九州スターフォー

年の瀬も迫るこの時期、クリスマスに家族や仲間たちとパーティーを開く、という人も多いだろう。そんなパーティーシーズンに欠かせないものといえば、やっぱりみんなで分け合って食べるピザ。特に自宅までアツアツを届けてくれる宅配ピザは、この時期なら誰しも利用した経験があるのではないだろうか。

宅配ピザチェーン各社がさまざまなメニューを開発し日々競っている中、発売開始から3カ月足らずで60枚食べる人がいるなど、福岡限定で発売されているピザが熱い注目を集めている。そのピザの名は「九州スターフォー」。

福岡を拠点とする宅配ピザチェーン「ピザクック」が2014年8月に発売開始したばかりの商品だ。そこまで人を虜にするピザはいったいどんなものなのか。twitterでの積極的なやりとりも話題の、ピザクック公式アカウントの中の人に話を伺った。

ピザクックは今年25周年を迎えた、福岡県のみで展開する宅配ピザチェーン。オリコン顧客満足度ランキングの宅配ピザ部門の九州・沖縄地域で、実施された3回全てで1位を受賞している。

「九州スターフォーという商品はその名(4つの星)の通り、4つのピースに分けています。『博多明太シーフード』『九州野菜のマルゲリータ』『南九州炭火焼チキン』『九州産ビーフステーキ』と、いずれも九州の厳選素材にこだわっているのですが、実はそれぞれのピースを、九州発のアイドルグループ・LinQ(リンク)のメンバーに開発してもらいました。」(以下全て中の人)

な、なんと、商品開発にアイドルグループのメンバーが関わっているという。これまでもアイドルグループとコラボした商品などは出ているものの、食べ物、しかも開発にまで関わっているというケースは珍しい。

「きっかけは2014年1月に行った『Pizza10call』というお客様参加型のキャンペーンでした。twitterやFacebookを使って『ピザ』と10回つぶやいて簡単なクイズに正解するだけでオンラインクーポンが当たる企画だったのですが、そこに偶然LinQのメンバーの髙木悠未さんが参加されたのが始まりだったんです。」

ピザクックは元々福岡県のみに特化した全店舗直営店のチェーン店で、創業以来何より九州産の食材にこだわってきた。そんなピザクックと、福岡を拠点に、九州の魅力を全国に発信していくLinQは、ある意味似たもの同士ということもあってか、話がどんどん進んだ。

「そこからtwitterを中心にLinQファンの方々の後押しもあり、コラボレーションの実現に向けて話が進み出したのですが、ぜひLinQファンの人たちともっと熱く一緒に進める企画をと考え、開発メンバーを選抜する総選挙『ザ・投票バトル』を2014年5月に行ったんです。」

ザ・投票バトル

CDやライブの出演メンバーの選抜総選挙なら他のグループでも事例があるが、今回の「九州スターフォー」では、ピザの開発メンバーの選抜総選挙が行われたのがポイントだ。この「ザ・投票バトル」は、LinQ全メンバー30名がそれぞれピザクックのおいしさをアピールする動画を公開するなど選挙活動を実施。それを元にファンが投票し、もっとも多くの票を獲得した髙木悠未、秋山ありす、山木彩乃、木村早希の4人が開発メンバーとして商品に携わった。

開発メンバーが参加した商品企画会議(この模様はピザクックのサイトで配信中)

「開発メンバーの皆さんは出てくるアイディアが奇抜で、実現が難しいものもたくさんありました。でも、普段のアーティスト活動と並行して忙しい合間を縫って一生懸命商品開発を行って下さいました。また、twitterや公演などで自分たちが開発した商品を積極的にPRして下さいました。改めてお礼を言いたいです。」

こうして完成した「九州スターフォー」は、2014年8月に行われた「LinQ夏祭り」で先行販売された。この日のために開発メンバー4人は直筆サイン入りパッケージを用意。会場近くのピザクック前原店ではピザクックの制服に身をまとったメンバー4人自らが購入者へのお渡し会を行うなど、店頭には数百名の長い列ができた。

LinQ夏祭り当日に発売された、メンバー直筆サイン入りのパッケージ

LinQ夏祭り当日の様子

LinQ夏祭り当日の様子

「発売初月は当初想定していた販売枚数の30%増となり、食材の手配に追われました。また当社のお客さま、そしてLinQファンの方の声もあり、当初予定していなかった単品販売(※)も実現いたしました。」
※4種類の中から一つだけを丸ごと一枚にして注文できる。

