MiracastでWindowsノートパソコンをサブディスプレイにする方法

Windowsでは「接続」アプリでMiracast機能が利用できます。ここではWindowsノートパソコンをMiracastでサブディスプレイにする方法をご紹介します。

ちょっとしたパソコン作業も、サブディスプレイがあるとさらに便利ですよね。そんなときに活用したいのが、Miracast(ミラキャスト)機能。Miracastは、無線LANを利用して、別のスマホやパソコンにディスプレイの表示を伝送する機能です。

例えば、スマホの動画などをテレビに映して使用するのが一般的かもしれませんが、この機能を使うと、特別な機器なしで自分のパソコンから別のパソコンに画面を表示できるため、別のパソコンをサブディスプレイにすることもできます。以下では、WindowsでMiracast機能を使う方法をチェックしていきましょう。

※この記事では、windows10での手順をメインに紹介します。

まずは「接続」アプリの追加と機器が対応しているか調べよう

Miracastは、Windows8.1以降で利用できます。使用にはオプション機能の「接続」アプリを使用します。まずはWindowsパソコンで事前準備をしておきましょう。「設定」>「アプリ」>「アプリと機能」>「オプション機能」>「機能の追加」から「ワイヤレス ディスプレイ」を検索して、インストールします。「オプション機能(を追加する)」の検索窓に「ワイヤレス ディスプレイ」と入力して下にアイコンが表示されていれば、すでにインストールが完了しています。

※OSや機種によって若干、表現に差異がある場合があります。

▲「オプション機能(を追加する)」の検索窓に「ワイヤレス ディスプレイ」と入力して下にアイコンが表示されていればインストールが完了している

Windows11の場合は「設定」>「アプリ」>「オプション機能」>「オプション機能を追加する」と進みます。

次に、機器がMiracast対応かどうか調べましょう。手順は以下の通りです。

  1. 機器のドライバーを最新にする
  2. Windowsのアクションセンターから「接続」をクリックする

Windows11の場合、アクションセンターに「接続」ボタンは表示されないので、Windowsボタン>「すべてのアプリ」>「接続」をクリックします。(「おすすめ」に出てくることもあります

このときに、「お使いのPCまたはモバイルデバイスではMiracastがサポートされていないため、ワイヤレスプロジェクションを行うことはできません。」というメッセージが表示された場合は、Miracast機能非対応の機器となります。対応機器の場合は、アクションセンターから「接続」をクリックすると、接続先に指定できる機器の一覧が表示されます。

▲アクションセンターから「接続」をクリックした画面。機器が対応している場合は、接続先に指定できる機器一覧が表示される。

Windowsの「接続」アプリでMiracast機能を使う方法

1,アクションセンターから「接続」をクリックし接続先の端末を指定する

事前準備や確認が完了したら、実際にMiracastでWindowsノートパソコンをサブディスプレイとして使用してみます。アクションセンターから「接続」をクリックし、デバイス一覧から接続先のパソコンを選択します。

2,接続先のPINコードを接続元の画面に入力する

すると、接続先のパソコンに「(接続元の機器名)に映そうとしています」と通知が表示されるので「一度のみ許可」を選択。画面にPINコードが表示され、接続元のパソコンではそのPINコードの入力を求められますので、入力します。これで、接続元の画面が接続先のパソコンに表示され、Windowsノートパソコンがサブディスプレイとして使用できるようになります。

▲接続元のパソコンから「接続」を選択し、接続先のデバイスを選択すると、接続先のデバイスにMiracastの通知が届く。

WindowsでMiracast機能を使う注意点は?

操作は接続元でのみ可能

Miracastはあくまで、別のモニターに映し出す機能なので、操作は接続元のパソコンでのみ行うことができ、接続先のパソコンではMiracastの停止操作しかできません。

画面の表示方法は、接続元のパソコンのアクションセンターから「表示」を選択して、画面の「複製」や「拡張」を選択できます。「複製」は、接続元の画面がコピーされるのみ、「拡張」は、接続元の画面が拡張されて接続先に別のウィンドウを表示させることができます。

端末によっては操作の反映が遅延することも

Miracastでは、接続元と接続先の端末同士の相性もあるのか、マウスの移動やクリックで遅延が発生することがあります。例えば、接続元でカーソルの移動やクリックを行っても、接続先の画面でほんのわずかですが反応が鈍い、遅いということがあります。筆者がテストした結果では、接続元のパソコン(Dynabook)から接続先のパソコン(VAIO)に表示させて操作するよりも、VAIO同士で接続した方が遅延がほとんどなく快適に操作できました。

余った端末もサブディスプレイ化で作業がスムーズに

サブディスプレイがあれば、作業がスムーズなことが多々あります。購入するまでもないけれど、余っているノートパソコンをサブディスプレイとして使えたら、というときは、Miracast機能を使うと作業がさらにスムーズに進められますよ。

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中野友希(なかのゆき)

税理士補助や経理、職場の衛生管理者としてメンタルヘルスケアに取り組むなど、探求心旺盛な会社員時代を過ごす。出産後、楽しい物事を文章で伝えることに使命感を燃やしながら、フリーライターとして独立。ヘルスケア、ペット専門のオウンドメディアなどを中心に執筆中。