセグでは、数字の認識すら難しいですからね。
載せている画像はWi-Fiで視聴したときのものだけれど、3G・LTEで見ても問題なし。多少画質は落ちるけれど、細かい文字も十分に認識できる。

操作も簡単で、チャンネルの切り替えは画面をフリックするだけ。

メニューを表示させれば、さまざまな細かい操作も可能だ。

この画面操作、テレビや録画番組の視聴はもちろん、番組録画の操作もできてしまう。なので「あっ! あの番組の録画予約、してくるの忘れた!」なんてときでも、外出先で録画予約ができてしまう。
通勤・通学の電車やクルマでの移動中、ベッドやお風呂、海外の滞在先など、あらゆるところで視聴や操作が可能。リビングのテレビをそのまま外に持ち出したように使えるのだ。

小さなデメリットも・・・

でもコレ、ちょっとしたデメリットもある。
息子がリビングでテレビを視聴中、ボクがスマホでテレビのチャンネルを変えたら「わぁ~!」という声が聞こえてきた。何事かとたずねたら、チャンネルが勝手に変わったというのだ。
要するに、1つのテレビに2つリモコンがあるのと同じで、一方がチャンネルを変えると、テレビに表示される番組が変わってしまうのだ。
そんなチャンネル争いを避けるためには、「家族が見ないレコーダーに接続」「家族みんなで出かけているときに視聴」「家族が寝ている夜中に見る」など、ちょっとした工夫が必要になりそうだ。
でも、それを差し引いてもとっても魅力的な「Slingbox M1」。興味がある人は、さっそく公式サイトを訪ねてみよう!
▼「Slingbox M1(HDMIセット)」はAmazonでも購入可能
Sling Media Slingbox M1 HDMIセット SMSBM1H121

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牛島義之(うしじまよしゆき)

アウトドア雑誌の副編集長職を経て、フリーランスとして独立。以降、アウトドアをはじめ、遊びにまつわる数々の原稿を雑誌やWEBサイトにて執筆している。 ⇒今日も明日も『ゆる~い生活』