「グラフを資料に貼付したい」「メールでグラフを送りたい」。こんなとき、グラフを「PNG」や「JPEG」などの画像ファイルにできれば便利ですよね。
実は、広く使われているMicrosoft ExcelやGoogle スプレッドシートには、作成したグラフを画像データにする機能が標準で備わっています。動画も交えて具体的な手順を紹介しますので、ぜひ役立ててみてください。
表計算ツールからグラフデータを作成できる
グラフを表計算ツールで作成する方は多いと思います。グラフを共有する際は、ExcelファイルやスプレッドシートのURLをメールで送付するなど、ツールの使用を前提にしていることが多いのではないでしょうか。
ExcelやGoogle スプレッドシートには、ツール上で作成したグラフを画像データとして保存する機能があり、グラフだけを画像として取り出せます。
そうすることで、共有したいときもExcelを持っているかなど、相手の環境を気にする必要がありません。また、画像化しておけば、PDFのドキュメントなど、別の種類のファイルで使用することもできます。表計算ツール上で使用するより、大幅に使い勝手が良くなりますよ。
表計算ツールでグラフ画像データを作る方法
ここからは、具体的に表計算ツールを使用して、グラフを画像データにする方法を解説します。
Google スプレッドシートを使用する方法
Google スプレッドシートでは、以下の手順でグラフ画像をダウンロードできます。
【スプレッドシートでグラフを画像化する方法】
- グラフを作成する
- グラフを選択しメニューからダウンロードする
- ダウンロードフォルダに保存された画像を確認する
1.グラフを作成する
まず、スプレッドシートを開き、グラフを作成しましょう。グラフは、数値のセルを選択し、「挿入」→「グラフ」を選ぶことで作成できます。ここでは一般的な折れ線グラフを選択します。
2.グラフを選択しメニューからダウンロードする
作成したグラフをクリックすると、グラフ全体が青線で囲まれて選択されます。
「・」が三つ並んだメニューボタンが表示されていますので、クリックし「ダウンロード→PNG」を選びます。
3.ダウンロードフォルダに保存された画像を確認する
スプレッドシートからダウンロードしたデータは、デフォルトではエクスプローラーの「ダウンロード」に保存されています。画像を開き、問題ないかどうか確認してください。
ちなみに、スプレッドシートから画像をダウンロードすると、現状PNG形式しか選択できません。JPEGなど他の形式で使用する場合、ペイントなど画像編集ツールで開き「名前を付けて保存」から好きなファイル形式で保存しなおすことができます。
Excelを使用する方法
Excelでは、以下の手順でグラフを画像データにできます。
【Excelでグラフを画像化する手順】
- グラフを作成する
- グラフをコピーする
- 画像編集ソフトに貼り付け保存する
1.グラフを作成する
まず、通常通りにグラフを作成します。スプレッドシートと同じく、表データを選択し「挿入」→「グラフメニュー」から好きなグラフを選択してください。このとき「おすすめグラフ」を選ぶと、適したグラフを提案してくれます。
2.グラフをコピーする
グラフエリア(グラフの外枠付近)をクリックし、グラフ全体を選択します。グラフタイトルだけ、凡例だけなど、一部のみ選択しているとコピーできないため注意してください。下の画像のようになればOKです。
この状態で「右クリック→コピー」または「Ctrl+C」のショートカットキーでコピーします。
3.画像編集ソフトに貼り付け保存する
コピーされているグラフを画像として保存します。PCにインストールされている画像編集ソフトを開いてください。Windows10であれば、標準搭載されている「ペイント」が使用できます。
画像編集ソフトの作業エリアで「右クリック→貼り付け」または「Ctrl+V」のショートカットを使用し、グラフを貼り付けます。
あとは、余白があれば適時トリミングし、好きなデータ形式で保存すればOKです。
Excel・スプレッドシートの手順を動画で解説!
Excelとスプレッドシートで画像を作成する手順を動画化すると、以下のとおりです。前半でスプレッドシート、後半でExcelを使用した方法を紹介しています。
表計算ツールはグラフ画像の作成にも活用できる
グラフは、画像として保存することでツールに依存せず使用できるようになります。画像共有や、表計算ツール以外のソフトやファイル形式で使用したい場合にも重宝しますよ。ぜひお試しください。