「リファービッシュ品」は初期不良で返品された電化製品を、メーカーで修理・調整して再出荷したもののこと。語源は「磨き直す、一新する」という意味をもつ英単語・refurbish。「メーカー再生品」や「修理再生品」「わけあり商品」などの名前で販売されることもあります。
以前は高額なパソコンを中心に販売されることが多かったリファービッシュ品ですが、最近では、タブレットやスマホ、デジカメ、ロボット掃除機など、幅広い商品がパソコンショップなどで販売されています。SONYやアップルなど、修理サービスの拡充として、リファービッシュ品との交換サービスを導入するメーカーが出てきたりと、私たち消費者がリファービッシュ品に触れる機会も増えてきました。
初期不良品をそのまま廃棄すると、メーカーは生産・流通・廃棄コストのすべてを負担することになりますが、不具合箇所を修理・調整した上で販売すれば、整備費用の負担だけで済むというメリットがあります。また、リファービッシュ品は、使える部品を再利用する環境に優しいリサイクル商品であるとも言えます。
それでは、リファービッシュ品を購入する上でのメリット、デメリットを見ていきましょう。
リファービッシュ品のメリット
リファービッシュ品は、新品と中古品の良いとこ取り。メリットも多いんです。
・新品に比べて価格が安い
一度販売された商品を再出荷するため、中古品扱いとなり、新品の10~20%引きで購入することができます。
・中古品としては製品のコンディションが良い
基本的に購入後すぐ返品された商品をベースとするため、使用期間が不明である一般的な中古品と比較すればコンディションが良く、経年劣化の心配がありません。
・新品同様の製品水準
不具合のあった箇所は新しい部品に交換され、新品同等もしくはそれ以上に厳しいチェックをパスした製品のみが出荷されます。
・メーカー保証がつく
通常の中古品は、1週間~1カ月程度の販売店保証しか付きませんが、リファービッシュ品は3カ月~1年のメーカー保証が付くことが多いです。
リファービッシュ品のデメリット
一方で、中古品ゆえのデメリットも多少はあります。
・外観に多少の傷がある場合もある
新品同様の性能とはいえ、あくまで中古品。細かい傷など使用感がある場合もあります。
・販売台数や商品ラインナップが流動的
新品の商品と違って在庫管理されるものではないので、店頭に並ぶ商品の数やラインナップは流動的です。
新品同様のコンディションでメーカー保証も付くリファービッシュ品はかなりお買い得!
常に希望商品の在庫があるとは限りませんが、安く新商品を手に入れる方法として、リファービッシュ品の存在を知っておくと、お得に買い物ができるかもしれません。ぜひ覚えておいてくださいね。