パソコンに慣れていない人にも使いやすいと評判の、Chromebook。
安く買えるノートパソコンとして「初めて買うならこれ!」と勧められる場面も多いほか、最近はテレワークを推進している企業や教育現場でも導入するケースが増えています。
今回取り上げるのは、そんな「Chromebook」について。
「そもそもChromebookって何?」「Windowsとは違うの?」「WordやExcelは使える?」「どうして安いの?」といった、基本的な部分についてQ&A形式でお答えします。Chromebookの購入を考えている人は参考にしてみてください。
Q1. そもそもChromebookって何?
「Chromebook」は、GoogleのChrome OSを搭載したコンピュータのこと。
検索エンジンでおなじみのGoogle社が開発している、独自のOSを搭載したコンピュータ全般を指します。「Chrome OSを搭載したコンピュータ」ですので、さまざまなメーカーがこのOSを使ったパソコンを製造・販売しています。
Q2. Chrome OSにはどんな特徴があるの?
Chrome OSの特徴は、何と言ってもそのシンプルさと操作性の良さ。
初めて使う際にも面倒なセットアップはほとんどなく、Googleアカウントでログインして、すぐに使い始めることができます。
また、電源ボタンを押してから約10秒ほどでログインできるという、動作の軽さも魅力。ユーザーからの声を聞いても、「サクサク動く」と評判です。OSは常に自動で最新の状態にアップデートしてくれるので、セキュリティ面も安心。
Q3. WindowsやMacとは違うの?
Chrome OSという独自のOSを搭載したChromebookは、WindowsやMacとは完全に別のコンピュータであると言えます。
当然ながらWindowsやMac専用のソフトをインストールして使うことはできません。代わりにChrome OSでは、Androidを搭載したスマートフォンやタブレットと同様に、Google Playストアのアプリを利用する形になります。
そもそもChrome OSはその名のとおり、Googleのブラウザ「Chrome」を中心に設計されています。メールチェックやファイル編集、あらゆる作業をブラウザ上で行うことを前提にしており、それ以外の要素は削ぎ落としている格好。ですので、「アプリをたくさん立ち上げて動作が重くなる」ということもないわけですね。
Q4. WordやExcelは使える?
前の項目で説明したとおり、ChromebookではWindowsやMac専用のソフトは使えません。ですので、インストールして使うタイプのWordやExcelは残念ながら利用できません。
ですが、これらのソフトをChromebookで開いて編集する方法もあります。
それが、「Office Online」を使う方法。このサービスなら、WordやExcelなどのOfficeファイルをブラウザ上で開いて編集することができます。Microsoftアカウントさえあれば誰でも無料で利用できますので、仕事でOfficeを使う人も安心です。
Q5. どこのメーカーが販売しているの?
Windowsを搭載したパソコンがさまざまなメーカーで製造されているように、Chromebookも複数のメーカーが製造・販売しています。
代表的な企業としては、Acer、ASUS、HP、Lenovoなど。これだけ見ても、おなじみのパソコンメーカーが勢揃いしていることがわかりますよね。つまり、品質面でも安心して買える、と言っていいでしょう。
Q6. 他のノートPCと比べて安いのはなぜ?
安い製品だと、20,000円台から買い求められるChromebook。これだけ安いと、「どうしてこんなに安いの?」「何かデメリットがあるんじゃない?」と不安に感じる人もいらっしゃるかもしれません。
この安さの理由は、実は先ほど説明した「Chromebookの特徴」にあります。Q3の項目でChromebookについて、「あらゆる作業をブラウザ上で行うことを前提にしており、それ以外の要素は削ぎ落としている」と説明しました。
言い換えれば、「複数のソフトを同時に起動するためのスペックは必要ない」ということ。ハイスペックにしなくてもサクサク動作するため、高価なパーツを使わずに製造できるわけです。これが、Chromebookを安く買える理由です。
Q7. 結局のところ、ノートPCなの? タブレットなの?
Chromebookについての公式の説明を読むと、「Chrome OSを搭載しているノートパソコンのシリーズ」と書かれています。ですので、基本的には「ノートパソコン」に分類されると考えていいでしょう。
他方で、近年発売されたChromebookには、タッチパネルを搭載したタブレットとして使えるモデルも珍しくありません。「Chromebook Tablet」という名称の製品も登場していますので、「タブレットもある」と言ってしまっても良さそうです。
まとめ
以上、Chromebookの基本について、Q&A形式でチェックしてきました。
ソフトをインストールしての動画編集やゲームなどはできませんが、ブラウザ上で取り組める作業ならばサクサク進められます。コスパもよく、外に持ち出しやすいサイズのデバイスですので、テレワークや普段遣いにおすすめです。
また、一口に「Chromebook」と言っても、さまざまな特色を持った製品を各メーカーが販売しています。特設コーナーを設けている家電量販店もありますので、気になる方はお店でもチェックしてみてはいかがでしょうか。