OSに依存せず、どこで開いてもまったく同じ見た目で文章や画像などを閲覧できるPDFファイル。
お仕事での利用頻度も高いと思いますが、「重くてメールで送れない」「メール受信に時間がかかる」「表示されるのが遅い」と困っている方はいらっしゃいませんか?
でも、実はちょっとした設定でファイルがグーンと軽くなるんですよ!
ZIPで圧縮しても意味なし!?
PDFファイルのように、それ自体がすでに圧縮されているファイルは、ZIPなどの圧縮ソフトを使ってもあまり効果は得られません。そのため、PDFファイルのサイズそのものを小さくする必要があるのです。
ここではPDFファイルをサイズを小さくする3つの方法をご紹介します!
フリーソフト「PDF Slim」で簡単リサイズ
Windows用フリーソフトの「PDF Slim」を使えば、PDFファイルのサイズを小さくできます。
使い方はカンタン。
圧縮率の「ラジオボタン」を選択してPDFファイルをドラッグ&ドロップするだけ! 画像の圧縮率は4段階から選択できて便利です。
ちなみに、画像が多めの2.1MBのデータを「普通」で圧縮したところ、半分以下の622KBまで小さくすることができました!これならメール添付でも相手に負担をかけることはなさそうです。
より小さいサイズにしたい場合には「低画質(高圧縮)」や左下のオプションで「画像モノクロ化」を選択できますが、画像がモザイク状になったり、つぶれる場合もあるので、圧縮率を変えたものを何パターンか作成して、用途に合わせて選択するといいかもしれません。
▼「PDF Slim」のダウンロードはこちら
※動作環境はご確認ください。画像が少ないファイルや、PDF作成時の環境によっては、あまりリサイズ効果がない場合もあります。
他にも、「無料で使えるPDF編集・加工ソフト」の記事で紹介している「CubePDF」でも容量を小さくすることができます。
Mac標準のプレビューでPDFを圧縮する方法
最後にMac限定になりますが、Macに標準搭載されている「プレビュー」にもPDFの最適化というファイルサイズを圧縮してくれる機能があるのでご紹介します。
- 「プレビュー」で対象のPDFファイルを開く
- [ファイル]→[別名で保存]を選択
- オプションの[Quartz フィルタ]→[Reduce File Size]を選択
ただし、標準のままだと圧縮率が高すぎてPDF内のデータがうまく表示されないことも。
こんな時は「ColorSyncユーティリティ」で圧縮率をカスタマイズすることができます。
- [アプリケーション]→[ユーティリティ]→[ColorSyncユーティリティ]を起動
- [フィルタ]を選択
- [Reduce File Size]→[フィルタを複製]を実行
- 複製したフィルタの[イメージのサンプリング]の項目を任意の値に変更
- 複製したフィルタの[イメージの圧縮]の項目を任意の品質に設定
「Adobe Acrobat」を使ったリサイズ
まずは、PDFファイルを作成・編集・管理するためのソフトウェア「Adobe Acrobat」を使った方法。
ふだんからビジネスシーンでお使いの方も多いのでは?実は「Adobe Acrobat」では簡単にリサイズができる機能があるんです。
※ここでは「Acrobat Ⅹ」での操作方法を紹介します。お使いのバージョンによって操作方法が異なりますので、ソフトの案内書面や公式サイトのヘルプでご確認ください
まず、手軽な方法として「名前を付けて保存」があります。
Adobe PDF文書に最終変更を加えた後に「名前を付けて保存」を選択するだけ。この操作によってファイルが「Web表示用に最適化」されて、PDF内の線画や文字部の圧縮が行われて容量が軽くなる場合があるんです。
- AcrobatでPDFを開く
- [ファイル]→[名前をつけて保存]
次に、PDF ファイルを 2つ以上のファイルに分割する方法も。
ファイルが複数に分かれますが、1 つずつのファイルサイズは小さくなります。以下の手順を実行し、ページの抽出を行います。
- [ページ] → [オプション]→ [ページの抽出] を選択
- 抽出したいページの範囲を指定
- [抽出後にページを削除] にチェックを入れ、[OK] をクリック
- 抽出した PDF ファイル と抽出元の PDF ファイルをそれぞれ別名で保存
こうして2つの分割された PDF ファイルが作成されます。 さらに分割する場合は、手順の 1~4を繰り返します。
「Acrobat Ⅹ」は無料体験版もありますよ!興味のある方は試してみてくださいね!
▼「Adobe Acrobat」の詳細はこちら
このようにソフトやパソコンの機能を使った様々な設定で、PDFファイルの縮小が可能です。上記設定を使ってサイズダウンを意識してみてくださいね!