Amazonが提供するPrime VideoやPrimeMusic、Kindle(電子書籍)を気軽に楽しむため、Fireタブレットを使っているという人は多いことでしょう。とはいえすでにFireタブレットを持っている人にも購入を検討する価値のあるのが、2021年5月発売の11世代のFire HD 10です。
新しいFire HD 10は、Fireタブレットシリーズとして初めて「Made for Amazon」を冠する専用キーボードに対応しました。
これだけでも価値があるのですが、本体とキーボード、さらにMicrosoft 365 Personal オンラインコード版 1年分を組み合わせた『Fire HD 10エッセンシャルセット』(以下、エッセンシャルセット)には、PCを持っているユーザーへ、購入を強くおすすめしたいワケがあります。
それは、WordやExcel、PowerPointといったオフィスソフトに1TBのクラウドストレージ利用権(サブスクリプション。一定期間利用できる権利)を含むMicrosoft 365 Personalを最も安価に入手できるからなのです。
※価格はすべて税込で記載
Fire HD 10エッセンシャルセットとは?
Fireタブレットシリーズは、ディスプレイサイズによってFire 7(7インチ)、Fire HD 8(8インチ)、Fire HD 10(10.1インチ)があり、8と10にはそれぞれ『Plus』を末尾に付けた機種が存在します。
Plusでは、専用の充電台によるワイヤレス充電に対応しており、ワイヤレス充電中はEcho Showのように使える「Showモード」を搭載していますし、メモリも強化されています。
Fire HD 10とFire HD 10 Plusでは、どちらでも使える専用キーボード『Fintie Bluetooth キーボード付きカバー』が用意されています。
「FireHD 10エッセンシャルセット」は、この本体+キードードの組み合わせに、Microsoft 365 Personal オンラインコード版 1年分がついてくるセットです。Fire HD10とのセットは24,980円、Fire HD 10 Plusとのセットは27,980円です。
「FireHD 10エッセンシャルセット」はどのくらいおトク?
Fire HD 10を例に、このセットがどのくらいオトクなのか単体で買った場合と比較してみましょう。
Fire HD 10 32GBは1万5,980円です。キーボードは単体での価格は5,980円です。この2つの合計価格は2万1,960円となります。
Microsoft 365 Personalには、コードを郵送してもらうタイプのパッケージ版と、すぐに使い始められるオンラインコード版があり、前者のAmazon販売価格は1万2,980円、後者は12,019円のところ337円オフの11,682円となっています。
本家本元のMicrosoft公式サイトから購入すると同じMicrosoft 365 Personal 1年分でも12,984円。
これを基準にすると、24,980円のエッセンシャルセットを購入すれば、たった3,020円でMicrosoft 365 Personalの1年分利用権が手に入る、というわけです。
※価格情報は2021年9月8日現在のものです。
Fire HD 10ではタブレット版しか使えない
エッセンシャルセットにMicrosoft 365 Personalが含まれているとはいえ、Fire HD 10で使えるのは、Android版と同じ「Office Mobile」だけになります。
これは機能制限版のMicrosoft Officeです。機能制限の一例としては、Office MobileのExcelではグラフを構成する要素の書式をまとめて行う以外の方法がありません(PC版では、一部の要素だけをカスタマイズ可能)。
Wordでは、Word Artや3Dグラフィックの挿入ができません。
▲Office Mobile版のWord画面。3Dグラフィックはおろか、WordでおなじみのWordArtも挿入できない簡易版となっています
そもそもAndroidやiPad、スマホで使えるOffice Mobileは無料です。Fireタブレットシリーズも含めたこれらモバイル端末しか持っていないのであれば、エッセンシャルセットを購入してもあまりうまみはないでしょう。
しかし、エッセンシャルセットに含まれているMicrosoft 365 Personalは、Windows PCやMacにインストールして使える完全版です。インストール台数は無制限。同時に使用できる台数は5台です。
Windows PCやMacを持っていてOfficeソフトをインストールしていない、もしくはもうすぐサブスクリプションが切れるという状況であれば、お得、というわけです。
PCで使うには?
ソフト有効化にはプロダクトキーが必要
Office Mobileアプリは無料なので、アプリストアからダウンロードしてインストールすれば、すぐに使い始められます。
エッセンシャルセットのFire HD 10であれば、プリインストール(購入直後の状態でインストールされていること)されているので、手間なくスタートできるでしょう。
とはいえ、PCにインストールするデスクトップ版は有料の製品。インストールしても、有効化するプロダクトキーを入力しないと使えません。
パッケージ版であれば、印刷されたカードが届くのでわかりやすいですが、オンラインコード版ではどこで確かめればよいのでしょうか?
プロダクトキーの確認方法
Fire HD 10で、Microsoft 365 Personalのプロダクトキーは、「Amazonでお買い物」(以下、Amazon)アプリとSilkブラウザアプリの2つの方法で確認できます。
Amazonアプリを開いたら、注文履歴からMicrosoft 365 Personalを探して製品ページを開き、そのページ内の「ダウンロードライブラリ」をタップすることで確認できます。
Silkブラウザアプリでは、Amazonにアクセスしてログインした上で、アカウントサービスを開き、「ゲーム&PCソフトダウンロードライブラリ」を探してタップすればOKです。
とはいえ、プロダクトキーの入力が必要なのはインストールするPCなので、PCのブラウザから同様の手順を踏んだほうが、プロダクトキーのコピーと貼り付けができるので手間がかからないといえるでしょう。
プロダクトキーを使ってMicrosoft 365を有効化する
Microsoft 365 Personalを使うには、Microsoftアカウントが必要です。すでに持っている人は、すぐにログインできるよう、アカウント情報を確認しておきましょう。持っていない場合でも、次に説明する手順の中で作成することができます。
まず、Microsoft365.com/setupにアクセスします。すると「Microsoft アカウントを使ってサインインする」というページが開くので、Microsoftアカウントを持っている人は「サインイン」を、持っていない人は「新しいアカウントを作成」をクリックして作成し、指示に従ってログインしておきます。
ログインすると、プロダクトキーを入力する画面が表示されます。ここで、ハイフンで区切られたブロックごとにプロダクトキーをコピペして入力していきます。
入力し終えたら「次へ」をクリックし、指示に従ってこのプロセスを完了させます。
Officeソフトをインストールする
Microsoft 365が有効になったら、あとは必要なOfficeソフトをインストールするだけです。
Microsoftアカウントページを開き、「サービスとサブスクリプション」「ご利用のPCやMacにプレミアムOfficeアプリをインストールします」の順にクリックしてOfficeをインストールしましょう。
まとめ
Microsoft 365 Personalにはフル機能のOfficeソフトだけでなく、クラウドストレージ「OneDrive」も含まれています。そのため、WordやExcelで作業する際、Microsoftアカウントにログインしておけば、常にファイルが自動保存され、作業中の万が一に備えられます。
さらに、保存されたファイルにどのデバイスからでもアクセスできることもメリットだと感じられるでしょう。
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