PCでアプリケーションを複数使用しているとき、毎回表示画面を切り替えて作業するのが面倒臭い。こんなふうに思ったことはありませんか? また、二つ以上のアプリケーションを同時に、等分割で開きたいということもあるのではないでしょうか。
実は、Windowsには画面サイズを調整して複数アプリケーションを並べて表示できる機能が備わっています。今回は、Windowsに搭載されている画面分割の機能について、使い方を紹介したいと思います。
Windows搭載の画面サイズの調整機能
Windowsの画面サイズ調整機能を使うと、画面サイズの自動調整ができます。操作に応じて「最大化」「最小化」または「表示中の他のアプリケーションに合わせたサイズに縮小」が可能です。
この機能を使用することで、画面を二つ横並びにしたり、上下左右に4分割したりすることも可能です。
Windowsの画面サイズ調整機能は、正式には「スナップ」という名がついており、PCの設定画面やヘルプページなどではこの名前で呼ばれています。
なお、スナップ機能はWindows 8など過去のバージョンのOSにも搭載されていますが、今回はWindows 10の機能・画面を例に解説します。
WindowsのPCで画面を分割する方法
具体的に、スナップ機能を使って画面を分割する方法を紹介します。
まずはスナップ機能をONにする
スナップ機能を使用するかどうかは、システム設定画面から設定できます。スタートメニューから設定ボタンを選び、設定画面を表示してください。
「システム」を選択しシステム設定画面を表示すると、左側のメニューに「マルチタスク」という項目があります。ここを選択すると、スナップ機能の設定(ウィンドウのスナップ)メニューが表示されます。
ウィンドウのスナップがOFFになっている場合はONにし、詳細設定をお好みでカスタマイズしてください。
画面分割の基本操作
スナップ機能は、マウス操作とキーボードショートカットの二つの方法で使用できます。
【マウス操作で画面を分割する】
スナップしたいウィンドウのタイトルバーをドラッグし、左右に移動させます。カーソルが画面の端に触れると波紋のようなエフェクトが出るので、その位置でドロップしてください。
左右ではなく上にドラッグした場合は画面を最大化できます。
【キーボードショートカットで画面を分割する】
Windowsキー+左右の矢印キー(←→)のどちらかを押すと、使用中のウィンドウがスナップされます。キーボードの場合も、Windowsキー+上矢印キー(↑)でウィンドウが最大化します。
画面を4分割したいときの操作
スナップ機能では、4つまで画面を分割できます。マウス・キーボードでの操作は次のとおりです。
【マウス操作で4分割する場合】
ウィンドウのタイトルバーをドラッグし、画面の四隅に移動させます。角にカーソルが触れるとエフェクトが出るので、そのタイミングでドロップします。
【キーボードショートカットで4分割する場合】
Windowsキー+左または右矢印(←→)で一度ウィンドウをリサイズした後、Windowsキー+上または下キー(↑↓)で4分の1サイズにできます。
画面分割はどんなときに便利?
画面分割が便利なのは、おもにマルチタスクで作業をするときです。たとえば、左側のウィンドウでチャットやメールを確認しながら作業したいときなどです。資料や参考サイトを確認しながら文書を作るときも便利ですね。
また、表示中のウィンドウが画面の外にはみ出してしまったとき、スナップ機能を使えば一瞬でサイズを整えることができます。
▼こんなときにも便利
Windowsユーザーにはおすすめ
PCの画面を分割すると、一覧できる情報が増えるため、Windowsユーザーにはおすすめです。とくに、表示スペースに余裕のあるモニター使用者はぜひ試してみてください。