皆さんはパソコンに「省エネモード」の設定をしていますか?
省エネモードは、一定の時間が経過すると自動的にモニターが暗くなるなどの設定をすることで、電力の消費を抑えることができる機能。パソコンをつけたまま席を外したときなどに、効果を発揮します。
でも、実際どれくらいの節電効果があるのでしょう?
消費電力を計測できるサンワサプライの「ワットモニター TAP-TST8」を使って、通常時と省エネモード設定時とで、どれくらい違いがあるのか試してみました!
家電の使用電力がわかる「ワットモニター」を使用
さて、省エネモードにすると、どれくらい電力を抑えられるのか。違いを見てみる前に、まずはワットモニターの紹介を。
実物はこんな感じです。小型なので場所を取らないのがいいですね。
測定方法はとっても簡単。壁のコンセントにワットモニターを差し込み、測定したい家電のプラグをワットモニター下部に繋ぎます。後は「料金」「CO2」、「計測」のボタンを押すだけで、それぞれの値を計測できます。
準備完了。さっそく測ってみましょう!
※使用したパソコンは、DELLの「Inspiron N5110」。Core i7を搭載した15.6インチディスプレイのノートパソコンです。パソコンによって消費電力は異なります。
まずは、通常モードの消費電力を測ってみた
今回は実際の使用時を想定して、ウェブサイトをいくつか開いた状態で計測しました。
さて、気になる消費電力は?
26.1W。大体25~26W前後を推移しています。我が家でこのパソコンを省エネモードに設定せず使った場合、これくらいの電力を消費する、という基準値ですね。
次に省エネモードで測ってみた
いよいよ省エネモードの設定をして計測してみます。
設定してから1分後、ディスプレイが暗くなった時点の電力を見てみると・・・
17.9W! 大幅に下がりました。さらに1分後、ディスプレイが消えると値はグングン下がり、最も低いときで11.6Wに。
通常モード:26.1W → 省エネモード(ディスプレイオフ):11.6W。
つまり、画面が消えるだけで消費電力が半分以下まで下がるという結果に!
▼「省エネモード」の設定手順はこちら
スリープモードでも測ってみた
3分後、「ブン」という音が鳴ったと同時に、パソコンはスリープ状態に突入。消費電力を見てみると・・・
0.4W! スリープだから当然とはいえ、こんなに下がるんですね。
結論:省エネ効果は絶大! スリープをうまく活用しよう
ちなみに、電源を落とした状態の電力も測ってみたところ、0~7Wで、スリープ状態とほぼ変わらないことがわかりました。スリープ重要!
省エネプランに設定する際は、ディスプレイを切るだけでなく、スリープ状態になるよう設定した方が良さそうです。
スリープ状態をより効果的に使用したい場合は、電源ボタンの設定を見直して、電源ボタンを押すとスリープ状態になるように設定するのがおすすめです(最近のパソコンでは最初からそのように設定されている機種も多いようです)。
▼電源ボタンの設定を変更する方法はこちら
今回通常モードと省エネモードで測定してみて、こんなにわかりやすく違いが出るものなんだなぁと、ちょっと感動しました。
ゲームやブルーレイ鑑賞、動画編集などをする人は、もっと電力を消費している可能性大。何台もパソコンを所有しているなら、さらに節電モードが効果を発揮しそうです。
まずは自分のパソコンの消費電力をワットモニターで測ってみるといいかもしれません。目に見える結果が出ると、「節電しよう」という気になりますよ!
▼今回使用した「ワットモニター」はこちらで購入できます