突然ですが、皆さんはポケットベル(ポケベル)を使っていましたか?
1985年頃から1995年頃まで、若者を中心に、ポケベルでメッセージを送り合っていた時代がありました。平成生まれには「何それ?」という話でしょうが、『ポケベルが鳴らなくて』というテレビドラマや同タイトルの曲がヒットしたくらい、大流行していたのです。
ポケベルとは、電電公社(現NTT)が発売した無線呼び出しの愛称。電話回線から相手が登録しているポケベル番号に発信すると、液晶端末に自分の番号が通知される仕組み。いわば「受信機」です。
発売当初は、電話番号しか通知できなかったのですが、1987年頃から電話番号とともに10文字程の数字列を送れるようになったことで、一気にブームとなりました。
当時は携帯電話やPHSがない時代。ポケベル番号に発信するにも公衆電話や一般電話を利用するしかなかったので、「ポケベルに受信→近くの公衆電話を探す」という人が結構いました。
ポケベルは後期には文字コード表を使って文字も送信できるようになりましたが、全盛期は数字の送信が主流。限られた数字でメッセージを伝えるべく、「0840=おはよう」「724106=なにしてる?」など、各々が趣向を凝らした語呂合わせを使いました。
では、次の数字は何と読むか、お答えください! ポケベル世代じゃない人も考えてみてくださいね。
【問題】
- ポケベル愛用者が頻繁に使っていたと思われる「0833」。さて何と読む?
- 友達を待っていたら、ポケベルに友達から「0906」。そこで、あなたは「10105」と送信。それぞれの読み方は?
- 残業中に、恋人からポケベルが。「11014=会いたいよ」とあるので、「4510=仕事」と送ったら、「09106」と返事が。あなたは解読できませんでしたが、まあいいかと仕事を終えて帰宅。すると翌朝、恋人から怒りの電話が。そのワケは?
- 昨日の件で怒っている恋人に、「500731」 「114106」と交互に何度も送ったら、やっと機嫌が直った模様。さて、それぞれの意味は?
- 友達から「-015」と誘いのポケベルが。でも、あなたは「苦手だし、今日は疲れてるし・・・」と、気が進みません。さて、友達は何に誘ってきたのでしょう?
・・・わかりましたか? では回答です!
【回答】
- 「0833」=おやすみ
ポケベルを愛用していた高校生などは、友達や彼氏・彼女に毎日この数字を打っていたのではないでしょうか。 - 「0906」=遅れる。「10105」=今どこ
現代のメールもこれくらい簡単に済ませられたらラクそうですねぇ! - 「09106」=起きてる、と言っているのに連絡もなく、会いにも来なかったから。
彼女は彼を一晩中待っていたわけですね。そういえば前述の『ポケベルが鳴らなくて』には、「私の方から電話できない」という歌詞がありました。かつてのポケベルは現代におけるメールなんだな、と思わせるフレーズです・・・(しみじみ)。 - 「500731」 =ごめんなさい。「114106」=あいしてる
114106・・・いいよいれろ・・・ではありません!これで、「あいしてる」と読むのです。 - 「-015」=ボウリング行こ
なんと、「-0」はボウリングを意味するそうです!数字の語呂だけでなく、見た目から発想することもあったんですね。これが分かった人は上級者。
いかがでしたか? ちなみに、実はワタシはポケベル愛用世代ではありません(笑)。ライターの仕事を始めたとき、呼び出し用に持たされたことがあるくらいで、その後すぐに携帯に移行しました。
でも、こんな風に数字でメッセージを伝え合うのも、暗号みたいでワクワクするし、ロマンチックだなと思いました。携帯電話が普及していなかった時代、この数字に想いを込めたんだろうなぁと思うと、大流行したのも納得です。
最近、妻に甘い言葉をとんと言ってないな・・・と感じている男性の皆さん。「114106」とメールしてみたら、「え?何?」「ネットで調べて!」なんてやりとりしつつ、盛り上がるかもしれませんよ!(赤面)