「九州スターフォー」はその後ピザクックのメニューに追加され9月から全店で発売開始、デリバリーで手軽にオーダーできるようになった。パッケージも開発メンバー4人が登場する特別仕様(Mサイズ限定)で、LinQ目当てに福岡に遠征するファンが名物として滞在先のホテルなどからデリバリーするケースも続出している。

九州スターフォー

LinQ夏祭り当日の様子

LinQ夏祭り当日の様子

表面にも裏面にもLinQメンバーが載っている特別仕様(Mサイズ限定)

LinQファンの人に話を伺うと、味はもちろんのこと「小さい頃から親しみのある地元企業や商品と、応援しているアイドルがタッグを組むことで両方に詳しくなれるし、お互いの知名度も上がって一石二鳥以上の効果がありますね。」「地元の特色だったり良さを、ピザに活かすというピザクックの目的と、全国へ発信するというLinQの目的。それぞれの方向性が一致していて素晴らしいですね。私たちもこの企画を盛り上げようと思いました。」「4種の個性溢れる豊かな美味しさと、ピザというキャンパスに描かれた九州愛が何より魅力です。LinQのファンだけということはなく、誰もが一度食べればその美味しさの虜になると思います。」と、今回のコラボレーション自体を高く評価する声が多く聞かれた。

また、9月には同社とのコラボレーションをモチーフにしたと思われる「ハピ☆デリ」という曲がLinQのシングル「ウェッサイ!!ガッサイ!!」に収録(通常盤のみ)される形でリリースされている。「ハッピー&デリシャス」の略称の同曲はデリバリーを意味する電話のプッシュ音から始まり、「のびるチーズに シアワセ広がる バジルの香り」「こだわりすべては九州産」といったキーワードも詞に盛り込まれており、ファンも「ピザピザピザピザピザクック~!」とMIXで応えるなど、すっかりおなじみの曲となっている。

現在ピザに+100円でチキン&ポテトがついてくる冬の大人気企画(2015/1/18まで)や、LinQのコンサートチケットが当たるキャンペーン(2014/12/31まで)も実施中のピザクック。しかも「九州スターフォー」は予想を上回る人気ぶりで、当初はキャンペーンメニューだったが、2015年からはグランドメニュー(年間メニュー)になることが早くも決定している。これまで同社では新商品が同メニューに加わることは滅多になく、異例中の異例だ。

「これも『Pizza10Call』をきっかけに、twitterで企画実現まで盛り上げてくださり、『ザ・投票バトル』で一生懸命メンバーのために頑張ってくださったLinQファンの方には本当に感謝しております。本当にLinQのファンの方は温かく、純粋な方ばかりです。そして『九州スターフォー』を召し上がってくださったお客さまが、『LinQメンバー流石だな』と思って頂ける商品・サービスをこれからも提供できるよう頑張ります。2015年も今年に負けず劣らずのLinQ企画を練っている今まさに真っ最中です。ご期待ください!」

「九州スターフォー」は4つの味からできているが、それはピザクックという企業、地元食材、LinQメンバー、そしてファン、その4つの味からもできているのかもしれない。その4つの、愛情からくる強い結びつきであり輪が、何よりのヒットの秘密であり、4者に共通する「地元」という土台が、いわばピザでいえば生地、なのだろう。

ピザ

【ピザクック×LinQ】九州スターフォー制作メイキング
九州スターフォー商品紹介ページ
ピザクック公式サイト

ピザクック公式アカウント中の人による、九州スターフォー4つのピースの開発メンバーとそれぞれのポイント

「博多明太シーフード」(髙木悠未)
福岡出身の髙木さんらしく、大好きな明太子を入れたいとの思いがありました。

「九州野菜のマルゲリータ」(秋山ありす)
医学部に通っているっしゃるメディドル(メディカルアイドル)らしく、素材に健康志向の強い思いを入れたがっていました。

「南九州炭火焼チキン」(山木彩乃)
山木さんのご出身である熊本の馬刺しを使いたいと考えていましたが、素材的に難しかったためいろいろ考えた末、炭火焼チキンにたどり着きました。

「九州産ビーフステーキ」(木村早希)
筋肉フェチの木村さんは「スタミナ満点の素材」にこだわり、九州産のビーフステーキをチョイスしました。

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編集部有本

元エンジョイ!マガジン編集長(2014年10月時点)。かつてBIGLOBE MUSICを担当していた経験を活かし、よりエンジョイ!でウェッサイ!!なマガジンを目指していきます。

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