「Dropbox Backup」でデータをらくらくバックアップ

パソコンはいつ壊れるかわかりません。壊れたときに受ける一番のダメージは自分で作ったデータの消失です。そこで、クラウドを利用した自動バックアップサービス「Dropbox Backup」をご紹介します。

パソコンはいつ壊れるかわかりません。とくに物理的な可動域が多いハードディスクは危険です。壊れたときに受ける一番のダメージは自分で作ったデータの消失です。

データ消失を防ぐためには、定期的にバックアップをとることが必要ですが、手間と時間がかかるため、つい後回しにしてしまいがちです。

そこで今回は、クラウドを利用した自動バックアップサービス「Dropbox Backup」をご紹介します。

「Dropbox Backup」の概要

「Dropbox Backup」は、パソコン1台と外部ストレージ(ハードディスクなどの記憶媒体)1台のデータを丸ごと保存できるサービスです。バックアップ対象となるのは「デスクトップ」「ドキュメント」「ダウンロード」などあらかじめ指定可能なフォルダ。一度指定すれば、あとはずっと自動的にバックアップ操作が行われ、30日間なら日数を指定して、どの日にちの状態にでも戻すことができます。

バックアップできる容量と利用金額に関してはすこし複雑なので、詳しく説明しましょう。

「Dropbox Backup」を契約する

まず、これまでDropboxを利用したことがない人と、すでにアカウントを持っている人によって、対応が異なります。
今回はじめて「Dropbox Backup」を単体で契約する場合、指定したフォルダに保存されたデータは容量無制限でバックアップが可能になります。金額は月額750円または年間7,200円と割安です。

すでに有料アカウントを作っている人は、新しく「Dropbox Backup」のみの契約を行うことはできません。つまり、容量無制限のサービスは受けられず、すでに自分の持っているデータ容量の範囲内でバックアップサービスを利用することになります。

Dropbox有料アカウントはいくつか種類があります。一番小さいもので容量2TBの「Dropbox Plus」になります。価格は月額1,500円(年間一括払いだと24,000円。一ヶ月換算で1,200円)です。

筆者は個人的に「Dropbox Plus」を利用していますが、まだ使用領域は一割にも達していません。2TBは個人で利用するにはかなり大きなサイズだと言えるでしょう。

バックアップを設定する

「Dropbox Plus」の利用ユーザーとして「Dropbox Backup」の機能を試してみました。
まず「Dropbox」のウインドウを表示します。自分の顔アイコンを右クリックしてメニューから「基本設定」を選びましょう。

▲Dropboxのアイコンをクリックし、上部右端のアイコンを右クリック。「基本設定」を選ぶ

「バックアップ」タブを選び「バックアップを管理」をクリックしましょう。

▲「バックアップを管理」をクリックする

▲バックアップの初期設定。このままでよければ「設定」をクリック。フォルダを追加する場合は「フォルダを追加」をクリックする

「Dropbox Backup」でバックアップできるフォルダは決まっています。初期設定では「デスクトップ」と「ドキュメント」と「ダウンロード」の三つ。「フォルダを追加」をクリックすると、さらに「ミュージック」「写真」「動画」を追加することができます。「保存」ボタンをクリックすることで、バックアップが始まります。

▲「ミュージック」「写真」「動画」にチェックを入れ、「保存」をクリック

指定したフォルダのファイルがクラウド上の記憶領域にアップロードされます。
注意点としては、OneDriveやGoogle Driveなど、すでにクラウドストレージのバックアップ機能を使っている場合、新たに「Dropbox Backup」を追加することはできないという点です。あらかじめ、他のバックアップを停止してから、「Dropbox Backup」のバックアップ手順を始めましょう。

この初期設定を完了すると、以後は毎日自動的にバックアップが行われるので、ユーザーはなにもする必要がありません。

バックアップを復元する

ファイルを復元するには、ふたつの方法があります。ひとつは「最近削除したファイルを表示して復元する」、もうひとつは「バックアップ全体を前の日付に書き戻す」です。

まず削除したファイルを復元するには、「バックアップを管理」画面を開き、「削除したファイルを表示」をクリックします。

▲「バックアップを管理」画面で「削除したファイルを表示」をクリックする

ブラウザに削除したファイルの一覧が表示されるので、復元したいファイルを選択し、「復元」をクリックします。

▲ブラウザ画面で復元するファイルにチェックを入れ、「復元」をクリックする

確認ウインドウがあらわれます。「全ファイルを復元」をクリックします。

▲「全ファイルを復元」をクリックする

これでクラウドに保存されていたデータから、指定したファイルがローカルのフォルダに復元されます。

続いて、指定したフォルダあるいは全フォルダの内容を指定した日時の状態に書き換える「巻き戻し」をみていきましょう。
「バックアップを管理」の画面で「バックアップを巻き戻す」をクリックします。ブラウザに巻き戻しの画面が表示されるので、右端にある「巻き戻し機能を試してみる」をクリックします。

▲現在地は「バックアップ/PC」。「巻き戻し機能を試してみる」をクリックする

すると、画面の右端にグラフがあらわれます。横軸が日時を、縦軸がデータの変更を示しています。バックアップは一日単位なので、巻き戻したい日(開始日)を指定し「続行」をクリックします。

▲①「開始日」を指定し、「続行」をクリックします

▲②調整画面。「続行」をクリックする

▲③「巻き戻す」をクリックする

以上で、パソコンのデータフォルダが指定日の状態に戻ります。

「Dropbox Backup」のバックアップ機能は、パソコンを誤操作してしまったとき以外にも、たとえば、パソコンを買い換えるときなどに有効です。新機種にDropboxのデスクトップアプリをインストールし、バックアップを行えば、旧機種にあったデータがそのまま新機種へと移行します。

気をつけなければいけないのは、指定できるフォルダが限られている点。大事なデータはかならず「デスクトップ」「ドキュメント」「ダウンロード」「ミュージック」「写真」「動画」のいずれかのフォルダに保存しなければなりません。整理のためにサブフォルダを作ることは認められています。

トラブルは一番起こってほしくないときに限って起きるもの。簡単な設定だけでデータを守れる「Dropbox Backup」、オススメです。

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深川岳志

1960年、兵庫県生まれ。大学時代はSF大会(Daicon3、4)の運営にのめり込む。卒業後、編プロを経てITライターに。ショートショートを書くのが趣味。note:https://note.com/fukagawa