IoT家電やタブレットが増えるとWi-Fiがつながらない?ルーターの接続可能な台数とは?

Wi-Fiルーターは1台で何台もの端末をインターネットにつなげられます。この記事ではWi-Fiルーターが同時に接続できる台数などをご紹介します。

1台あればスマホやパソコン、タブレットなど複数台の端末をWi-Fiに接続できるのが、Wi-Fiルーターです。しかしWi-Fiルーターにはそれぞれ「接続可能台数」があるのをご存じですか? この目安となる接続台数を超える数を接続しようとすると、Wi-Fiに繋がらなくなってしまう可能性があります。
本記事ではWi-Fiルーターの接続台数とは何か、何に気を付ければいいのかなどをご紹介します。

Wi-Fiルーターの接続台数とは

Wi-Fiルーターにはそれぞれ接続可能台数があります。これは同時に接続して使える機器の数で、同時に使用する機器が増えると、それだけデータの送受信待ちが起こります。すると転送速度が低下し、つながりにくくなったり、接続が切れてしまう可能性があるのです。
基本的に高性能なルーターほど同時に接続できる台数が多くなります。そのため家族の人数や持っている機器の数によってWi-Fiルーターを選ぶのがおすすめです。

同時接続可能台数の確認方法

接続可能台数は、Wi-Fiルーターの箱やカタログ、オンラインでも商品情報に記載されています。購入の際に確認しましょう。

モバイルルーターは特に注意

自宅でも外出先でもインターネットにつなぐことのできる便利なモバイルルーターですが、据え置き型のルーターと比べると接続可能台数が少なく設定されている場合も多いです。
基本的には最大接続台数を10台前後と設定しているものが多くみられますので、大人数のイベントやセミナーなどで使用するときは注意しましょう。

接続台数以外のポイント

最大接続台数以外にも、Wi-Fiルーターを選ぶ際に注意したいポイントがあります。たとえば、以下の機能があれば、快適な通信を確保しやすいとされています。

メッシュWi-Fi

メッシュWi-Fiとは、同じメーカーの親機と子機を利用することで、網目状に電波を広げる通信方法を指します。中継器を簡単に増やせるので、家の中でつながりにくい場所がなくなります。

従来の中継器の場合、アクセス自体は親機を通じて行われます。そのため親機のネットワーク負荷が増えることになります。その結果、ネットの速度が遅くなることも。
メッシュWi-Fiの場合、本体にネットワークが集中しないようにルーターと中継器側に分散され、自動で最速経路を選択してくれます。部屋数が多く、家じゅう丸ごとカバーしたい場合におすすめです。

干渉波自動回避機能

干渉波自動回避機能とは、ほかの機器による電波の干渉を避ける機能です。電子レンジなどのノイズを感知すると自動的にチャンネルを切り替えて、電波が干渉されるのを防ぎます。これにより速度低下などを防いでくれます。

ビームフォーミング

ビームフォーミングとは、Wi-Fiルーターが端末のある位置を特定して、その方向に電波を集中させることで、より遠くまで電波を届けることができます。

現代では、スマホ、タブレット、パソコン、ゲーム機などに加えて、IoT対応家電などWi-Fiを使う機器がどんどん増えています。今後Wi-Fiに接続する機器が増える可能性があるなら、接続可能台数が多いWi-Fiルーターを選んでおくのがおすすめですよ。

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月木なつめ

会社員を経てフリーランスに。文化財学科出身なので趣味で歴史系の分野を調べることも。IT・旅行・ゲームなどの分野で執筆活動中。